四国羅針盤スペシャル「巨大地震から“いのち”を守れ」 2012年3月8日
- shimanamis
- 2719
- 0
- 0
- 0
四国羅針盤50 溜池。四国全体で2万、その8割が香川県にある。東日本大震災の後、地震で決壊する恐れと対策の難しさが明らかに。香川県は1万5千ある溜池の耐震診断を進めている。東日本大震災では福島でため池が決壊し、死者・行方不明8人、20棟がこわれた。
2013-03-08 23:42:10四国羅針盤51 笹原克夫高知教授「段波という特殊な波が起きたのではと考えている。段波が持つ威力はため池の深さ、つまり水位の高さが影響する。流速が長く、水深が深い。その2つが相まって構造物に与える力が大きい。地震の規模が非常に大きいので、溜池が決壊することは想定される」
2013-03-08 23:42:44四国羅針盤52 溜池の耐震性が不十分だと県が判断した場合、県が耐震工事を行うが、これまでの経験から非常に難しいことが分かっている。ため池はつくられた時代や場所によって工法が変わり、ひとつずつ違った対応が必要。全部を改修するには相当な時間がかかる。
2013-03-08 23:43:10四国羅針盤53 さらに費用の面での難しさも。工事費用は行政と利用する農家が負担するが、農地の宅地化や高齢化で溜池を維持する農家が減り、耐震工事費用を負担するのが難しくなっている。
2013-03-08 23:43:50四国羅針盤54 香川県「改修となると莫大な費用がかかるし、特定の農家に費用を負担してもらうのは現実放棄。現地と上手く整合性を測りながらやっていく必要」。
2013-03-08 23:44:23四国羅針盤55 香川県のため池は千年以上前に作られたものも。国の指針がないのも対策が進まない理由の一つ。まずは今ある堤防の丈夫さを保つ努力。しかし、そのための草刈作業も難しくなっている。
2013-03-08 23:44:48四国羅針盤56 岡村「溜池の水位を下げておくことが重要。これから田植えの時期から夏場にかけて水位を高く保つ時期。過去400年間、4回の南海地震は晩秋から冬場に来た。このため社会的に危険性が共有されなかった。<続く
2013-03-08 23:45:37四国羅針盤58 NHKアナ「南海地震は明日にも起きるかもしれない。何をすべきか」 黒崎「逃げる、命を守るためにすぐ逃げることがともて大切。日頃から訓練をしておく。生きる希望が湧いてきたとのいうのは非常に重要。その展望をみんなで知恵を出し合って助け合っていくことが重要」
2013-03-08 23:46:58