四国羅針盤スペシャル「巨大地震から“いのち”を守れ」 2012年3月8日

去年、国は南海トラフにおける巨大地震の被害想定を公表した。 四国で震度7と想定された地域は全体の6割に及ぶ58市町村。10mを超える巨大津波は沿岸部の28市町村。 最悪の場合、約8万6千人が犠牲になるとしており、早急な減災の取り組みが求められている。 番組では、耐震化を進めるための対策、巨大津波から逃げ切るための処方箋、四国に潜む知られざる脅威への向き合い方など“いのち”を守るための方策について考える。 続きを読む
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しまなみ @shimanamis

四国羅針盤スペシャル「巨大地震から命を守れ」 http://t.co/2lvDBkm4aN … 再放送は明日10:05~ 以下概要。

2013-03-08 22:55:55
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤① 去年国は南海トラフ地震の被害想定を公表。地震の強さを表すマグニチュードは9.従来想定の3倍に引き上げられた。犠牲者は8万6千人余りと見積もられた。衝撃の想定だった。

2013-03-08 22:56:21
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤② 国がまとめた被害想定では震源域が大きく広がり、これまで地震を引き起こさないといわれてきた四国の直下まで拡大。震度7は四国の6割強に及ぶ。建物の全壊は41万1千棟に。わずか10秒でコンクリートが剥げ、鉄筋がむき出しになる揺れ。高い建物は周期の長い揺れが襲う。

2013-03-08 22:57:41
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤③100㎏以上の本棚が倒れる揺れが長時間。津波も高さが従来の2倍以上にされた地域が多く、沿岸部の半数以上で10m以上。高知市では地震発生から35分後に最大16mの津波。瀬戸内海にも津波が。高松は2時間後、最大2mの津波が襲う。国は四国の津波犠牲者を最悪で5万8千人と想定

2013-03-08 22:59:55
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤④ 昭和南海地震からすでに66年。次の巨大地震が迫っていることを示すデータ。大きな手掛かりとなるのはミリ単位の観測ができるGPS観測点。過去にさかのぼって詳細に検討。

2013-03-08 23:00:40
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑤ 国土地理院「南海トラフも四国沖から東海沖にかけて大きなひずみがたまっている。東海、東南海、南海が連動すればM9クラス」。巨大地震の切迫性が増している。刻々と忍び寄る巨大地震の脅威。命をどう守るか考える。

2013-03-08 23:01:13
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑥ 国の被害想定は、最大規模の地震が、真冬の深夜に発生したという最悪の想定。しかし、それは起こり得ること。最悪の場合、死者は全国で32万人、四国では8万6千人と見積もる。

2013-03-08 23:02:23
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑦ しかし、揺れの被害は、耐震化で2万8万千人から5800人に減らせるとする。さらに家具転倒・落下防止策で3000人が900人に。今日のゲストは、岡村真高知大教授、黒崎益輝関西学院大。2人とも国の検討会のメンバー。

2013-03-08 23:03:39
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑧ 岡村「この被害想定は大きめの目安。ただしこれは東北で起きたことは四国でも起るという前提。しかしまだまだ検討するところが多い。コンビナート火災、山崩れ・斜面崩壊、瀬戸内海では船舶の被害、これらは手つかず。これからも被害想定は変わってくる。あくまで暫定的なもの」

2013-03-08 23:04:30
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑨ 黒崎「最悪のことを考え、確実に命を守るという見通しがあれば、何が起きても大丈夫。楽観的に準備する。見通しを持つことが大切。(起きる地震が)最悪よりも小さなケースだと、確実に命を守ることができる」

2013-03-08 23:05:35
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑩ 6割を超える自治体で震度7とされた。住宅耐震化は待ったなし。立っていられないほどの揺れ、震度7。徳島県吉野川市。住民の間では大きな不安。この日、耐震化について市の説明会が行われた。しかし、耐震改修はなかなか進まない。住民「どれだけ立派な家でもだめ」「なるがまま」

