「黙認マーク(同人マーク)」提案をめぐって。:2013年3月

▼「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案〔2013年03月28日〕 - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/28/news093.html ▼「同人マーク(仮)」 デザイン案公募のおしらせ:2013年7月17日-28日 - Togetter http://togetter.com/li/535769
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せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

「(二次創作)黙認マーク」…。ふつうに考えるとユーザー側(同人業界)におそろしく不利にはたらく方式なのだけれど、それを上回る利益がある、ということなのか。だいじょうぶなのかしら…。 https://t.co/PtVbsHiGBO

2013-03-29 03:34:07
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

エロ同人を含む「二次創作」なるものに対して、権利者が(黙認と称したとして)公的にOKを出すことが社会的にどういう意味をもつか、実際にOKを出せるものなのか、どう考えているのだろ。 それとも私たちの社会はそうした公認を笑って許容する程度にはやわらかくなっている、のか。

2013-03-29 03:38:51
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

もっとも、そんなものは「すべてか無か」であって、大手版元や著名作家が、すべての作品に「黙認マーク」をつければ簡単にひっくり返せる。「黙認マーク」を付けない、という選択肢が存在しないかのように振るまえばよい。 それが選択であることが可視化された時が、おそらくは悲劇の始まりだから。

2013-03-29 03:43:05
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

しかし、本質的な問題として、「黙認マーク」なんて明示化された強力な権限を権利者(作家、出版社)に与えてよい、と同人作家の人びとは本気で考えているのか。地獄の門を開くようなものにしか思えぬ。 (もちろん、将来に地獄以上の事態が待つのなら、それもまた一つの選択ではあるけれど。)

2013-03-29 03:48:57

 ※「将来に地獄以上の事態が待つのなら」 要はACTA(偽造品の取引の防止に関する協定)、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)による著作権侵害の非親告罪化をめぐるあれこれを指す。

せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

(どこかで「エロ同人」が刑法175条で逮捕されたら、「黙認」を提供した権利者もしょっぴかれるのだろうか? そもそも権利者が「黙認」なぞ提供しなければ、そんな事件は起きなかった、のだから。)

2013-03-29 03:52:09

  

せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

わかりにくい、と叱られそうな気がしてきた! 要するに、「黙認マーク」というのは、逆にいえば『マークのないものは「二次創作」が許可されていない』ということを明示化してしまう方式だ、ということです。

2013-03-29 04:02:59
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

それは今まで「グレーゾーン」と称して守られてきた世界に、明確な白黒が持ち込まれるということであり、二次創作(パロディ)と言われるものが著作権法に抵触するのか否か(たとえば「キャラクター」は著作権で保護されうるのか?)といった問題を、権利者側有利に解消してしまう、ということです。

2013-03-29 04:07:46
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

いわゆる同人誌が、著作権なるものを犯していると言えるかどうか、法的に十分議論の余地があるにもかかわらず、「黙認マーク」なるものが導入されるなら、そもそもそうした問いは消滅してしまう。 (当然、それは「黙認を提供できる権限が著作権者にある、と認めることになるのだから。)

2013-03-29 04:11:44

  

対話

林檎餃子 @kcalend

@yozhiku ノーマーク状態=非親告罪化、ととられかねないのは確かですね。件のことに明るくないのですが、マークなし=いままで通りグレーゾーン、という受け取りかたはできないような案件なのでしょうか。そうだとすると、事態はかなり深刻ですが…

2013-03-29 04:11:01
林檎餃子 @kcalend

とりあえず黙認の件、IT Mediaの記事を読んできた。 http://t.co/R33fx7OpBT 行きたい道を待ってはくれぬかもしれぬ。フィールドはいささか違えども

2013-03-29 04:18:30

 →▼「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案〔2013年03月28日〕 - ITmedia ニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/28/news093.html
  

せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend 論理的には、可能だと思います。黙認マークのないものは、従来通りグレーゾーンとして処理すること。

2013-03-29 04:20:55
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend でも、たとえば同人誌即売会の現場を考えたときに、一人の権利者のある作品にはマークがあり、同じ権利者のある作品にはマークがない時に、そこに権利者の意志が働いていないことをどう証明するのか、という問いを呼び込まないでしょうか?

2013-03-29 04:22:40
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend もし自分が現場にいたら、黙認マークのないものは、権利者が「黙認しない」という意思表示したものとみなします。そうでなければマークの存在自体無意味ですから。 (もちろん対策として、黙認しないものについて権利者に「不許可」の意思表示を強要する手もあります。)

2013-03-29 04:26:37

 ※「同人マーク(黙認マーク)」は、作家が「作品」単位で付けるのであって、作家単位で付けるものとしては構想されていない。 仮に、一人の作家の作品に、「同人マーク」の付いた作品と付かない作品があった場合、そこには「この作品には同人マークを付けない」という作家の「意図」が読み取られざるをえない。

せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend 実際、たとえばワンダーフェスティバル等での当日版権制では、権利者許諾のないものは展示すらされません。現場のコストを考えると、同様の措置が合理的だし安全だと思います。 ▼当日版権システム|Wikipedia http://t.co/AZGV2zsH40

2013-03-29 04:31:09

 →▼当日版権システム - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/当日版権システム
  

林檎餃子 @kcalend

@yozhiku CC的な考えは「許可」の方向に動くわけですが、こういった件については(これは少し不用意な言い方やもしれませんが)「禁止」をもうけたほうが、安全なのかもしれません。禁止するデメリットを知る作者は、今なら多いでしょうから…いや、それも上手くないかもしれませんが。

2013-03-29 04:30:39
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend 論理的には「二次創作の不許可=禁止」を権利者に明示させるほうが合理的である、ように私にも思われます。

2013-03-29 04:38:04
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend ただ、その場合、禁止されていない作品については何をしてもよいのか、禁止を明示しなかったことによってなんらかの損害が生じた場合は、禁止しなかった権利者(のうちの誰)が責任を負うのか、という問いは生じます。

2013-03-29 04:39:08
せ いじつなさ ぎ し( 公式)™ @yozhiku

@kcalend 「禁止することのデメリット」があるなら、当然「禁止しないことのデメリット」もあって。 禁止する権限が権利者(著作権者)に与えられるのであれば、禁止しないということが不作為の責任を構成するはずです。(どのような損害が生じうるか、を考えてみないといけませんが。)

2013-03-29 04:45:24
林檎餃子 @kcalend

@yozhiku この「当日版権制」というのは不勉強で今はじめて知りました。造形ではこのような措置があるのですね。なるほど…。どうにも同一性間テクスト性の問題に頭が行ってしまうのですが、ひとつの産業としての二次創作界と一次的商業界を純粋に対置すると…。少し、咀嚼が要りそうです。

2013-03-29 04:39:02