小津安二郎のゲイ疑惑

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kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』のスピード感の表現で多用されるのはレール移動車だと思うのですが、あのするするとしたスムーズかつスピーディな滑走感、どんなレール、どんな機材を使用しているのだろう。当時のレールは木製だろうし、移動車には人は載せていないのか。セットの自動ドアが開くくらいのスムーズ感。

2010-09-05 11:04:09
kmrt @kmrtwit

@naritayakomando 人力車、大八車のたぐいかもしれませんね。長い一枚板を敷いたり整地したり。上下動がどうだったか、安定感とスムーズさにレールと感じたんですが、役者の走りと合わせてロープを引っ張ったような動きでした。よくある移動車を押してる感じじゃなかったんです。

2010-09-05 13:13:25
kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』の疾走感の秘密は被写体と平行に、同スピードで追うカメラのトラヴェリングにある。後半の複数との立ち回りで画面左にぐっと下がった月形龍之介が、右へ戻し返すとき、それと平行してレール移動車でカメラが移動する。画面はスタンダードサイズだが、芝居場はシネスコのように横に長い。

2010-09-05 13:27:37
kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』で白馬に跨がり疾走する月形龍之介をがっちりカメラが捕捉し、周囲の風景は後方(画面右)へ矢のようにすっ飛んで流れて行く。唐沢弘光のカメラは、馬か自動車で並走しているのか、あるいはまるで馬から張り出しをつけてカメラを固定しているかのような安定的捕捉っぷりに目を見張る。

2010-09-05 13:32:44
kmrt @kmrtwit

日本語のリキシャはインドに輸出されいまではバングラデシュでもリキシャを製造しています。RT @polyfar: あれは、リキシャと読むのですか?歌詞に「ちからぐるま」とあったのでそう思ってましたが(いま携帯ではリキシャで一発変換できました。)@naritayakomando

2010-09-05 13:37:24
@kidssinjireturn

@kmrtwit そんなシーンありましたっけ?1回見ただけではダメですね。あまりにも興奮しすぎて良く覚えてないシーンがありそうだ。もう1回見たかったです。DVD出てくれないかな。

2010-09-05 19:38:08
kmrt @kmrtwit

@kidssinjireturn あまりにも興奮しすぎてというのよくわかりますよ!そういう映画でした。当該シーンは、額を切られる侍続出ということで、月形を追うんですが、お供2名だけ左へなんかわからんが逆走するんです。結局役人は額を切られる。前半の方です。

2010-09-05 19:41:36
@kidssinjireturn

@kmrtwit あ~冒頭の月形が闇討ちするシーンのことかな。だめだ、おぼえてないw頼むからDVD出してくれ~。でも唐沢弘光の天才性をはっきり確認できただけでもよかったです。しかしあの馬上のシーンはどうやって撮ったんでしょうか?あの迫力はただ事じゃない。

2010-09-05 19:49:33
kmrt @kmrtwit

@kidssinjireturn 最後の方のチェイスで馬とカメラが並走しながら、月形の前にもう一頭の馬と人がいて、カメラは疾走しながら左に右にパンするカットですよね? あんなの狂ってる。

2010-09-05 19:51:21
kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』は、青少年、若者のための視覚芸術であることは明らか。深作欣二『仁義なき戦い』だとかサム・ペキンパー『ワイルド・バンチ』だとかに比すべき作品で、しかもそれらより大幅に上手で、深作もペキンパーもそれを観ていない。10代のときに観たかった。俺の人生はどうなっていただろう。

2010-09-05 19:53:23
kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』のBDなりDVDなりが発売されたら、まず74歳の父に送りつける。彼は肺を病んでいて家をほとんど出られないが、空から降って来る映画を毎日浴びるように観て、たのしく暮らしている男だ。観てショック死したらどうしよう。

2010-09-05 19:57:39
@kidssinjireturn

@kmrtwit あの騎乗シーンの撮り方が分からない。トラックの荷台の上に馬の模型に乗る月形とカメラを置いて車を走らせたのか・・。同じようなシーンは山中貞雄脚本の右門捕物帖六番手柄にもありましたが、迫力は斬人斬馬剣の方が上でしたね。

