『人が死なない防災』読中メモ

脅す防災教育も、知識の防災教育もダメ。「姿勢の防災教育」が大事だと言う片田敏孝さんは釜石市で子どもたちに津波からの避難について徹底的に教えていた人(ご本人はその言葉を使う気になれないとおっしゃるけれど、マスコミのいう「釜石の奇跡」はこの人なくしてはありえなかった)。 智恵に満ちた言葉の数々。誤った防災観を持つ(というか防災を考えもしていない)全ての人に、必読の名著。
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TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。かつて台風銀座といわれた九州〜四国〜紀伊半島は、もはや台風銀座ではなくなりつつあり、紀伊半島〜関東に移るだろう。海面温度の上昇と上空の寒気の条件が移動した。

2013-03-12 12:19:01
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『人が死なない防災』読中メモ。想定外とは何か。1771年の明和大津波では石垣島で最大遡上高85.4メートル。それを想定して防波堤を築くのか。ありえない。では条件次第で85.4メートル駆け上ることを知りながら、何を想定するのか。

2013-03-13 12:39:59
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『人が死なない防災』読中メモ。田老には「万里の長城」と呼ばれた防潮堤があった。釜石にはギネスブックに認定された世界一の防波堤があった。住民の防災意識は下がり、「大丈夫だ」と逃げなかった人もいた。

2013-03-13 12:45:11
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『人が死なない防災』読中メモ。想定が甘かった? ではもっと大きな堤防を日本の周囲に張り巡らせる? 85.4メートルに備えて? “「想定」を際限なく上げることが本質なのか。違いますよね” そう。それは違う。

2013-03-13 12:51:37
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『人が死なない防災』読中メモ。“田老や釜石など東日本大震災で被災した地域は、「想定外」だったから被害を受けたわけではありません。また、「想定が甘かった」わけでもありません。そうではなくて、「想定にとらわれすぎた」のです。” うーん。まさに。

2013-03-13 13:00:24
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『人が死なない防災』読中メモ。釜石では配布していたハザードマップの浸水想定区域の外で多くの人が亡くなった。区域外だから大丈夫だと思っていたのだ。これ、すごく重要。

2013-03-13 13:11:02
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『人が死なない防災』読中メモ。釜石市の小学生1927人。中学生999人。学校管理下 にあった児童・生徒の全員が無事。5人の犠牲者は学校管理下になかった。全体では死者・行方不明者1000人超。釜石の子供たちに教えていた「避難の三原則」はそれだけ書き抜いても意味がない。重要。

2013-03-13 13:38:39
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『人が死なない防災』読中メモ。「彼らはいかに逃げ、助かったのか」あの日子供たちがどう振る舞い、大人がどう反応したのか。胸が熱くなる。そして、「脅しの防災教育」も「知識の防災教育」も間違いという指摘。大いに納得。筆者が教えてきた「姿勢の教育」とは?

2013-03-13 14:13:55
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久々に地鳴り付きの地震を体感。

2013-03-14 05:30:52
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『人が死なない防災』読中メモ。津波警報はある区域の中で最大の高さを示す。逆に言えばそのポイントをのぞけばあとはみんな「外れ」に思える。だから「外れ」が大部分が普通。その区域のどこかに起こりうる最大を警戒している。「外れ」ではなく、「ここは外れてくれた」と思うべき。

2013-03-14 06:59:26
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『人が死なない防災』読中メモ。(周期的に津波が必ず来る地域について)「また外れた。また何もなかった。逃げなくて大丈夫」と逃げないことが常態化すると、逃げないままの住民たちが「しまった。逃げておけばよかった」というときが必ず来る。

2013-03-14 07:02:48
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『人が死なない防災』読中メモ。“「逃げたけど津波来なくてよかったな」を繰り返して行くと、本当の大津波が来たとき、その人は「やっぱり逃げておいてよかったな」となる。問題は最後のこの一回なのです。”なるほど……。