2013-03-08 23:06:09
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑪ 阪神・淡路大震災では、犠牲者の多くが家具や家の下敷きに。古い耐震基準では、震度6強を境に倒壊する可能性が一気に高まる。しかし耐震補強をすれば、耐え得ることも分かっている。ポイントは壁、基礎、屋根の3つ。壁は筋違や構造合板で、屋根を瓦から金属製のものに軽量化。

2013-03-08 23:07:04
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑫ 徳島県の調査で耐震化費用は平均180万円。この多額の費用が、耐震化が進まない大きな原因に。どうすれば費用を抑えることができるか。設計士の立道和夫さんは、建物全体の強度のバランスを取れば効率的な耐震化ができるという。

2013-03-08 23:08:10
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四国羅針盤⑬ 通常、日当たりの悪い北側には押し入れや壁が多く、南側は窓など開口部が多い。南北のバランスが悪く倒壊しやすい。この建物の場合、全てを耐震補強すれば200万円以上かかる。

2013-03-08 23:08:58
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑭ 立石さんは強度のバランスを重視。バランスを取るために最小限必要な個所の基礎を強化し、壁と一体化させる。震度7の揺れにも耐えられる計算だ。費用は90万円で済んだ。

2013-03-08 23:10:40
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑮ 開口部の耐震性を高めようという研究も。徳島県が研究開発する強化障子は、厚みが通常の3倍あり、和紙の代わりにアクリル板を使う。工事が簡単に行えることも魅力。障子があった場所に取り付け、明かりを取りながらも開口部で壁のような役割を果たす。

2013-03-08 23:11:39
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑯ 価格は1枚あたり4万円。手軽にできる耐震化策として普及させていきたいと考えている。

2013-03-08 23:12:11
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑰ 一昨年開発された耐震シェルター。仮に住宅が倒壊してもシェルターだけは壊れないという考え方。男性は去年12月、耐震シェルターの設置を決めた。「高齢で一人暮らし。自分を誰も守ってくれないから」と、寝室をシェルターにした。かかった費用は105万円。

2013-03-08 23:13:02
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑱ 月10万円の年金で暮らす身には大金だが、自治体の補助金を受けられ、自己負担は55万円で済んだ。

2013-03-08 23:13:49
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑲ 補助制度は自治体で違う。愛媛県・徳島県は最大60万、費用の3分の2以下。高知は90万円、香川は60万円で2分の1以下だが、来年度は90万円に引き上げる方針。

2013-03-08 23:14:44
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤⑳ 古い耐震基準で建てられた家の耐震化は進んでいなかった。津波対策がクローズアップされているが、そもそも揺れに耐えれなけれなならない。また倒壊で道を塞がないよう、近所の避難ルート確保のためにも耐震化は必要。

2013-03-08 23:15:28
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤21 黒崎「耐震化には資金、技術、制度、意識の4つの壁。資金と技術は努力で克服できる。あとの2つ、制度と意識は皆がやる気にならねばならない。大丈夫と思っていてはいけない。努力すれば報われる、例えば耐震化すれば税金や保険料が安くなる、国の補助を設けることでやる気を促す」

2013-03-08 23:16:34
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤22 岡村「逃げなければいけないのに、阻むものが屋内にたくさんある。後付けのエアコンが落ちる、窓ガラスが割れる、部屋の中はぐちゃぐちゃ。靴がないと移動できない状態。最後の難関が出入り口。曲がっていてバールがないと開けられない。バールがあれば他の人を助けることもできる。」

2013-03-08 23:18:13
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤23 黒崎「津波だけではないことを理解してほしい。揺れ、危険物、火事。震度6になるとたくさんの火事が起きる。津波が来るとなると消火活動もできない。通電火災を防ぐためブレーカーを落とすなど、日頃から注意をしてほしい」

2013-03-08 23:19:24
しまなみ @shimanamis

四国羅針盤24 次に避難。津波について考える。死者は5.8万人と見積もられた。住民の避難意識が高まれば1万9100人に減らすことができる。 

2013-03-08 23:20:15