ショコラ先生の中世ご高説―オランダとスウェーデン編―

ねこがいました @nekoga_imashita

当時の銃、マスケット銃は先込め式の銃で、銃身に火薬詰めて弾込めて撃つという動作が必要だったわけです。大体、一発打つのに3分とかかかったそうです。

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今に比べて有効射程も短いので、初弾さえやり過ごせばその間に重装騎兵が突っ込んできて蹴散らされてしまうという。

ねこがいました @nekoga_imashita

マスケット兵撃つ　→　重装騎兵頑張って突っ込む　→　ｷﾞｬｰｼ!　→重装騎兵大勝利！

ねこがいました @nekoga_imashita

さすがマスケット兵、Civ4で要らないブラザーズ（弟）の名を欲しいままにしているのは伊達ではありません

ねこがいました @nekoga_imashita

まあ、そんなわけで重装騎兵に対する兵科としては銃兵ではなくて槍兵が一般的でした。パイクマンって奴ですね。

ねこがいました @nekoga_imashita

長槍を地面に固定して、槍衾作って重装騎兵の突撃に備えるわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

そんなわけで、重装騎兵の突撃に備える形で考え出されたのがテルシオ、スペイン方陣という陣形です。

ねこがいました @nekoga_imashita

スペイン方陣 http://twitpic.com/2lvh4b

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テルシオは槍兵を中核にして方陣を組み、その周囲を銃兵で囲み、さらに四隅に銃兵の小方陣を組む陣形です。

ねこがいました @nekoga_imashita

境界線上のホライゾン１下で、三征西班牙とK.P.A.Italiaの学生たちが採用してた陣形がこれですね。

ねこがいました @nekoga_imashita

重装騎兵の突撃衝力を槍兵で殺し、牽制と飛び道具としての銃兵を配備するという防御重視の陣形です。

ねこがいました @nekoga_imashita

実は古代のファランクスの陣形が、近世に形を変えて復活してるわけなんですが。

ねこがいました @nekoga_imashita

実際、この陣形のおかげで重装騎兵は戦場での花形から脱落していきます。槍兵待ち構えてるところにﾋｬｯﾊｰ!で突撃かけると返り討ちですし。おすし

ねこがいました @nekoga_imashita

こうして騎士を戦場から駆逐していったテルシオなんですが、もちろん欠点もあります。

ねこがいました @nekoga_imashita

基本的に歩兵で形成される陣形なんで機動性が劣悪なんですな。鈍足

ねこがいました @nekoga_imashita

歩兵で作った移動要塞という感じをイメージして下さい。

ねこがいました @nekoga_imashita

さてこの移動要塞。鈍足ではあるけど防御力はべらぼうに高い。じゃあ攻略するにはどうするか？

ねこがいました @nekoga_imashita

答えとしては攻城戦のセオリーとなるわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

つまりテルシオを攻略しようと思った場合、攻城兵器つまり砲兵を使うのが効果的。……なんですが、この頃の砲兵は歩兵に輪をかけて鈍足なんで、バカスカ打ち込むわけにはいかなかった

ねこがいました @nekoga_imashita

結果としてどうなるかというと、敵も味方もテルシオ組んでぶつかり合って、城壁（槍兵）を削るという実にかったるい状況が生まれました。

ねこがいました @nekoga_imashita

地味に削り合って、兵が減ったほうが撤退、もしくは士気が崩れて崩壊して逃走という戦争。しかもテルシオは鈍足なので逃げ出した敵に追撃をかけることも難しい。

ねこがいました @nekoga_imashita

近世の戦争が長期化傾向（三十年戦争とか）にあったのは、ここら辺にも原因があったとか。

ねこがいました @nekoga_imashita

――で、こういうかったるい戦争やってると誰しも考えるのが「どうにかしてテルシオぶっつぶせね？」となるわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

特に強国だとこう言う消耗戦型の戦い方出来るんですが、小国だとすり潰し合いになるときついわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

そして、テルシオ攻略法を考えたのが、オランダのマウリッツ伯という人。