WBC台湾戦、鳥谷の盗塁がベンチのサインによるものか否か

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朽木丈人 @Taketohashiba

東京の右側、台東区橋場に暮らし、出版業界のかなり隅っこにいます。生活の柄は、読書、演劇・映画鑑賞、阪神及び日ハムへの声援時々罵倒、狛犬巡りです。

朽木丈人 @Taketohashiba

WBC日×台戦、勝ち越しにつながった鳥谷の盗塁は見事だった。第3回大会にして、はじめて阪神の選手が役に立ったような気がする。

2013-03-09 08:44:18
朽木丈人 @Taketohashiba

WBC台湾戦、鳥谷の盗塁がベンチのサインによるものか否かについて、スポーツ紙の報道が分かれている。ノーサイン説はスポーツ報知、日刊スポーツ、デイリースポーツ。一方、スポニチはベンチのサインによるプレイと報じた。

2013-03-09 12:37:01
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。報知と日刊は「行けたら行っていいと言われているので」(報知)「チャンスがあったら行ってやろうと思っていた」(日刊)と。さらにデイリーは、高代コーチの「彼の判断。走るな、以外はサインを出していません。あれがなかったら終わっていた」とのコメントを掲載している。

2013-03-09 12:37:13
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。ところがスポニチは、山本監督の「あれはサインあの追い込まれた状況ではヒットは続かない」および梨田コーチの「サインでイチかバチかでいくしかなかった」とのコメントを紹介し、ベンチの采配であることを明確に伝えている。

2013-03-09 12:37:23
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。腑に落ちない点は、スポニチの記事にある。同紙はデイリーが報じた高代コーチのコメントも掲載しているのだが、「彼の判断。走るな、以外はサインを出していません」をカットして「あれがなかったら終わっていた。彼に救われた」のみを紹介している。

2013-03-09 12:37:34
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。記事のソースはおそらく全紙共通で、共同会見の取材に基づく内容だと思われる。それだけに、どの部分を切り取るかによって事実が正反対になってしまうという好例だ。どちらにしても、鳥谷のプレイの価値が損なわれることはないけどね。

2013-03-09 12:37:54
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。総合すると、「山本監督と梨田コーチは盗塁のサインを出した。しかし、一塁緒方、三塁高代の両コーチ、そして鳥谷はそのサインに気付かない。しかし、鳥谷の判断によって単独スチールが敢行された」ということになるのか。あり得ないことだけれども。

2013-03-09 12:54:06
朽木丈人 @Taketohashiba

@kirikami ご連絡ありがとうございます。時事通信の記事は見落としていました。ますますわからなくなりましたね。

2013-03-10 07:55:43
朽木丈人 @Taketohashiba

昨日つぶやいた、WBCでの鳥谷の盗塁がサインによるか否かについて、ネット上で話題になっていた。時事通信は鳥谷本人の弁として「サイン。アウトになることを考えずにいった」とのコメントを掲載したとのこと。ますますわからん。

2013-03-10 12:35:00
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。ポイントは、1)サイン説の時事通信のみ、鳥谷が「サイン」と言ったと伝えている。2)サイン説のスポニチは他紙が書いた高代コーチの「彼(鳥谷)の判断。走るな、以外はサインを出していません」という言葉を無視。こうなると、もとのインタビューを確認しないと判断できない。

2013-03-10 12:35:10
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。確認できる素材として、テレビ東京「ネオスポーツ」で放送された緒方コーチのインタビューがあった。緒方コーチは「鳥谷がファーストに来たとき、最初の言葉が『クイックは何秒ですか?』。(それを聞いて緒方は)そういう意欲があるならチャンスがあると思って『いっていいよ』と伝えた」と。

2013-03-10 12:36:09
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。自分もしていることだが、インタビューを記事にする場合、抜けている文言をニュアンスから判断して補足するという作業を行う。人は会話では言葉を省略するものなので、話し言葉をそのまま文字にすると、文章として意味が通じにくくなるからだ。それがプロとしての書き手のテクニックでもある。

2013-03-10 12:36:24
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。さらに、インタビューの回答からどの部分を抜き出して記事にするかという選択が、常に行われる。紙面には文字数の制約があるためだが、この選択は書き手の主観によって行われる。書き手がサインプレーと判断すれば、それに沿った材料をピックアップすることになるし、逆もまた然り。

2013-03-10 12:36:50
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。結局、真相はどうなんだろう。推測でしかないが、こういうことか。サイン説の媒体が言うサインとは、いわゆる1球ごとに出される、あの胸や帽子を触る(これの表現、古いかな?)サインではなく、事前の指示程度のものだったのではないか。

2013-03-10 12:37:06
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。以下推測。ベンチから緒方コーチに「このピッチャーはクイックが遅いから、ランナーが出たらお前の判断で走らせていいぞ」との指示があった。高代コーチの言う「走るな」のサインは出ていない。そこで緒方コーチは鳥谷の「意欲」を見て、『いっていいよ』と伝え、鳥谷は走った。

2013-03-10 12:37:15
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。確かに緒方コーチは「行け(走れ)」とは言っていないようだ。ただし、記者は見出しや記事を作成する場合、盗塁が鳥谷の判断かベンチワークによるものかを明確にしたい。そこで報知は鳥谷の判断と、時事通信はベンチワークと解釈し、それぞれ記事中で「サイン」という文言を補足したのか。

2013-03-10 12:37:39
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。結局、ここで「指示」を「サイン」と表現したことが、齟齬の原因となったのかもしれない。そう考えると、高代コーチの発言をめぐる、デイリーとスポニチの記事の差異も理解できる。では「指示」を「サイン」と表現したのは誰か。

2013-03-10 12:38:16
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。ここまで下書きを書いて、いざ書き込もうとしたときに、今朝の朝日新聞がこの件についての記事を掲載していることに気付いた。朝日新聞は「盗塁はベンチからサインが出ていたが、そのサインは『行けるときにスタートを切れ』というもので、タイミングの判断は鳥谷に委ねられていた」と説明。

2013-03-10 12:38:32
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。1日寝かせただけに、すべての発言をまとめた内容になっている。でもね、この「行けるときにスタートを切れ」というサインを、誰が誰に出したのかがわからない。

2013-03-10 12:38:43
朽木丈人 @Taketohashiba

承前。先の緒方コーチのインタビューの内容から判断すれば、「行けるときにスタートを切れ」の指示は緒方コーチがその場の判断で出したと思われる。少なくとも、鳥谷の出塁後に緒方コーチとベンチがやりとりをしたという内容の記事は、いまのところ見当たらない。

2013-03-10 12:38:52
朽木丈人 @Taketohashiba

これが最後。なんだかんだ言っても、鳥谷の盗塁を評価する報道はうれしい。ここ数年、鳥谷の盗塁数は急に増えており、そうした普段のプレーの積み重ねが、大舞台での成功に結実した。レギュラーシーズンから観ているファンにとっては、この盗塁成功への喜びは、いっそう大きいよね。

2013-03-10 12:39:02