2010-09-05 20:00:44
@kidssinjireturn

斬人斬馬剣に関する @kmrtwit さんのtweetを保存しておこう。

2010-09-05 20:05:25
kmrt @kmrtwit

@kidssinjireturn そうか、馬が生き物ではないと考えるのがふつうかw 馬にもカメラにも疾走感があったので馬走ってると思ったw 白馬隊が出陣するパノラミック撮影の芝居場が広かったので、あそこで自動車を疾走させたのかもしれませんね。2tトラックくらいがあれば可能ですね。

2010-09-05 20:07:01
kmrt @kmrtwit

『斬人斬馬剱』の撮影技師唐沢弘光は、21歳で技師に昇進以来、29歳で同作を手がけるまでにすでに83作を撮っており、『下郎』で伊藤大輔と初タッグを組むまでに24作を監督している。若さに経験をプラスするとこれほど自在な表現と技術になるものなのだ。現代の若者にもっと経験の場を!

2010-09-05 20:24:42
kmrt @kmrtwit

シネマまえばし @cinemamaebashi が来週月・水・木と上映して終わる小津安二郎『浮草』の撮影は、マキノ正博『鴛鴦歌合戦』、稲垣浩『無法松の一生』、黒澤明『羅生門』、トリュフォーを魅了した溝口健二『雨月物語』やイーストマンカラーが異常に美しい『新・平家物語』の宮川一夫。

2010-09-05 21:28:26
kmrt @kmrtwit

有名なことでなにも取り立ててわたしが言及する必要もないが、小津安二郎『浮草』の撮影は宮川一夫、ローアングル&フィックスで知られる小津のカメラが、中村鴈治郎と京マチ子とが雨の降る軒を挟んで口論する姿をトラヴェリングするカメラで追うカットバックが存在する希有な映画である。

2010-09-05 21:34:50
kmrt @kmrtwit

戦前の『父ありき』をはじめ、ゲイでマザコンな風味が横溢するように思えてならない小津安二郎の作品群のうち、ゆいいつと言っていいほど異性愛的なのは『浮草』だけ。京マチ子、若尾文子のイタリア的な色香と宮川一夫のエロティックなカメラ、小津美学の拮抗するアマルガム。わたしが溺愛する一作。

2010-09-05 21:49:25
片岡一郎 @katsudobenshi

@kmrtwit あ、そういえば小津作品のゲイっぽさについて詳しく言及した文章ってあんまりないですね。どうも小津は評論においても神聖化されすぎるきらいが。

2010-09-05 21:52:58
kmrt @kmrtwit

@katsudobenshi あのストイックな画面はどう考えてもゲイ。『父ありき』なんか男しか出て来ないし、正直言って俺は耐えられないんです。『早春』とかのチリ一つ落ちていない宇宙空間みたいなセットの美しさとか目を見張るし魅了されるんですけど、差別する気はないが俺と趣味は違う。

2010-09-05 21:58:14
kmrt @kmrtwit

【生まれては】ゲイが語る小津安二郎【みたけれど】 http://bit.ly/c2dvC8 すまない。 http://twitpic.com/2fc1mf

2010-09-05 22:01:21
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片岡一郎 @katsudobenshi

@kmrtwit 小津ファンがゲイ的な部分とか、毒ガス部隊に居た事とかから目を背けたがる傾向があるような気がするんです。生涯独身だった小津にやたら密かなロマンスを求めるのもゲイを否定したいからなのかなと。いいじゃんゲイでもバイでも。

2010-09-05 22:02:14
kmrt @kmrtwit

@katsudobenshi 小津ファンは小津がゲイだとやなんですかね。それって差別ですよ。しかも自分が小津が好きだってことは、少なからずというか多分にゲイ的な風味をまるで空気のように自然に、自分の体内に持ってるってことでしょう。自分のそういうことを嫌悪してはいけないです。

2010-09-05 22:06:14
片岡一郎 @katsudobenshi

@kmrtwit とはいえ同性愛者に対する偏見は根強いですからね。自分のそうした志向と、自分の考える常識のバランスが取れないと否定という形を取ってしまうんでしょうね。

2010-09-05 22:21:29
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