陰膳調査とWBC研究会についてーふくちゃんさんのつぶやきから
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第2回 放射線の健康影響に関する専門家意見交換会~“食べる”を考える~(主催:環境省・福島県 2月23日)http://t.co/ODsey660IV コープふくしま・野中俊吉氏「陰膳検査」 消費者庁「食品と放射能 Q&A」 詳細:http://t.co/NeSA5gaauo
2013-02-24 21:31:31一方、県の陰膳調査の発表資料はこちら(PDF注意)。 http://t.co/wA2dEz1lx8 。非常に詳細で、しっかりと検討した結果と、一人一人の生データが明記されています。内容に含まれる放射性物質量、条件に応じ検出限界が動く状況も明快。およそ0.1Bq/kg前後でしょう。
2013-02-25 05:56:14「協力した77人のうち、76人は最大でも1キロ・グラム当たり1・5ベクレル」「1年間食べ続けた場合の年間内部被曝(ひばく)線量も最大0・014ミリ・シーベルト」県の陰膳調査結果に対する読売新聞の記事から http://t.co/KSS5pV4Acg
2013-02-25 05:48:38さらに、コープふくしまで継続されている陰膳調査の結果公表(最新分)はこちら。 http://t.co/VBMFTwrHrk 。グラフ化しK-40の含有をわかりやすく見せています。下部文章中に食べ続けた場合の線量を明記。検出限界は1Bq/kgを目安、としています。
2013-02-25 06:00:37県の陰膳、コープの陰膳、どちらがいいとか悪いとか、ではありません。何を目指しているのか、何を見ているのか、ここから何を考えるのか、が重要。この結果がすなわち我々が食べているものの評価となり、インプットの評価となります。
2013-02-25 06:04:27ではWBCとはなにか、というと、この陰膳調査を積み重ねたら、どうなるのだろう?を見ている、と考えていただくと妥当です。どうしても人間自身を測るので、空間線量率を測るように他の検査や食品と分けて独立して考えがちですが、毎日食べるインプットの積分値ですから、陰膳と密接に関係します。
2013-02-25 06:08:21例え話です。もし、健診や医療の事に若干の知識がある方なら、採血における「血糖値」と「HbA1C」を思い浮かべてください。前者は今日1日の、後者はここ数ヶ月の血糖の高さの目安(血糖は積分ではありませんが)を見るものです。陰膳が「血糖値」、WBCが「HbA1C」と考えてみて下さい。
2013-02-25 06:12:01血糖値やHbA1Cという、日常的に見る値は、単位や測定状況をよく知らなくても、自分に興味があれば、一定の知識が得られ、値を見れば自分もそこからある程度判断できる、と言えます。しかし、ベクレルシーベルトはとてもそういう風にはいかない。なかなか陰膳とWBCが近い関係とは気づけません。
2013-02-25 06:17:00県とコープの陰膳調査には、検出限界におよそ10倍程度の開きがあります。これは、検査時間、検体の準備、測定場所、条件、コスト、様々な要因もあるでしょう。県の詳細調査は公的機関が行うべきベースラインをしっかりと担保することが目的ですから、下げることは頷けますが大量検査は困難でしょう。
2013-02-25 06:20:13非常に大雑把な話しとして、精密型と簡易型のWBCの状況も、県とコープの陰膳調査の精度と似た状況があります。つまり、前者と後者の間には一桁程度の検出限界差がありますが、精密型がその精度を得るための条件、ハードルには著しく高いものがある。逆に簡易型はより多くの方を測ることができます。
2013-02-25 06:23:52簡易型であっても、それが持つ精度を保つにはやはりしっかりとした管理がいる。管理された値として人にお知らせする。それは現場各個でやられていることですが、これだけ多くのWBCがある状況ではお互いのあり方が見えない。それを共有することが必要だ、と考えます。まずは数値の出所の情報共有。
