ショコラ先生の中世ご高説―オランダとスウェーデン編―

ねこがいました @nekoga_imashita

まあ、諸説あるので浪漫は浪漫で良いと思いますが。

ねこがいました @nekoga_imashita

軌道修正（二回目）

ねこがいました @nekoga_imashita

マウリッツ伯はオランダ式大隊のこの戦闘法をマニュアル化し、オランダ式教練として完成させました。

ねこがいました @nekoga_imashita

さて、このオランダ式大隊及び教練に目を付けた国がありました。

ねこがいました @nekoga_imashita

そうです、やっと出てきましたスウェーデンです。

ねこがいました @nekoga_imashita

スウェーデンはオランダ式大隊をさらに改良し、中隊での士官を増やしさらに柔軟性、機動性を向上させました。

ねこがいました @nekoga_imashita

さらに背面行進を改良。撃った前列兵士は最後列に下がらず、その場で装填します。装填が終わっている後列の兵士は撃ち終わった兵士の前に出て射撃。これを繰り返すことで、敵に接近しつつ火力を行使出来るようになりました。

ねこがいました @nekoga_imashita

これを漸進斉射戦術と言いますが、まあ、クレイジーですよね。

ねこがいました @nekoga_imashita

クレイジー・スウェーデンの挑戦はこれでは止まりません。

ねこがいました @nekoga_imashita

先程、テルシオ＝移動要塞なので、攻城兵器の砲をぶち込むのが効果的、でも当時の砲は鈍重でバカスカ撃つわけに行かなかったと言いました。

ねこがいました @nekoga_imashita

そこでスウェーデンは、威力を犠牲にして砲を小型化、野戦でもなるべく撃ちまくれるように改造しました。

ねこがいました @nekoga_imashita

どんだけテルシオ嫌いなんだよ、スウェーデン。

ねこがいました @nekoga_imashita

以上（以下？）から、スウェーデンは銃兵を中心とした当時としては先進的な部隊を編成していたのです。

ねこがいました @nekoga_imashita

これだけ聞くと、機動力のある火器大隊！　テルシオを倒して希望の勝利へレディーゴー！　という感じなのですが、実はスウェーデン軍はロシア遠征の時に、槍騎兵の突撃で大損害受けてたりします。

ねこがいました @nekoga_imashita

完全無欠の軍隊は無いってことなんですね……。

ねこがいました @nekoga_imashita

まあ、テルシオ全盛の時代に重装騎兵をわざわざ持ってた奴らが変態ということでもあるかも知れませんが。

ねこがいました @nekoga_imashita

ちなみに騎兵は、テルシオの出現により槍構えて突撃という戦術からは姿を消していきましたが、騎兵という兵科自体は残っています。

ねこがいました @nekoga_imashita

カラコールと言って、騎兵銃（短銃）を装備して敵陣に接近、撃ったら離脱という遊撃手的な兵科に変わっています。突撃衝力は減りましたが、機動力を残そうとした結果ですね。

ねこがいました @nekoga_imashita

まあ、このカラコール、ピストル（短銃）なので攻撃力は弱い。マスケット兵に狙い撃ちにされるなど、結構微妙な兵科だったようです。

ねこがいました @nekoga_imashita

ちなみにクレイジー・スウェーデンは銃兵の運用、砲兵の改良だけでなく、当然騎兵の改良もしてます。

ねこがいました @nekoga_imashita

どんな改良をしたかというと、サーベルを持たせました。もうどんな運用をするかおわかりですね？

ねこがいました @nekoga_imashita

抜　刀　突　撃　戦　術　（サーベル・チャージ）

ねこがいました @nekoga_imashita

銃兵と砲兵で敵の戦列を叩いた後、身軽なサーベル騎兵が抜刀突撃してさらに戦列を引き裂きます。

ねこがいました @nekoga_imashita

当時のスウェーデンは狂っていたと思う人も多いでしょう。

ねこがいました @nekoga_imashita

その通りです。