玄妙1万分の4仮説

お医者さんたちの会話を部屋の外からのぞき見。 ▼玄妙1万分の4仮説、2013年3月17日 ①小児の5mm以上の甲状腺結節は百万人あたり5千人くらいいて、その5千人の結節をしらみつぶしに調べると4百人くらいでガンがみつかる。 ②小児の5mm以上の甲状腺結節は0.5%にみられ、その結節の8%がガンである。
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Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ 医学は先達の経験でなりたってきました。そこで語られる事の中には根拠のはっきりしないことも多々ありました。EBMなど客観性を持たせようと努力が続いています。ただ小児の稀な疾患は、極めて少数であるため、不確定な数字がまだ残っています。その辺を察していただければ...

2013-03-30 21:08:58
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ Hung らの続報 (1999) でも、甲状腺結節の16%が悪性だったとの報告があります。「触れる」といる基準で抽出された甲状腺結節の中の悪性腫瘍の頻度はこのあたりなのではないでしょうか。https://t.co/WPZwjiMMZ5

2013-03-30 22:25:07
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ 急速に増大するタイプの乳頭がんと、数年〜数十年かけて進行していくタイプの乳頭がんとが、混在する状態をどのように捉えるかの問題だと思うのですが、いかがでしょう。この両者の超音波診断のみで区別できるかどうかは、はっきりしていません。

2013-03-30 22:37:01
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ 現時点での診断治療指針は、Corrias (2013) ら http://t.co/oF2QBZScXW によれば、Fig 1 のようになっています。 http://t.co/2H4f3AynMv

2013-03-30 22:39:37
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Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ ある疾患に対してスクリーニングを計画する上での検討事項があります。自分が15年前に使っていた教科書には UK Screening Portal のクライテリアが引用されていました。http://t.co/oC4Xnqff2N

2013-03-30 22:57:44
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ 1.重要な健康上の問題であるhttps://t.co/qemIty29Cp 2.疫学自然歴が明らかである https://t.co/ILDEda0IqE 10.効果的な治療があり、早期治療が良好な予後に繋がる https://t.co/v9BeJAe2gq

2013-03-30 23:02:03
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@pririn_ 広範囲な放射性物質の汚染を起こした上に、この点を無視したスクリーニングを強行した場合には、国際的な批判を受けることになることは明らかだと思うので、その点を十分配慮した上での施行と考えているのですが、甘いでしょうか。

2013-03-30 23:06:32

 

Seiichi Ushikubo @sushikubo

(1) 小児甲状腺悪性腫瘍の発症率は年間10万人に1人。(2) 1cm以上の甲状腺結節の20%に悪性腫瘍が見つかる。(3) 小児甲状腺悪性腫瘍は進展が激しく、早期にリンパ節浸潤・遠隔転移を起こしやすい。(4) 全人口スクリーニングで1cm以上の小児甲状腺結節は0.18%で見つかる

2013-03-31 06:49:15
Seiichi Ushikubo @sushikubo

0.5cm以上の結節が538人(0.6%), 1.0cm以上の結節が174人(0.18%), 細胞診を行ったのが85(0.09%)人。@sushikubo

2013-03-31 07:15:39
シュー @shu_n148

@sushikubo ①と④は別の話ですよね。①②③あるいは、②④の組み合わせなら並立すると思います。

2013-03-31 07:16:51
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 はじめまして。4点の並立は無理ですか?

2013-03-31 07:21:24
シュー @shu_n148

@sushikubo ①は症状発見で、④はスクリーニング発見ですから、数は大幅に異なる可能性があると思います。そうですね。全部正しいと言う意味なら並立しますね。

2013-03-31 07:29:43
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 大きさ1cm程度の甲状腺結節は従来見つからなかった場合が多かった、つまり、(2)が本当の値を捉えていなかったという事になるのですかね。

2013-03-31 07:36:30
シュー @shu_n148

@sushikubo ②の数値が正しいどうかはわかりませんが、前提が症状発見かスクリーニング発見かによって、②の値も大きく異なると思います。

2013-03-31 07:45:01
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 そうなんですよね。Corrias (2010) http://t.co/NV3KDM6vfo を読むまでは、そういう事なんだろうと思っていたのですが...。

2013-03-31 07:52:35
Seiichi Ushikubo @sushikubo

結局、小児科医が1cmの甲状腺結節を見落としていたって事になりそうだな。でも甲状腺の触診を丁寧にやっていたら検診時間内に終わらないよな。集団検診の計画の建て方に問題があるんだよな。

2013-03-31 08:04:00
シュー @shu_n148

@sushikubo 偶発的というのがどういう経緯でみつかったのか、気になりますが、1センチ以上にまでなっている結節については発見経緯に関わらず一定の悪性率であるというのは、特に問題のない結論だと感じます。

2013-03-31 08:11:48
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@shun148 すいません。混乱してきました。長考させてください。

2013-03-31 08:17:34
シュー @shu_n148

@sushikubo すいません。前の2つのコメントとが矛盾していましたね。あのコメントは保留として下さい。20人では数が少ない、偶然発見とスクリーニング発見は異なることにも注意が必要だと思います。

2013-03-31 08:32:25
Seiichi Ushikubo @sushikubo

Corrias (2010) での報告では、1cm以上の甲状腺結節を精査対象としている。これは結節径の最小値が1.0cmであることから判る。また発見の契機によらず悪性腫瘍の比率が一定であること強調したコメントを述べていることから、原則1.0cmは検査を行っていると考えられる。

2013-03-31 08:37:13
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@sushikubo Corrias (2010) の記載では、120名の患者に対して104名にFNABを行っている。これは1cm以上の甲状腺結節のうち16%が悪性腫瘍だったという結論から考えて妥当な判断だと思う。

2013-03-31 08:41:57
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@sushikubo 日本では1cm以上の結節を持つ174名に対して、85名にしか細胞診を実施していない。何らかの根拠で症例を選んでいることになる。超音波診断結果の信頼性に大幅な差があることも考えられるが、そんなことってあるのだろうか。

2013-03-31 08:46:48
Seiichi Ushikubo @sushikubo

@sushikubo 細胞診で悪性腫瘍と診断されたのは 3~10 名で、すべてが1cm以上の結節から診断されていたとしたら、2% (3/174) ~6% (10/174) と外国からの報告に比べ低い。

2013-03-31 08:56:18