NHKラジオ第1 私も一言!夕方ニュース 夕方特集 「司法試験と法科大学院見直しへ その背景は」
司法試験や法科大学院のあり方などについて検討してきた政府の有識者会議は、司法試験の年間合格者数を3000人程度にするとした政府の目標について、撤廃を求める座長私案を自民党の司法制度調査会に示しました。
2013-03-27 17:03:24【ご意見募集】 法律家を養成する制度のあり方について、どう思いますか? 現在の制度にはどんな課題があると思いますか? どんな施策が求められているのでしょうか?
2013-03-27 17:03:32【定1】お近くのNHKラジオ第1の周波数は→ http://t.co/udKzBSINDP 。NHKネットラジオ「らじる★らじる」→ http://t.co/RIaiEtw5K7 。
2013-03-27 17:03:39【定2】 @nhk_hitokoto に向けた返信は番組で紹介させていただくことがあります。番組HPからもご意見をおよせください。番組HPは http://t.co/dEHLg8mnND です。
2013-03-27 17:03:47司法試験や法科大学院のあり方などについて検討してきた政府の有識者会議は、司法試験の年間合格者数を3000人程度にするとした政府の目標について、撤廃を求める座長私案を自民党の司法制度調査会に示しました。
2013-03-27 17:15:12司法試験に合格しても弁護士の仕事のない人が年々増える一方、司法試験の合格率が低迷していることなどから、政府の有識者会議は、司法試験や法科大学院のあり方などについて検討を進め、きのう、自民党の司法制度調査会に座長私案を示しました。
2013-03-27 17:15:32それによりますと、司法試験の年間合格者数を3000人程度にするとした政府の目標について、弁護士などの業務が増えていない中で、司法試験に合格しても弁護士の仕事がない人が増えていることを考慮すれば、社会の実情にあっておらず現実性を欠くとして撤廃すべきだとしています。
2013-03-27 17:15:56また、司法制度改革の一環として、質の高い法律家を養成しようと全国に設置された法科大学院については、9年前の平成16年、全国に68か所、翌年の平成17年にはさらに6か所、あわせて74か所設置されました。
2013-03-27 17:16:12法律家の人口は3万5000人と11年前の1.5倍近くに増加しましたが、司法試験の年間合格者数は、当初の目標3000人を大きく下回る、年間2000人程度、全体の合格率は毎年20%台にとどまり、これに伴って、法科大学院の志願者も4分の1まで減っています。
2013-03-27 17:16:52こうしたことから、法科大学院の修了者の7割から8割程度が司法試験に合格できるよう、充実した教育を行うことが求められるとして、教育体制が十分に整っていない法科大学院については、定員の削減や統廃合など、組織の見直しを進める必要があるとしています。
2013-03-27 17:17:05【ご意見募集中】 法律家を養成する制度のあり方について、どう思いますか? 現在の制度にはどんな課題があると思いますか? どんな施策が求められているのでしょうか?
2013-03-27 17:17:22スタジオゲストは弁護士の丸島俊介さんです。丸島さんは、これまで司法制度改革審議会の専門調査員を務め、現在は、法律家の養成制度のあり方について検討を進めている政府の有識者会議の委員のお一人です。
2013-03-27 17:20:17丸島「(法科大学院)法律家を目指す人は法学部では足らず、独力で勉強したり、予備校に通ったりということが必要だった。法律家を養成するための大学を作るべきだということで、法科大学院が作られた。標準は3年。法学既習者は2年という短縮コースもある」
2013-03-27 17:22:48丸島「(司法試験合格)平均で受験回数が6.3回、年齢で平均28歳。多くの人は大学を出てから勉強して合格した。その仕組みを改めようとした」
2013-03-27 17:24:30丸島「実際には法科大学院を作りすぎ、ばらつきもある。急速に進めたため、法律家の養成を担えるだけのものが整っていたか」
2013-03-27 17:29:15丸島「当時言われていたことは、司法・法曹の需要が伸びるということで、年間3000人の合格者数を目標にしたが、伸びる、というのは自然増ではなく、これからそうなるであろうと」「日本の社会を大きく変えていくという展望の中での司法・法曹改革だったが、その後手だてがなされてきたかは疑問」
2013-03-27 17:29:26丸島「都市と地方の司法格差の解消も目的。弁護士が1人しかいないという地域もあったが、それは解消した。しかし、人数の増加で解消したわけでなく、“ひまわり基金”などを作り、支援」「裁判官も状況は同じ」
2013-03-27 17:29:33丸島「(年間合格者数)1964年前後からずっと500人台。90年代で1000人台。司法制度改革で司法の役割を増やすとともに、法律家を増やそうと。2万5000人程度だった法律家を5万人に。30年で達成するための合格者数目標が3000人」
2013-03-27 17:33:47丸島「民事事件で増えているのは過払い請求。それ以外は増えず。行政訴訟は大幅に増えていない。現状ではシビアな状況で、若い弁護士が法律事務所に入れないといったことも」
2013-03-27 17:36:33丸島「弁護士は大きく位置づけられず、司法書士や行政書士などがいたが、海外ではそれらはおおよそ弁護士が担っている。士業についてはどうするかというのは大きな問題だが」
2013-03-27 17:36:40丸島「法科大学院が出来るのは30程度だと予想していたが、多くできすぎた」「法科大学院の教育水準の問題がある。かなりのばらつきがある。法律家として必要な幅広い学問をしっかりした上で、一部を試験するといった仕組みだが、追いついていない。司法試験の改善要素もあるが」
2013-03-27 17:38:27弁護士などの数を増やそうと、全国各地に開設された法科大学院ですが、都市部の法科大学院に志願者が集中し、地方の法科大学院は、学生の確保が難しいのが現状です。
2013-03-27 17:38:37