津波/水害に【ライフジャケット】は意味があるか?
- yasusy1973
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最近、そこかしこで聞く取組のひとつ。 【津波・水害から命を守る為にライフジャケットを備蓄しておこう】 というもの。 みなさんはどう思いますか?
2013-03-10 21:24:35「津波・水害」って、ライフジャケットの有無で生死が決まる、と本気で信じているひとが、たくさん居ることに困惑してしまう。 ライフジャケットを売りたい、というポジションの人の話ならともかく、これが意外に、自治会長だったり、ボランティアの代表だったり、地方議員だったりする。。。
2013-03-10 21:28:13そうすると、来年度予算で「ライフジャケットを整備しましょう」なんて話になってくる。 東北からの学びって、本当にそれで良いのか? そんなお金の使い方で、本当に命が守れると思っているんだろうか???
2013-03-10 21:29:55仮にその話が【三重県ではなく、瀬戸内の沿岸部(広島や岡山)】なら、100歩譲ってアリかもしれない。 (瀬戸内の津波は太平洋岸より穏やかに水位が上がり、ゆっくり水位が下がっていくと想定されるから) しかし、そんな話を太平洋岸の三重県沿岸部、津波想定が数m、という土地の方から聞く。
2013-03-10 21:31:56分かりやすくいうと、三重県南部の沿岸域は、東日本大震災クラスの津波が、東日本大震災のときより早く(地震の揺れから数分〜)沿岸部を襲う事が想定されている。 その浸水域で、果たしてライフジャケットの有無が生死を分ける命綱になり得るだろうか?
2013-03-10 21:33:39仮にライフジャケットを備蓄・配布していたとして、「助かった人の中には、ライフジャケットを着ている人もいるだろう」 しかし、それは「ライフジャケットがあるから命が繋がった」のでは無く、ライフジャケットを着ていようが着ていまいが、助かった可能性の方が圧倒的に高いと思う。
2013-03-10 21:36:12この手の話は、古くは「防災ずきん」でもある。あれは戦時中、焼夷弾の火の粉が髪の毛に燃え移らないようにかぶるもので、地震の時、頭上から落ちてくるものから頭を守る能力は【まったく無い!!】 なのに、「防災ずきん」として、地震の避難の時にかぶらせようとする。
2013-03-10 21:37:52そんな「やったつもり防災」の無意味さを私たちは東日本大震災から学ばなきゃならない。 「意味のあるなしじゃなく、防災意識啓発の一環で、低予算でできる」なんてお茶を濁したような事業はむしろ災害を「甘く見せてしまう」弊害の方が圧倒的に大きいんだ、ということが東日本大震災からの学びの一つ
2013-03-10 21:40:38繰り返す。 【ライフジャケットで津波から命を守る事はできない】 津波から命を守るのは【いち早く高いところに逃げる】 これしか無い。これ以外に無い。それが東日本大震災の教訓。 地震の揺れが起きてからでは逃げられないなら、必要なのはライフジャケットじゃなく、災害前の【引っ越し】だ。
2013-03-10 21:42:51【引っ越し】にはもちろん費用がかかる。しかし、一人の人が命を落とすよりは【圧倒的に安価】だ。 この価値観を共有するのが、【東日本大震災の教訓を学ぶ】事だし、【東日本大震災を忘れない】ことだと強く感じる。 くどいけど3回目だけど書く【ライフジャケットでは津波・水害から命は守れない】
2013-03-10 21:45:26東日本大震災からもうすぐ2年の今日、心に誓っておこう。 【私は、『津波から命を守るためにライフジャケットを』という意見を聞いたら、嫌われることがあっても、その方の面前に立ち、その考えを変えてもらえるよう訴える】と言う事を。 これが、私が東日本大震災を忘れない為の一つの行動指針
2013-03-10 21:48:26なんか、ライフジャケットで妙に熱くなってしまった(*^_^*)ポッ (ちょっと恥ずかしくなってきたナリ・・・)
2013-03-10 21:52:55ライフジャケットについて、一つだけ余談。 津波に呑まれて行方不明になる人が【しっかりと身体に縛り付けるように】ライフジャケットを着ていれば、ご遺族の元に戻れる確率を上げる効果は見込めるでしょう。 安否確認の時間が短縮できるという意味で行政的には意味がある、なんて悪い冗談だよな。
2013-03-10 22:00:08追記をまとめました
「津波/水害に【ライフジャケット】は意味があるか?≪追記≫」をトゥギャりました。 http://t.co/GIJU63jItR
2013-03-12 01:33:38