ぴょんて師匠〜ウネと三角関係【eternal】まとめ〜

ぴょんて師匠は移動。 @pinkmonster0203

それとあの日から弱いまま変わらない私。「……っ……」独りになってもう随分と経つのに夜になると溢れてくる涙。泣いても泣いても涙は枯れてはくれなくて、アドレス帳に残ったままの2人に縋ってしまいそうになる。だけど……そうしないのはこの番号が繋がると信じていたいから。 #SJで妄想

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もし、もし……繋がらなかったら本当に独りになる気がして掛けることも消すことも出来ないの2人の名前。「バカみたい……」自嘲気味に呟いた言葉。その言葉が独りの部屋にやけに大きく響いてまた涙が零れた。ふと音を立てたケータイ、表示された名前に驚いて目を見開いた。 #SJで妄想

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電話を取ることも出来ないまま、鳴り止んだケータイ。一瞬何が起こったかわからなくて放心状態の私の耳に届くインターホン。ついでドアをノックする音。走り出した鼓動に息苦しくなって思わずTシャツの襟元を掴んだ。『いるんでしょ？』ドア越しに聞く久しぶりの声。 #SJで妄想

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ドアを開けると写真と変わらないまま笑顔の彼。「な……んで？」泣き出した私の頭を撫でる懐かしい感触。『ね、行こう！』「……っ……どこに？」『いいから一緒に来て』腕を引かれるままに部屋を飛び出して車に乗せられた。どこに行くの？何してた？何で来たの？ #SJで妄想

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聞きたいことはたくさんあるのにうまく喋れなくて。『あの日からずっとそうやって泣いてたの？』ハンドルを切る彼が前を見たままそう切り出す。『1人で傷付いて1人になって……それで俺たちを守ったつもり？』その言葉に顔を上げると赤信号にブレーキを踏んだ彼がゆっくりと振り向く。 #SJで妄想

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『俺たちそんな弱くないよ……好きな女の子ぐらいちゃんと守れるから』青信号になってまた走り出す車。さっきから彼が言う“俺たち”その言葉が誰を指してるのか、わかってまた涙が零れる。『まだあの指環持ってる？』彼の言葉にポケットから取り出した指環。それを彼に取り上げられる。 #SJで妄想

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やがて車が止まった場所、それは私たちが初めて会った海。波打ち際佇む人影に溢れ出す涙。『俺……あんな酷いこと言われて疑った……何もかも嘘だったんだって……でも、あいつは……』指環を握り締めていた彼がそれをまた私の手の上へと戻す。『ずっと信じてた……』 #SJで妄想

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『ずっと……ずっと変わらずあの日から……お前のこと愛してたよ』その言葉に壊れた涙腺、次々に溢れる涙を彼の親指が掬って優しく唇に口付けられる。『最後だから……これぐらい許されるよね』泣きそうな顔で笑った彼に強く抱き締められた後、車の外へと押し出される。 #SJで妄想

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『早く行って……最後ぐらいカッコ付けさせてよ』「……ありがと……」顔を背けて肩を震わせる彼に短くそう告げて走り出した。『来て……くれないかと思った』フッと微笑んだ彼の胸に飛び込む。久しぶりに感じる彼の匂いと体温。「ごめんなさいっ……ごめんなさいっ……」 #SJで妄想

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『もう謝らないで……言ったでしょ？俺はお前がここにいる……それだけでいいから』優しく優しく髪を梳く指先、大好きだった優しい触れ方。「ドンへ……っ……」声を上げて泣く私の頬を包んでそっと口付けてくれる。『指環……持ってる？』 #SJで妄想

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ドンへに指環を渡すとそれを左手の薬指に通してくれた後、愛しげに押し当てられる唇。『痩せたね……サイズ合わせ直さなきゃ』「許して……くれるの？」聞いた私に微笑んで『だって……約束したから……お前を守るって。ねぇ……俺と結婚してくれる？』 #SJで妄想

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ドンへの言葉に頷いて私たちは誓いのキスをした。 たくさん傷付いて たくさん傷付けて たくさん寄り道をして やっと辿り着いた先に愛(こたえ)があった もう二度とこの手を離したりしない 永遠にともに。 end. #SJで妄想