近代化シャーマン戦車のHVMS60砲から見る、牽引対戦車砲の衰退と復活(未遂)のお話
@miduse ここに砲架に関する話が載ってました http://t.co/Za6tMcT2GZ 実験段階では6ポンド砲砲架が使われたものの、正式版では円筒構造の脚が使われたとありまして。6ポンド砲砲架の脚は角柱状ですから、件の写真は正式版砲架ではないかとも思います
2013-03-19 09:11:36HVMS60には牽引砲版も考えられてたとな http://t.co/ChDZIFt0OX 当初実験では6ポンド砲砲架が使われたものの、後により単純でコンパクトにできる正式砲架が作られた、と。80年代に牽引対戦車砲が復活しかかってたとすると、非常に興味深い
2013-03-19 09:16:49ああ、成程。確かに6 pounder gunはもっとカクカクしてますね RT @FHSWman: ここに砲架に関する話が載ってました http://t.co/JEXYxpdrOQ 実験段階では6ポンド砲砲架が使われたものの、正式版では円筒構造の脚が使われたとありまして。
2013-03-19 09:18:08牽引対戦車砲の末期
HVMS60の牽引対戦車版だけども、実際対戦車ミサイルや無反動砲に比べてどんなメリットがあると判断されたんだろ?
2013-03-19 17:17:40かつての対戦車砲は戦車の重装甲化に伴って大口径化を余儀なくされて、自走化なしには扱えないほど重くなってしまった。例えばww2末期独軍の55口径12.8cm PaK44とか、戦後すぐの米軍の65口径 105mm T8対戦車砲なんかは、重量が15榴の倍近い10t級にもなる
2013-03-19 17:26:27@FHSWman 12.8cmk44は野砲も兼用として数種類の牽引砲架が開発されているのは驚きました。末期では重量級の牽引車両の確保もままならなかったでしょうし・・
2013-03-19 17:29:13@hino_katuhiko 独12.8cm PaK44、米105mm T8、ソ100mm BS-3、どれも仰角が45度くらい効くようになってて、超20kmの射的を狙える優秀な加農でもありますね。ますます大隊付対戦車砲というより軍団砲兵めいてます
2013-03-19 17:45:14野戦重砲より重い対戦車砲なんて歩兵大隊付の対戦車中隊には到底扱えない。故にこの手の超重対戦車砲は軍直轄の独立対戦車大隊しか使えない。でも戦後すぐの戦車ですら、相手にするにはこのクラスの対戦車砲が欲しい。IS-3もT-54も、基本的に“ハチハチ”で抜けないように作られてる
2013-03-19 17:40:23@FHSWman それで戦後第一世代となったT-55やM48パットンの装甲が100~120mm程度なのを考えると精々50口径90mm戦車砲M3の流用で十分な気がしますね。といってもその後貫通力数百mmの対戦車ミサイルにお株奪われちゃいますが^^;
2013-03-19 17:49:57@Ryokuno2008 T-55、M48の砲塔の装甲は各々200、180mmそこらありますし、車体は100mm少々ですが強烈な傾斜なので、防御力はかつての独軍のティーガーIIと同等かむしろ勝る程ではないかと思います。90mm L/50 M3程度では少々厳しいのではなかろうかなと
2013-03-19 18:28:07@FHSWman 砲塔そんなにあったんですか!? 硬芯徹甲弾でギリギリ抜ける程度でしょうかね、いずれにしても厳しいですね;スイマセン(汗)
2013-03-19 18:38:10無反動砲という答え
有力な対戦車火力を歩兵大隊の手に取り戻そうとする動きは当然起こる。英軍の回答はこちら http://t.co/XGOSpMbdzM 120mm無反動砲BAT(Battalion Anti Tank)というそのまんまな名前からは、PIATやBRENと同じセンスを感じる
2013-03-19 17:59:16120mm L1 BATは見ての通り、防盾もついてて、昨今の無反動砲よりは、むしろかつての対戦車砲をそのまま無反動砲化したようなスタイル。スポッティングライフルとしてはなんとブレン軽機がそのまま付いていた
2013-03-19 18:02:25120mm L1 BAT (Battalion Anti Tank)は外見こそ古臭いけども、ここからL4 MOBAT (mobile BAT)やL6 WOMBAT( Weapon of Magnesium BAT)に続く王道ルート。この“大隊付対戦車砲”は80年代まで現役だった
2013-03-19 18:09:31そして話が戻るけども、70口径60mm砲 HVMS60の牽引対戦車砲版は、恐らくこの手の大隊付対戦車砲(無反動砲)の代替を狙ったものなんじゃないかしら。装甲貫通力こそ無反動砲に劣るけども、第二世代までの戦車には十分対抗可能であろうし、何よりミサイルより安価であるし
2013-03-19 18:14:56HVMS60の牽引対戦車砲版は、だいたいZIS-2対戦車砲と似たようなサイズだから、重量は1.2tか、あるいはもう少し軽いかも知れない。300kgしかない無反動砲よりは格段に重いけども、自動車牽引が一般化した70〜80年代では問題になるほどの差でもなさそう
2013-03-19 18:18:23総括
牽引対戦車砲は大戦期の戦車の重装甲化に伴い大型化、扱いづらくなった為に戦後は役目を無反動砲や対戦車ミサイルに譲る、というのが一般論。しかし砲や弾薬の進歩から軽量な小口径超高初速という選択肢も現る。新しい牽引対戦車砲が試作され、チリでは70口径60mm砲が近代化シャーマンに採用さる
2013-03-19 18:41:25結局HVMS60の牽引対戦車砲版がどこにも採用されなかったのは、現代は機械化が進んでて小口径砲は容易に車載自走化できる故に、今更牽引版など無用って事かしら。ブッシュマスターIIIの50mm版が考えられてるように、HVMS60的な小口径高初速対戦車砲の系統自体は途絶えていない
2013-03-19 19:32:19