ぴょんて師匠〜ウネと三角関係【eternal】まとめ〜

ドンへとヒョクチェの間でゆれる。
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きつく罵られたのなら、ズルい女になって震える背中に抱き付くことが出来たのに。「……っ……」泣き崩れる私を包むドンへの両腕。「離して……もう優しくしないで」『……離したくない……俺が1番じゃなくていい……だから、俺の前からいなくならないで。頼むから……』 #SJで妄想

2012-08-12 14:14:15
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縋り付くように抱き締めてくるドンへと2人散々泣いた後、行きつけのカフェへと向かった。泣き腫らした顔でわざとハシャいでみせるドンへ。でも、離れないようにずっと握られた手のひらが酷く切ない。少し離れただけで不安に怯える瞳。その不安を癒すことはもう私には出来ないのに……。 #SJで妄想

2012-08-12 14:35:54
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『行ってくるね?電話するから』迫る仕事の時間。ギリギリまで一緒にいたドンへが部屋を出ていく。ドアノブに手を掛けたドンへが去り際に小さく呟いた言葉。『あいつのとこには……行かないで』その言葉が重く私の心を押し潰していく。電気も付けずに薄暗い部屋で膝を抱えて蹲る。 #SJで妄想

2012-08-12 14:44:46
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いつのまにか降り出した雨が激しく窓を叩いていた。何時なのか、真っ暗な部屋に着信を知らせてケータイが青白く光る。液晶画面に映し出された名前、そこに表示された笑顔の3人の写真。その電話に出ることも出来ずに声を上げて泣いた。歯車を狂わせたのは私。 #SJで妄想

2012-08-12 14:57:18
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あの時、ヒョクチェの気持ちに応えなければ……自分の中に残る気持ちに気付かなければ……。後悔が涙となって止めどなく溢れて抱えた膝を濡らしていく。耳に届いたインターホン。ドアを開けるとそこにはずぶ濡れのヒョクチェが立っていた。「ヒョク……な……んで?」 #SJで妄想

2012-08-12 15:02:27
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『会いたくて……』小さく呟いたヒョクチェの頬が濡れてるのは雨のせい?それとも……。『会いたくて……どーしても会いたくて……』何度も小さく繰り返すヒョクチェ。『卑怯なことだってわかってる……でも……会いたくて……気が付いたらここに来てた……』 #SJで妄想

2012-08-12 15:07:25
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『俺……どーしたらいいの?』苦しげに顔を歪めてクシャクシャと髪を握り締めるヒョクチェを抱き締めずにはいられなくて。濡れるのも構わずにきつくヒョクチェの体を抱き締めていた。もう一度抱き締めてしまえば、後戻り出来ないとわかってて手を伸ばした。 #SJで妄想

2012-08-12 15:13:09
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激しくなる雨音、真っ暗な部屋に響く軋むスプリングの音。泣きながら私に触れるヒョクチェの涙を唇で掬う私の薬指にはもうあのリングはなくて。窓を叩く激しい雨に何度も願う。このままこの部屋ごと流して消してくれたらと。あの優しい笑顔を傷付けたくないと思う私を消して欲しかった。 #SJで妄想

2012-08-12 15:24:50
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ヒョクチェの腕の中、雨が伝う窓を眺めていた。『何……考えてるの』耳元で心許ないヒョクチェの声。「……何も」そう短く返してスタンド横に置いたリングへと視線を移した。内側に刻まれた文字に涙が溢れる。“영원히 함께(永遠にともに)” #SJで妄想

2012-08-12 15:51:08
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永遠に……もうその約束を守るには私の愛はまっすぐではなくなってしまった。眠ったヒョクチェの腕を抜け出してケータイだけを握ると明け方の部屋を出た。土砂降りの空は明け方になっても薄暗く重たい雲はまるで私の心みたい。ドンへが撮影をしてるスタジオまで車を走らせる。 #SJで妄想

2012-08-12 16:02:34
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スタジオの近くに車を止めてケータイの着信履歴の1番上の名前を指先で撫でる。その瞬間に表示された名前。通話ボタンを押すと明るいドンへの声。『寝てた?やっと休憩だよ〜』「ドンへ……今ね、外にいるの」その言葉に電話の向こうで微かに感じる動揺。「話が……あるの」 #SJで妄想

2012-08-12 16:39:40
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『会いにきてくれたの?俺も会いたかった』車の中、スタジオを抜け出してきてくれたドンへの声が微かに震えていた。「ドンへ」『今日さ、監督が褒めてくれて』「ねぇ、ドンへ」矢継ぎ早に言葉を紡ぐドンへ。「話を聞いて?」『聞きたくない……なぁ指環は?忘れてきたの?バカだな……』 #SJで妄想

