【復興の在り方・成長と安全どう両立】

片山善博(元総務大臣・慶応大)、橘木俊詔(経済学・同志社大)との座談会について、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートしました。
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島薗進 @Shimazono

1【復興の在り方・成長と安全どう両立】中国新聞3/12など共同通信配信。片山善博(元総務大臣・慶応大)、橘木俊詔(経済学・同志社大)と私の座談会。ご両人とは共鳴するところ多かった。ネットには出ていないので一部抜粋する。司会者「科学への不信をどう打開しますか」島薗「原発災害は」

2013-04-04 09:09:53
島薗進 @Shimazono

2【復興の在り方・成長と安全どう両立】「数十年にわたって続く。健康被害や原発再稼働の問題は地域住民との対話なしでは成り立たない。しかし現実は「原子力ムラ」という特殊な権益に沿って動き、不適切な情報が流される。安倍政権が経済復興には再稼働が必要という考え方を振りかざすことには」

2013-04-04 09:10:13
島薗進 @Shimazono

3【復興の在り方・成長と安全どう両立】島薗(続)「大きな問題がある。専門家も健康被害はないという情報発信をしがちだ。専門家と社会の関係を問い直すことは地域社会の復興と大いに関わる。適切な情報開示から始めていく必要がある。福島県民の意見は全国に比べ、原発に依存しない社会の」

2013-04-04 09:10:31
島薗進 @Shimazono

4【復興の在り方・成長と安全どう両立】島薗(続)「方向を目指している。その意向をもっと真摯に受け止めるべきだ」司会者「原発への対応は」橘木「安倍政権は、経済成長するため原発の再開が必要という論理だが、経済成長を追求すること自体が古い考え方だ、豊かになった日本社会で経済成長だけを」

2013-04-04 09:10:57
島薗進 @Shimazono

5【復興の在り方・成長と安全どう両立】橘木(続)「求めるのが政策の目標でいいのか。「ゼロ成長」でいいと国民が思えば、電力はそんなに必要ではない、原発に頼らずに他の再生可能資源などで発電するだけで十分だ。原発は危ないので徐々になくしていくのがいい。もう1回、原発事故が起きると」

2013-04-04 09:11:19
島薗進 @Shimazono

6【復興の在り方・成長と安全どう両立】橘木(続)「日本は崩壊してしまう」片山「自然エネルギーの開発に全力を投入すべきだ、安倍内閣は従来型の公共事業に大金を使うのではなく、エネルギー開発に投資のかじを切り替えた方がいい。鳥取県知事のとき、県を独立国として試算すると大赤字だった」

2013-04-04 09:11:41
島薗進 @Shimazono

7【復興の在り方・成長と安全どう両立】片山(続)「要因は「輸入」エネルギーの多さだ。いくら働いてもエネルギー代でお金が流出する。地域経済を再生させるためにも自前のエネルギー開発が必要だ。原発の再稼働もありうるとは思うが、前提条件は本当に安全であること。「原子力ムラ」の」

2013-04-04 09:12:00
島薗進 @Shimazono

8【復興の在り方・成長と安全どう両立】片山(続)「人たちへの信頼感は地に落ちている。「安全だ」と言われても国民は信じられなくなっており、つなぎの原発再稼働も現実的には難しい」司会者「安全性の確認は」片山「そこが最大の問題。国民に信頼感を与えるような透明性、公共性、説明責任を」

2013-04-04 09:12:17
島薗進 @Shimazono

9【復興の在り方・成長と安全どう両立】片山(続)「果たせる関係者が何人、出てくるか。もう一つは電力会社や役所が、自分たちを変える構えがあるかどうか。活断層などに関しても、ある程度の蓋然性が検証されたら、莫大なロスになっても「やめます」と言う勇気があるかどうか。特に活断層で」

2013-04-04 09:12:37
島薗進 @Shimazono

10【復興の在り方・成長と安全どう両立】片山(続)「やめるかが一つのリトマス試験紙になる」司会者「次への備えは」(中略)橘木「東日本大震災では東京は非常に苦労した。防災、減災の面から首都機能の分散をもう一度、真剣に考える必要がある。例えば、日銀は東京にいる必要がない。他の政府の」

2013-04-04 09:12:55
島薗進 @Shimazono

11【復興の在り方・成長と安全どう両立】「機関、大学もそうだ。民間の経済活動も東京集中の必要がない。バブル経済期、大阪の企業は東京に本社を移転しているが、京都はそうではない。京都のグローバル企業は「自分たちの相手は世界だ」という意識だ。世界と闘うのなら地方にいても大丈夫だ」

2013-04-04 09:13:13
島薗進 @Shimazono

12【復興の在り方・成長と安全どう両立】司会者「心のケア、精神面のサポートは」島薗「大震災では、これまでより甚だしい形で孤立する人、取り残される人が出てきた。こういう人を支援する新しい仕組みをつくっていこうという意欲が、見えてきている。それが一つの希望になるかもしれない」

2013-04-04 09:13:35
島薗進 @Shimazono

13【復興の在り方・成長と安全どう両立】島薗(続)「地域社会、宗教者の集まり、ボランティアのネットワークから生じる知恵を活用していく。簡単には数量化できないような人間の資源や人の生き方が有効に働けば、将来の災害の備えになるし、日本社会が底力をうつけることにつながる」抜粋以上。

2013-04-04 09:13:56