《「低線量被曝の健康被害」は、子どもの甲状腺以外には無いのか、確認できていない。》

最初のタイトルから変更しました。 一応、小児の甲状腺異常だけは、日本でも認めてますから。 恐らく、低線量の健康被害を一番認定しないのは、日本です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば「鼻血」の話。「鼻血は急性障害の症状で、急性障害は一度に大量に被曝しないと出ない障害なので、その鼻血は被曝と因果関係は無い」と主張する「専門家」がいる。では、誰かそれを証明したのか、と確認すると「被曝に関して鼻血は急性の症状で、それは高線量を被曝しないと出ないんだ」と言う。

2013-03-09 23:57:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「鼻血は急性被曝の症状だ」という命題と「急性被曝の症状は高線量被曝しないと出ない」という命題を二つ証明しないといけないのに、実はきちんと証明されていないのだ。ここでは「高線量被曝した場合、急性症状として鼻血が出る」という命題の真偽は、実は関係がない。

2013-03-10 00:01:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「低線量被曝では急性症状が出ない」の証明ができていないのだ。証明する機会は、実は過去に数えるほどしかない。原爆投下と、原発の過酷事故。TMI原発事故まで入れても、合計5回しかない。そして、この5回いずれも、低線量被曝した住民に関する即時健康調査は十分に行われていない。

2013-03-10 00:03:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私自身が2年前に経験した東京電力福島第一原発事故に関して思い出せば十分だ。一体、事故発生から2年経った現在まで、住民にどんな健康異常が起きたか、十分に把握しようとした調査がどこにある?少なくとも私と私の家族は受けた記憶がない。

2013-03-10 00:06:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私の妻の実家は強制避難区域に住んでいた。しかし、妻の実家があった自治体でも、住民の健康異常に関する調査がきちんと行われた話は聞かない。調べていないのだから、有るのか無いのか断定できない。できるはずが無い。なのに、「無い」と断定するのだ。

2013-03-10 00:08:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

したがって、確認できることは、以下のようになる。「低線量被曝で、急性症状があるのかどうかは、確認していないのでわからない。急性症状として鼻血があるのかどうかも、統計等を取っていないのでわからない」簡単にいうと、「鼻血のことは良くわからない」だ。

2013-03-10 00:10:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

確認していないのだから、学問的には「わからない」と表現するのが適切なものを「存在しない」と断言する。そして、次の事故の時にも「存在しない」を繰り返す。これが「低線量被曝のリスクコミュニケーション」の実態だ。

2013-03-10 00:13:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

改善する方法は、簡単明瞭だ。調べれば良い。大規模な聞き取り調査を行い、症例を集める。そして、集まった症例から、仮説を立てておく。そして、次の事例が発生したら速やかに、仮説の検証ができるように調べる。被曝線量をできるだけ精密に調べ、健康の異変を調べる。仮説を検証する。

2013-03-10 00:18:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実際に行われたことは、真逆だ。過去の症例の中で、小児甲状腺の異常以外は何もおきないという仮説だけを立てる。現地で住民や地元の医師が提起した症例は、頭ごなしに否定しておく。そして、仮説を唯一の事実として、次の事故が起きた時にも、調べないことにする。

2013-03-10 00:20:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今回の事故では、仮説として認めた子どもの甲状腺に関する精密検査さえ、現地災害対策本部の名前で拒絶してしまった。本部にはアドバイザーとして、山下俊一氏らが付いていた。せっかくの仮説の検証の機会を自ら拒絶したのだ。これが科学者の態度か?

2013-03-10 00:23:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

山下氏らは、福島県内に低線量被曝の害は起きないとの発言を繰り返し、医師たちに症例を集めさせなかった。健康異常を集める調査も行わなかった。結果として、「低線量被曝で急性症状が起きるか」「急性症状として鼻血が出るか」を含めて、何も確認できなかった。

2013-03-10 00:28:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

次に放射性物質の大量放出など、起きないことが望ましい。しかし、そのときに備えて医学会は、被災者達が訴える健康異常を、低線量でも起きることなのか、急性期にでる症状なのかを、確認する準備を整えて欲しい。無理を承知で言えば、WHOがその任に当たるべきだろう。

2013-03-10 00:30:48