2013-02-25 06:29:43その上で、「数値」として客観的な判断が可能となり、じゃあベクレルシーベルトはなんなんだ、それを食べるとどうなるのだ、最終的に我々の食事はどうなんだ、ということを考えることが出来るようになります。「血糖値ってどう測るんだ」の議論は、それを議論すべき場でしっかりと議論されています。
2013-02-25 06:32:00一般の方が測定値を見て「この血糖値は測定の精度が悪い(何かがおかしい)」とかは考えませんよね(医者はそこまで考える場合がありますが)。それは、いただく結果のもとがしっかりしていることを暗黙でも知っているからです。この感覚を、放射能関連の場合、計測側がより意識しないといけません。
2013-02-25 06:35:30そういった計測側の足並みを揃える、足場をしっかりと固める、現場間の情報共有を進める、現場自身が整える。この場を作ることが重要だと考えています。一気に解決することはできません。とにかくひとつ現実的にできることをやる。そのひとつがWBC研究会だった、と考えていいのではないでしょうか。
2013-02-25 06:43:22その後の会話
@leaf_parsley 私見ありがとうございます。ここから始まる議論のところですね。あくまでも現状評価の先。研究会は、現状評価の前の足並み整備の役割です。測定し値を取るところが現状評価。そしてそれからどう判断するか、どう考えていくか。少なくとも三段階ありますね。議論は三段目。
2013-02-25 07:13:01@fukuwhitecat はい、評価のためには、①自分たちの数値(ここが一番大事な部分で、研究会はここですね) ②数値の理論(実効半減期からのシミュレーション) ③ 過去の事例 の三つが必要だと思っています。、
2013-02-25 07:53:11@leaf_parsley @fukuwhitecat ①の「自分たちの数値」を把握することが一番大事なのにもかかわらず、なかなか実態がみえにくく、かつ計測されている分の結果の周知が行きわたらなかったのがジレンマでした。今回のWBC研究会が大きな前進につながってくると確信します
2013-02-25 07:55:48@leaf_parsley 解きほぐし、ありがとうございます。仰る通り、段階の中にも検討事項がいくつか含まれます。これを考えると「細分化」とか「新たな仕事」と思うかもしれませんが、実はそれぞれにはすでに本流があったり、情報があるのに、共有や共通点が見えないためにバラバラというのも
2013-02-25 09:19:09@leaf_parsley WBC研究会は、その精度管理や結果に対する「姿勢」(解釈ではない)の共有が大きな目的と言えます。既存の本流で言えば医療、リソースとしては放射線技師さんの仕事に繋がってくる部分が大きいと思われたし、事実、現場でWBCを扱っているのは技師さんが多いです。
2013-02-25 09:21:57@leaf_parsley なので、そういった部分は既存の本流の流れに。で、技師さん以外の方も多く絡むわけですから、もちろんクローズな場ではなく、誰でも会場に入れるように、発表も技師さん側からだけじゃなくて。ただし学術研究会扱いですから、情報の取り扱いは注意が必要です。
2013-02-25 09:24:10@leaf_parsley 実はもう一つ、現場が困っているコミュニケーションの問題は、本当に測る方と接している方々でないと悩みの深さがわかりません。今後は、そういったところも含んでいくことになると思います。これこそは本流のない、かつてない状況だと思っています。
2013-02-25 09:25:55@leaf_parsley ということで、私はこれを「一つの固まった問題」と思われている事象の解きほぐしをやっているように思うのですが、他の分野でも往々そういうことがあるのかな、と。ひとつひとつをゆっくり剥がして丁寧に解決して欲しいな、と。情報共有をベースに。これをヒントに。と。
2013-02-25 09:29:24@leaf_parsley そして最後は、「誰かがやる」のではなく「みんながやる」になることなのです。いよいよ現場が自ら立ち上がろうとしている状況をくじくような動き、報道は本当に考えていただきたい。むしろがんがん情報を持って来てほしい、と思います。以上です。
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