- hallucina_
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僕は送り手の中で洗練されたアプローチが革命的な作品を生み現実が変革するという回路と同等以上に、送り手の欲望と市場に渦巻く受け手(たち)の欲望が重ねあわされ、接続され、その結果生まれる作品と作品が起こす現象が、現実を受け入れつつ自動的に変化ささせていくことに賭けたい。
2010-09-05 09:30:29さて、読者向けに解説すると、千葉さんの僕の作品に対する一連の批判は、表象文化論系ポストモダン知識人の典型的、テンプレ的振る舞いに見える。一方で政治的には近代的リベラルの原則を素朴に採用することで政治的な正当性を確保しつつ、美学的にはラディカリズムのポーズを気取るという二重戦略だ。
2010-09-05 09:32:36それはそれで構わない。観念的なお遊びとしては洗練されているし、先制防御としても悪くない。でも僕には決定的に退屈だ。そのせいでこれらの文化論は市場の中の欲望(マジョリティのものも含まれる)と結託することではじめて発生する多様性や奇形的進化を門前払いにしてしまうことになったからだ。
2010-09-05 09:33:12その結果、オタク系文化が代表する現代のユニークなポップカルチャーに対する批評活動は、事実上アカデミズムの外で活動する在野の論客たちが担うことになり、それが結果的に僕ら「ゼロ年代の批評」を生んだ。
2010-09-05 09:34:36僕は現実の平面でプレイヤーとして日々かっとうしながら、本当の意味で世界を変える可能性がるのは(現時点では)むしろ後者だと思っている。ここ数年の活動に手ごたえも感じている。
2010-09-05 09:35:04僕と千葉さんの対立は結果的にこのふたつの流れの末端にある。もちろん前者の哲学的思考の概念生産能力みたいなもの、はやっぱり尊重するに足るし、僕は専門外だからこそ敬意を払いたい。僕が千葉さんに期待するのは監視検閲的なディスクールで他人の足の引っ張る作業ではなく、こっちだ。
2010-09-05 09:36:05それだけに、もし可能なら千葉さんがいつの間にか排除してしまっている可能性を追求することについて、寛容であって欲しいと心から思います。
2010-09-05 09:36:37千葉さんは僕が「社会を変えようとするものは「純」な芸術、エンタメは多少なり保守的という分割」をしている、として「「エンタメ」が「その社会において支配的な現実」と共犯関係にあって当然、というのは(中略)思考停止でしょう。」と僕を批判している。しかしこれは千葉さんの間違い。
2010-09-05 09:38:08僕は「「エンタメ」が「その社会において支配的な現実」と共犯関係にあって当然」なんて主張しただろうか。もちろん、そんなことは言ってない。該当する僕の発言はこれだ ⇒「しかしその社会において支配的な現実を用いてギャグを書く行為まで「狩る」ことが有意義だとは僕には思えない。」
2010-09-05 09:38:33この発言から千葉さんのいう「宇野の主張」を導き出すのはさすがに無理があリ過ぎる。何かの勘違いだとは思うのだけど。しかしこの勘違い(?)は千葉さんが排除してしまっている可能性の問題を端的に表しているように思える。
2010-09-05 09:39:44千葉さんは僕をこうも批判する。「宇野さんには申し訳ないけれど、彼が腐女子の視点を持っているとは思えません。ストレートな男性視点の「ホモネタ」だと思います。それは僕の直感です。もちろん、彼がどのくらいバイセクシャル性をマジで持っているのかは分かりませんが。」この発言、どうなんだろ。
2010-09-05 09:42:19「直感的にお前のセクシャリティは~だろう。だから書いた小説もダメに決まっている」というこの論法は、一応留保がついているとはいえ、ささすがにひどくないだろうか。千葉さんはずっと他人のセクシャリティを取り扱う上での繊細さを訴えているのに、自分がこれではちょっと問題かも。
2010-09-05 09:42:49「大枠で自分がヘテロであるにしても、同性愛や異性装などへの欲望の揺れがわずかでもないかどうか、(中略)そういうあたりの感性を、大枠でヘテロであることによって潰さないこと。」を訴え、相手の発言を検閲するのだったらもう少しご自身の発言にも配慮してもらわないと。
2010-09-05 09:44:31男性視点の「ホモネタ」がBL的想像力に接続されることの可能性とか、考えなくていいんのかな。僕は思想地図周辺がこの磁場に包まれているという(自己)批評としての小説を書いた。その辺無視して「お前のセクシャリティはこうに決まっている。よって小説もダメに決まってる」はさすがにないよなあ。
2010-09-05 09:45:17なんでこんなことを千葉さんが言ったのか、推し量ることはできるけれど、推し量ることしかできない。些細なことではあると思う。でも、僕はまあ、このあたりで結構がっかりしてしまったことは確か。ので、この応答も実は結構辛かった。いろいろと。丸一日、どういうトーンで伝えたらいいか悩みました。
2010-09-05 09:46:35以上です。繰り返しますが、僕らが従来の文化論が取りこぼしてきた豊かさを拾うべく、(事実上の)在野の立場から批評活動にコミットしてきたことの意義(と課題)を再確認する機会を与えていただいたことには、素直に感謝しています。 @masayachiba
2010-09-05 09:48:53>関係各位(特に穂原さん) ……すみません、また長文ツイートしてしまいました。今度こそ集中して原稿を上げます。お待ちください。。。
2010-09-05 09:50:53さて、 @masayachiba に対する @wakusei2nd の反論を読んだが、それを踏まえるなら、 AZM48 第1回は、エロさが足りないということになると思う。ヘテロ男子が思わず勃起してしまうレベルのエロさがあれば、多分、違う評価になるのではないか。
2010-09-05 13:40:55