2012-08-12 16:39:43
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『あれだけ……外さないでって言ったのに。失くしたらどーするの?』「ドンッ……」開いた口を手のひらで塞がれる。『聞きたくないって……言っただろ……』今にも泣き出しそうな顔、鈍る決心。でも、もうドンへの愛には甘えられない。口を塞ぐドンへの手を退けてゆっくりと口を開いた。 #SJで妄想

2012-08-12 16:39:45
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「ドンへ……もう一緒にはいられないの」その言葉にとうとう涙が溢れてドンへの頬を濡らす。『……俺を……捨てるの?』震えて嗚咽混じりのその問い掛けに抱き締めそうになった手のひらをきつく握り締める。「他に好きな人がいるの」『ヒョクチェ……?』次々に溢れる涙。 #SJで妄想

2012-08-12 16:39:49
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その言葉に頷くときつく掴まれる肩。『2人して……俺を騙してたの?』首を小さく振ってドンへの体を押し返した。「私が……2人の気持ちを弄んだの。2人に好かれるのって悪い気しないでしょ?」ねぇ、ドンへ。私なんか嫌いになって……。もっともっとあなたを傷付けるから。 #SJで妄想

2012-08-12 17:01:44
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「でも、もう飽きちゃったの。2人も相手にするの疲れちゃった」見開かれたドンへの眼から逸らしそうになる視線。「あの指環も……全然趣味じゃないから外せてスッ……」私の言葉を最後まで聞かずに車を飛び出したドンへ。一人残された車の中でTシャツの胸元をキツく掴んだ。 #SJで妄想

2012-08-12 17:01:47
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「……っ……」傷付けることでしかドンへを手放せない自分の弱さに声を上げて泣いた。私が泣くのは間違いだとわかってても泣かずにはいられなくて。いくら泣いても最後のドンへの顔がいつまでも目蓋の裏に焼き付いていた。傷付けたかったわけじゃない。 #SJで妄想

2012-08-12 17:01:50
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誰に何を言われようと……私はドンへを愛してた。寂しがり屋で独りが嫌いなとこもどれだけ一緒にいても照れるところも優しく触れる指先も熱い体温も全部……全部愛してた。それを守ってあげられなかったのは私の弱さ。 #SJで妄想

2012-08-12 17:01:53
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『どこに行ってたの?』部屋に戻ると玄関で蹲っていたヒョクチェ。「ドンへのところ……」『……何しに?』見上げてくるヒョクチェから視線を外してリビングへと向かおうとする体を引き戻されて深く口付けられる。「触らないでっ」ヒョクチェの体を思いきり突き放す。 #SJで妄想

2012-08-12 19:07:51
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「わかるでしょ?ドンへと私は付き合ってるの。会いたいから会いに行っただけ」『じゃあ、何で泣いてるの……』背を向けた私の背中に触れる指先。『苦しい?』ゆっくり腕の中に引き寄せられる。『俺のせいだね……ごめん』違うのに、否定したいのに溢れる涙に言葉が上手く出てこない。 #SJで妄想

2012-08-12 19:07:57
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『どーすれば良かったのかな……ただ好きなだけなのに。俺の気持ちは人を傷付けてばかりだね……』背中を濡らすヒョクチェの涙。傷付けてばかりなのは私の方なのに……。「ヒョク……苦しいの……だから」もし、神さまがいるのならどんな罰でも受けるから2人の中から私の記憶を消して。 #SJで妄想

2012-08-12 19:08:01
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私と出会う前の2人に戻して……。「もうここには来ないで……私……ドンへと結婚するの」どんな罰でも受けるから、私の最後のウソを許して。『……結婚……?』力なく呟いたヒョクチェの腕を抜け出す。「結婚する前に……少し遊んでみたかっただけだから。もしかして本気にした?」 #SJで妄想

2012-08-12 19:08:07
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『……嘘だよね……?俺、そんな奴じゃないってわかってるから』伸ばされた手を振り払って背を向ける。「私の何がわかるの?ちょっと……寝たぐらいでわかったような顔しないで!早く出て行ってよ」後ろで閉まるドアの音、急に震え出した膝にその場に座り込んだ。 #SJで妄想

2012-08-12 19:17:58
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これで良かった……何度そう繰り返しても溢れる涙は止まらない。それでも、どちらかを選ぶなんて私には出来なくて……。一番楽な逃げ道を私は選んだの。 #SJで妄想

2012-08-12 19:26:02
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2人と離れても何にも変わらない日常。仕事して疲れて眠る毎日。ただ一つ変わったのは少しずつ片付けてなくなっていくドンへとの想い出。お揃いのコーヒーカップ、色違いの歯ブラシ、2人の写真。最後に残ったあのリングとケータイに残ったままの笑顔の3人の写真。 #SJで妄想

2012-08-12 19:39:09