応挙の虎

APMoA館長による応挙の虎についての連ツイ
アート
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その1):開催中の応挙展では、虎を描いた作品が2点展示されています。まず、こちらは《王義之龍虎図》の虎(部分)。応挙は生きている虎を見ることはできなかったので、毛皮を頼りにして描いたと言われています。以下、連ツイします。 http://t.co/MfW0UROAef
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その2):毛皮を頼りに描いたためか、耳が縮んでいて実際の虎の耳に比べるとずいぶん小さく貧弱です。これは江戸時代の虎の絵の多くに見られる特徴です。 http://t.co/AyoRfvVVH6
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その3):そして目、何と猫の目のように縦長に瞳が表されています。それは生きた虎を見ることができないため、その代わりとして身近にいた猫を観察して描いた結果だと思われます。 http://t.co/TIW8AYzOcu
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応挙の虎(その4):《虎嘯生風図(こしょうせいふうず)》(部分)も同じ特徴を見ることができます。小さく貧弱な耳、猫のように縦長の瞳の目に表されています。 http://t.co/kmqEP7wySY
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その5):応挙展では彼が参考としたと思われる中国絵画も展示されています。これは明代の陶佾(とういつ)の《鳴虎図》(部分)。これを見ると耳は大きく、瞳は円く実際に近く表現されています。中国の人は実際の虎を知っていたのでしょう http://t.co/j2qpf3FIT9
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その6):応挙もこの陶佾の《鳴虎図》を見て参考にしていたと指摘されています。金刀比羅宮に遺る応挙作《遊虎図》です。水を飲む虎の姿を、左右反転させて描いたものと言われています。あっ、でも目は縦長の瞳で表されています。 http://t.co/22jWRKHpWZ
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その7):この金刀比羅宮の虎の目の表現を見ると、応挙がリアルさを追求する姿勢は、中国絵画に倣ってそれを写すだけでなく、実際に生きた猫を観察した結果を重視するものだった。とりわけ、その目には引き寄せられたのではないでしょうか。
TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その8):応挙の弟子の描いた虎はどうでしょう。主だった弟子の一人、源琦(げんき)《猛虎図》(プライスコレクション、部分)も、やはり応挙の虎と良く似ています。脚をペロペロと舐めるしぐさも猫そのものという感じがします。 http://t.co/CgPswAcfOx
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TMMoA館長(豊田市美術館) @masa7878
応挙の虎(その9):では、やはり応挙の弟子、長澤芦雪の《猛虎図》(プライスコレクション、部分)。師、応挙の画風に収まらず、大胆な構図や機知に富む表現で個性を放つこの画家も、虎の耳と目はやはり同様の特徴です。 http://t.co/zM3RslKgq5
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応挙の虎(その10):一方、伊藤若冲《猛虎図》(プライスコレクション、部分)を見ると、何と瞳を円く表しています! これは若冲が、生きた虎は見られないから、本物を知っている中国、毛益(もうえき)の作品に倣ったと、作品に記しているのです。 http://t.co/wsVbhBz9fc
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応挙の虎(その11):虎の絵一つとっても見ても、当時の画家たちのおかれた状況、そして制作の姿勢や個性までが浮かび上がってくるようです。現在、仙台市博物館で開催中のプライスさんのコレクション展でも若冲《猛虎図》が公開されています。応挙展とともにぜひどうぞ。虎の連ツイでした(^.^)

コメント

けんゆう @kenyu1234 2013年3月20日
応挙の虎が大好きです。このまとめを見て、実物の虎を見たことがないからこそ瑞獣としてのファンタジックな虎を表現出来ているんじゃないかとか素人ながらに考えてしまいました。ああ、応挙展行きたい。でも愛知に行く余裕が…
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