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深見真オリジナル小説用アカウント
@fukamikoe
優しかったおばあちゃんがひき逃げで殺された。犯人は長い間見つからず、有力な目撃証言がないために捜査は暗礁に乗り上げたかに見えた。 #dda第四話 1
2013-03-02 23:24:02
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@fukamikoe
セリカはますます人間嫌いになった。部屋にこもってアニメばかり見ていた。そこに、やってきたのだ。「まじかるピッキング！」……拷問魔法少女が。 #dda第四話 2
2013-03-02 23:24:33
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@fukamikoe
「な、なんなんですかあなたたちは!?」セリカは驚いた。お風呂から上がって自分の部屋に戻ったら、見知らぬ二人の少女がそこで待っていたのだ。 #dda第四話 3
2013-03-02 23:26:27
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@fukamikoe
黒髪ロングと、赤毛のショート。悲鳴をあげそうになったが、「うるさくすると暴力を振るうよ」と黒髪のほうが言ったので我慢した。黒髪の少女は、切れ味の鋭そうな肉切り包丁を手元でもてあそんでいた。緊張してセリカはごくりと生唾を飲みこむ。 #dda第四話 4
2013-03-02 23:27:06
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@fukamikoe
「私はアヤネ、こっちはチナミ。魔法少女やってる」と黒髪ロングは名乗った。違う！ とセリカは声に出しそうになった。不法侵入、刃物をちらつかせての脅し。あんたらみたいなのは魔法少女とは言わない！ #dda第四話 5
2013-03-02 23:27:47
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@fukamikoe
「ごめんね。私は反対したんだよ。こんなやり方」と、赤毛のショート……チナミ。ここでようやくセリカは思い出した。二人とも、同じ学校の先輩だ。話したことがあるわけではないが、アヤネもチナミも学内では有名人だ。 #dda第四話 6
2013-03-02 23:30:11
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@fukamikoe
「あなたのおばあちゃんを轢き殺した犯人だけど、つかまらないよ」アヤネがあっさりと言った。「あ、そのiPodはもう壊れてるよ」くらいの口調だった。 #dda第四話 7
2013-03-02 23:30:46
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@fukamikoe
「……な……何をそんな……いきなり」「すごいベタな話で申し訳ないんだけど、犯人は警察庁のお偉いさんのバカ息子なのよ。そもそも、おかしいと思わない？ 住宅地の昼間のひき逃げで逮捕されないなんて。飲酒運転の証拠まであがってるうえで、放置されてるの」 #dda第四話 8
2013-03-02 23:31:28
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@fukamikoe
「詳しい話は、秘密の場所でしましょうか」「え……？」「ちょっと待っててね」と、アヤネはキラキラ輝くファンシーなリボルバー拳銃をカバンから取り出す。そのかわり、肉切り包丁は片付ける。 #dda第四話 13
2013-03-02 23:33:43
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@fukamikoe
「トポロジー弾丸」と言って、アヤネはリボルバー拳銃の引き金を絞る。すると、銃声と発射炎のあと、部屋の床に大きな魔法陣が広がっている。アヤネはセリカの肩をつかんで、強引にその魔法陣に放り込む。そこは床だったはずなのに……セリカは「どこか」へ落ちていく。 #dda第四話 14
2013-03-02 23:34:10
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@fukamikoe
気がつくと、セリカはアヤネやチナミとともに違う場所にいた。まるで瞬間移動したかのように。見知らぬ地下室にいる。薄暗い。何かが部屋の中央にあるがよく見えない。「ここは……？」セリカの問いに、アヤネが答える。「私たち拷問魔法少女の秘密基地、『ふしぎ地下室』」 #dda第四話 15
2013-03-02 23:34:44
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@fukamikoe
「ファンシー共和国と、私たちが住んでいる世界の『通路』にあたる空間の部屋よ」「ふぁ、ふぁんしー共和国!?」ナニソレ、とずっと戸惑っているセリカ。 #dda第四話 16
2013-03-02 23:35:57
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@fukamikoe
「電気をつけるモン！」と、突然どこからか現れた奇妙な生き物が人語をしゃべったのでセリカは驚いた。もっと驚いたのは、電気がつくと、部屋の中央に、全裸で拘束された血まみれの男が確認できたことだ。 #dda第四話 17
2013-03-02 23:37:20
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@fukamikoe
その男はスチールの椅子に縛り付けられていた。変な帽子をかぶっているなあ、とセリカは思ったが、よく見たら違った。男は頭部の上半分がキレイに切り取られて、脳みそがむきだしになっていた。セリカは悲鳴をあげる。 #dda第四話 18
2013-03-02 23:38:06
陽月@七次元人始めました
@bloody_1214
セリカちゃん普通の人達からすると結構「違う」位置にいるんだろうけど。まあこういうのには普通に反応するんだね。いやぁここからどうなっていってしまうのか････ #dda第四話
2013-03-02 23:38:35
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@fukamikoe
「体に直接訊く、っていう言葉はよく使うけど」とアヤネ。「拷問魔法少女は、こうやって『脳に直接訊く』ことができる」アヤネは、男の脳に音叉のような金属の棒をさしこんでいく。ずぶずぶ、と。男の体がびくびくと痙攣する。 #dda第四話 19
2013-03-02 23:38:45
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@fukamikoe
「こ・ん・に・ち・は、お元気ですかぁー？」アヤネはそう言って、リボルバー拳銃の銃口で金属の棒を叩いた。そこで鳴った音に耳をすますアヤネ。どうやら、彼女には「何か」が聞こえているらしい。 #dda第四話 20
2013-03-02 23:39:32