2013-03-14 07:04:17
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『人が死なない防災』読中メモ。“最後に「居安思危(こあんしき)」、この言葉を一つ覚えてください。「居安思危、思則有備、有備無患」と続きます。「安きに居りて危うきを思う、思えばすなわち備えあり、備えあれば憂いなし」と読みます。(中略)備えられないことに問題があるのです。”むう。

2013-03-14 07:09:54
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『人が死なない防災』読中メモ。読了。「役所がちゃんとしないから」という頭では死を招く。地震でも津波でも大雨でも原発事故でも同じだろう。

2013-03-14 13:25:16
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『人が死なない防災』読中メモ。2003年、気仙沼市で震度5強の地震。津波の常襲地域とあって防災意識が非常に高い土地柄。けれども調べると津波を意識した避難率は1.7%。“「逃げようと思った」とか「意識は高い」とか、そんなことはすべて意味がない。”意識が高くても逃げなければ無意味。

2013-03-14 18:33:46
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『人が死なない防災』読中メモ。2003年の気仙沼の地震続き。発生から12分後に情報が流れるが多くの人はテレビの前でそれを待っていた。ちなみに1993年の奥尻島を襲った津波は地震発生から5分後に到達。テレビの前で情報を待っていたら命はない。そういう12分間。

2013-03-14 18:37:06
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。2003年の気仙沼の地震(3)。「海の様子を見に行った」という人が16%。これは「津波の前には潮が引く」という誤った言い伝えの元の行動。実際には引き潮もあるがいきなり上げ潮もある。上げ潮の津波の場合「海の様子を見る」のは無意味だし自殺行為。

2013-03-14 18:40:43
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。「正常化の偏見」と「認知不協和」。「わかっちゃいるけど……」ということ。「逃げていない自分を正当化する理由」を探す。前もつ波は来なかった。まだ情報が来ない。お隣も逃げていないetc. お隣とウチが互いにその関係なら非常に危険。

2013-03-14 18:43:50
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。“行政がやるべきだとかどうだとかいう問題ではなくて、あなた地震が家族と逃げられるか逃げられないか、それだけが、結果として犠牲者を出すか出さないかの分かれ目なのです。” 行政依存の問題は日本中にはびこっている。

2013-03-14 18:46:27
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。“結局のところ、人というものは、基本的に避難できないのが素であって、避難という行為はきわめて高度な理性的行為だといえます。” 「津波てんでんこ」もそう。親も子もお互いに自分の命を最優先にしているという信頼関係の上でのみ成立する。相手を捜すのが本能。

2013-03-14 18:49:37
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。“災害対策基本法にあるように、避難勧告が出たら、それに従って住民は逃げます。逆に、避難勧告が出なければ逃げなくてもいい。このように、行政からの情報に依存して日本の防災は進んでいます。”これが問題。このように行動したら311でどうなったか。辛い現実。

2013-03-14 18:54:05
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。日本では「避難」という言葉しかないが、英語では3種類ある。evacuation緊急避難、sheltering滞在避難、refuge難民避難。行政が対応できるのは滞在費難と難民避難だけ。緊急避難は行政に依存していてはかえって危険。

2013-03-14 18:57:00
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。2004年の新潟豪雨災害での住民の怒りの言葉。「浸水が進んでも避難勧告がなく、避難できなかった。市の責任は重い」。これを読んで疑問を感じない人は危険。“あなたは逃げろと言われなければ逃げないのか、と言いたくなるような状況がここにあります”うむ。

2013-03-14 19:00:01
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。リアルな事例も豊富に、説得力豊かな話。つきつめると「緊急避難」は個人が自発的に行うしかない。避難勧告がなくても逃げる時は逃げる。避難勧告が出ても危険な時は外に出ない。緊急時の行政にできることには限りがある。自分で判断する必要がある。

2013-03-14 19:02:19
TAKASHINA,Tsunehiro @J_for_Joker

『人が死なない防災』読中メモ。自分で判断するためには、あらかじめ判断基準を持つことが大事。「正常化の偏見」にとらわれず、とっさに自分の判断で最善を尽くすためのシミュレーションが大事。そのための防災教育。誰かに従おうとしてはダメ。自力で自分の命を守ることが最優先。

2013-03-14 19:04:18