障害者雇用促進法の改正について考える

相方が感音性難聴という難聴で、障害者手帳の基準に達しないために、仕事探しでいろいろ苦労しているのを日々横目で見ています。 そんな中で、障害者総合支援法や、障害者雇用促進法が改正されると言うけれど、本当に支援が必要なところに届かない改正ではないかと思い、思ったところを書いてみました。
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Wata™ @Wata_spk

法定雇用率の適応基準となる障害者について考えてみます。障害者手帳あるいは、それに準じた障害認定をされた方だけがそこに該当します。先にも書きましたが、障害者総合支援法で、新たに支援対象となる難病患者はそこには含まれません。

2013-03-01 23:21:44
Wata™ @Wata_spk

まずは、働くことができるのか?と言う事から触れていきます。日常生活に介助を必要とするような障害者では、働くことは困難な人の方が多いかと思います。仮に強い意志により働いていたとしても、それは、先に書いた「企業の社会貢献」としての障害者雇用の枠内で働いている人と言えるでしょう

2013-03-01 23:21:57
Wata™ @Wata_spk

働く理由についても考えてみたいと思います。通勤に介助者を必要とし、就業時間中はサポート社員がつきっきりで働くような障害者。かなり極端な例かもしれませんが、現実には、それに近い環境で働いているケースも多いと思います。その働く目的は、金銭よりも自己実現に近い考えではないかと思います

2013-03-01 23:22:09
Wata™ @Wata_spk

雇用する側が社会貢献で、雇用される側が自己実現。これだけでは、企業の使命は果たせません。結果として、このような対応ができるのは、他の事業の中で利益を産みだす余裕のある企業に限られてしまいます。法定雇用率の達成率の低さがそれを物語っています。

2013-03-01 23:22:21
Wata™ @Wata_spk

ここで「雇用のミスマッチ」が起こります。事業を継続するだけで精一杯の企業には、つきっきりのサポート社員を用意する余裕はありません。一人何役もこなす中小企業では、サポート社員が不要でも、一役が精いっぱいの人を雇用する余裕もありません。

2013-03-01 23:22:30
Wata™ @Wata_spk

ここで、法定雇用率の適応基準外の人のことを考えてみようと思います。法定雇用率の適応基準外と言う事は、当然障害者手帳も持っていないし、障害年金の受給資格もありません。つまり、働くか誰かに食べさせてもらわなければ生きていけません。

2013-03-01 23:22:41
Wata™ @Wata_spk

たとえば、難病で週に1度の通院が必要ではあるが、症状が変化しない限り、日常生活に支障がない人。週に1度の通院は当然平日になります。そうすると、社員として月~金で働く仕事に就くことは難しく、シフト制の職場で配慮を得ながら働くか、非正規の仕事に就くくらいしか働く手段はありません。

2013-03-01 23:22:52
Wata™ @Wata_spk

たとえば、手帳に満たない障害を持つ人、うちの妻を例に取れば、先ほど書いたことだけならば、一見、普通に働けそうと思いますが、「会議」と「電話」がネックになります。大人数の会話についていけない。オフィスのざわついた空間では電話の声が聞き取れない。働くうえで十分大きなハンデになります

2013-03-01 23:23:01
Wata™ @Wata_spk

現状の法制で適応基準外の人こそ、「働きたい」ではなく「働かなければならない」状況に置かれています。にもかかわらず、働くにあたっては、健常者と同じ土俵で面接を受けます。仕事の内容も健常者と同じ土俵に立つ必要があります。その結果、安定した就労先を見つけるのが難しいのが現状です

2013-03-01 23:23:12
Wata™ @Wata_spk

では、こうした人たちが企業にとって戦力にならないのか?と言うと、1人前の戦力とは言えないのかもしれませんが、ほんの少しの配慮だけで、他に特別なコストも必要とせず、半人前以上の戦力として期待できるでしょう。

2013-03-01 23:23:25
Wata™ @Wata_spk

しかし、現在の制度の中では、企業側にその「ほんの少しの配慮」を求めることができません。そこで、法定雇用率の適応範囲の拡大が必要となると思うんです。

2013-03-01 23:23:34
Wata™ @Wata_spk

少なくとも、障害者総合支援法で支援対象となる難病患者、更には、障害者手帳の交付対象の障害を持っていながら、交付基準には満たない障害程度の人を法定雇用率の適応対象に加えること。これにより、企業側が「ほんの少しの配慮」を検討するきっかけを作れます

2013-03-01 23:23:49
Wata™ @Wata_spk

適応範囲を広げることは、不正の温床を作ることになりかねないという意見も当然出るかと思います。障害者手帳を持たない以上、医師の診断書をもとにした認定とすると仮定すれば、産業医等の第三者が指定する医師によるセカンドオピニオンでの診断書で、相当数の不正はチェックアウトできます

2013-03-01 23:24:01
Wata™ @Wata_spk

障害者雇用促進法の法定雇用率の適応範囲を広げることは、企業側にとっては、「社会貢献」ではなく、「戦力」として障害者雇用を実現可能とし、就労側にとっては、真に就労を必要とする人に対して、企業への助成等、実のある就労支援の制度となると思います。

2013-03-01 23:24:11
Wata™ @Wata_spk

ここまで書いたことが、私の考える、障害者雇用促進法の「あるべき姿」として求めたい改正内容であり、こういった考えを踏まえた形でパブリックコメントの意見提出をしました。

2013-03-01 23:24:23
Wata™ @Wata_spk

長い文章を読んでいただきありがとうございます。全体を通した話に対しての異論、反論、もちろんあるかと思います。異論、反論を含めて、考えるきっかけになればいいと思っています。

2013-03-01 23:24:34
Wata™ @Wata_spk

なので、私に異論、反論をぶつけるだけではなく、是非、そこで考えたことをまとめて、パブリックコメントの公募に意見提出していただきたいと思います。最後にもう一度、パブリックコメント公募のページのリンクを掲載してツイートを締めます。http://t.co/abj5dUujzx

2013-03-01 23:24:49
Wata™ @Wata_spk

発言のひとつだけをとらえて、揚げ足取りの反論をするのは自由ですが、それより、全体を読んで、ガッツリ議論した方が楽しめると思いますので、異論、反論ある方は、そちらの方向でお願いします

2013-03-01 23:27:41