《『福島民報』連載 「安全の指標 揺らいだ基準」第8回》
- karitoshi2011
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第二部 安全の指標(13) 揺らいだ基準 安心のため政治決断 | 東日本大震災 | 福島民報 http://t.co/3vDSZGci07 @FKSminpoさんから 中2日あけての連載再開。あけた理由は不明。主役は丹羽貫太氏。厚労大臣だった小宮山洋子氏も登場。
2013-03-29 11:51:170 以下 引用 『福島民報』 「ベクレルの嘆き 放射線との戦い第二部 安全の指標(13) 揺らいだ基準 安心のため政治決断」
2013-03-29 12:56:331 食品に含まれる放射性セシウムの許容線量を厳しくした新基準値が適用されてから4月1日で1年がたつ。 「(暫定基準の)年間5ミリシーベルトでも安全は確保されていたが、子どもを持つお母さんたちが心配していたので安心してもらうために年間1ミリシーベルトにしなければならなかった」
2013-03-29 12:57:152 当時、厚生労働相だった小宮山洋子氏は打ち明けた。年間被ばく限度を暫定基準の「年5ミリシーベルト」から5分の1の「年1ミリシーベルト」に厳しくしたのは消費者に安心感を与えるためだった。「最後は私の政治決断だった」
2013-03-29 12:57:423 文部科学省放射線審議会(現原子力規制委員会放射線審議会)は、基準が厳しくなれば県内産地に社会的、経済的な混乱を招くのではないかと懸念を示していた。
2013-03-29 12:58:034 「国民の健康を守るのが厚労省。(産地への影響は)農水省の管轄だが、相談して限定的と見込んだ」と振り返る。「この基準値のままでいいと思う。下げることも、上げることもない。世界的に誇れる基準」。小宮山氏は思っている。
2013-03-29 12:58:285 平成24年2月16日。食品中の放射性物質の規格基準をめぐり放射線審議会は、厚労省の諮問に対し、「差し支えない」とする答申をまとめた。 「妥当」と答申するのが通例であるところを「差し支えない」と消極的な表現に弱め、渋々の了承であることを強調した。
2013-03-29 13:01:417 (続き)食品中の放射性セシウムの暫定基準「野菜類・穀類・肉・卵・魚等は1キロ当たり500ベクレル、飲料水・牛乳・乳製品は200ベクレル」から、新たに「一般食品100ベクレル、飲料水10ベクレル、牛乳・乳児用食品50ベクレル」に厳しくするものだった。
2013-03-29 13:02:549 「過剰に安全寄りの基準にすると誤解を広げ、混乱を招く」「生産者はゼロベクレルを目指すしかなくなる」。委員は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき、健康リスクとともに社会的、経済的な影響も考慮し、合理的に達成できる範囲で低く保たれるべきだ-と厚労省に求めた。
2013-03-29 13:03:4210 「いかに現実的に、段階的に線量を下げていくかが一番大事。無理やり、1度に一番望ましい数値(例えば年間1ミリシーベルト)まで下げようものなら問題が起こる」。放射線審議会長で京大名誉教授の丹羽太貫氏は最終審議で、厚労省の基準値の決め方にあらためて疑問を投げ掛けた。
2013-03-29 13:04:1911 食品安全行政と放射線防護の考え方は相いれないものだった。厚労省担当者は「食品衛生法に振興の概念はない。振興行政は農林水産省。生産者の都合で安全規制を変えることはない」と言い切った。新基準値の科学的根拠が十分に示されず、「引き下げありき」で議論は平行線をたどった。
2013-03-29 13:04:5112 結局、審議会は苦肉の策として、答申で別紙に意見を添えた。(1)食品によるリスクは既に年間1ミリシーベルトよりも十分小さくなっているので新基準値で放射線防護の効果を大きく高める手段にならない
2013-03-29 13:05:1913 (2)乳児用食品と牛乳に50ベクレルという特別な基準値を設けなくても、一般食品の100ベクレルのままで十分(3)社会経済活動を維持し復興するため、ステークホルダー(地元生産者ら関係者)の意見を最大限考慮すべき-などとした。
2013-03-29 13:05:4114 審議会への諮問内容は放射線障害を及ぼす恐れのない線量であるかどうかということだけだった。そもそも審議会に基準値案をひっくり返すだけの「権限」はなかった。 (2013/03/28 11:50)以上、引用終了。
2013-03-29 13:06:2615 (資料)放射線審議会 名簿 平成23年2月14日発令 http://t.co/cE9o6Q0glD
2013-03-29 13:10:2716 放射線審議会声明: 緊急作業時における被ばく線量限度について 平成23年3月26日 http://t.co/8a16MNuafD 本来ICRPでは300mSvなんだけど、250を妥当としておくよ、という印象の文書。
2013-03-29 13:13:2817 記事で取り上げられている放射線審議会 2012(平成24)年2月16日の議事録 「放射線審議会(第126回) 議事録」 http://t.co/nQxeVVIA9d
2013-03-29 13:28:4418 以後、疑問、感想など。今回の記事は、いわゆる「暫定基準の見直し」の話から始まる。前提となる話が省略されているように私は感じる。「暫定基準」が決まる前の、日本の飲食物に関する基準はどうだったのか、言及されていない。
2013-03-29 16:27:4319 「緊急時における食品の放射能測定マニュアル 」平成14年3月 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課 によると、P35に緊急時、セシウム合算で、飲料物は100Bq/kg、食べ物で500Bq/kg、という基準になっている。 http://t.co/GlXijUMr3n
2013-03-29 16:40:3320 この書類で注目するべきは、セシウムやヨウ素以外の基準も、測定方法も明記されていることだ。 http://t.co/GlXijUMr3n のP15以降に、プルトニウムやストロンチウムの測定方法も明記されている。「測定できない」はずではなかったのか?
2013-03-29 16:51:5721 このページに行くための方法は、厚生労働省HP→東日本大震災関連情報→「食品中の放射性物質への対応」 http://t.co/PhU15olmjv へと進み、下へ画面をスクロールすると、「緊急時における食品の放射能測定マニュアル(40ページ)[398KB]」がある。
2013-03-29 17:00:1322 2011年3月11日の事故後に出た文書はこれ。 「放射能汚染された食品の取り扱いについて」平成23年3月17日 http://t.co/kKvCKTOHNQ 基準が決まっているものは、「放射性ヨウ素、セシウム、ウラン、プルトニウム他の超ウラン核種」ストロンチウムがない。
2013-03-29 17:06:3823(改) 平成14年マニュアル http://t.co/GlXijUMr3n … と平成23年3月17日基準 http://t.co/GlXijUMr3n … は、数値が同じになっている。科学者向けの10の何乗という形から、100とか1000とかいう数値になっている。
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