シンポジウム 裁判員制度の市民的基盤

というわけで、弘前大学で行われたシンポをノリノリ先生が中継してくださったので、まとめ。
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国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

弘前大学で行われる、裁判員制度のシンポに行きます。法教育に関してコメント予定。もし、余裕があったら、会場からつぶやきます。午後二時スタート予定。

2013-04-06 08:30:28
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

「シンポジウム 裁判員制度の市民的基盤」(弘前大学)、始まりました。内容が盛りだくさんです。今日のシンポジウムは、5月の日本法社会学会(東京)のプレ企画でもあります。

2013-04-06 14:09:31
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】まず、弘前大学での裁判員制度に関する教育実践のご報告です。平野潔先生、宮崎秀一先生、飯考行先生によるご報告。また、裁判員制度の研究に取り組んだ学生の皆さんによるご報告・コメント・発言もあります。

2013-04-06 14:12:45
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】飯:弘前大学での取り組みについては、教員から学生・市民へ、教員から学生へ、学生から市民へ、の三つの取り組みのフェーズがある。大学祭でのシンポジウムと「裁判法」の授業とを組み合わせた形で教育活動が行われている。シンポジウムに参加した学生がこの春から新聞記者になった。

2013-04-06 14:15:44
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】平野:傍聴と模擬評議について。裁判員裁判が行われる情報を得るのが難しい。まず性犯罪についてはなかなか情報が出てこない。教員が裁判所に行って、「次はいつですか」と聞いたりしている。弘前は、裁判員裁判をやっている裁判所までバスで1時間ぐらいかかるので、大学から引率も。

2013-04-06 14:18:26
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】平野:裁判員裁判を肯定するわけでも否定するわけでもなく、とにかく学生には現場を傍聴してもらう、ということが第一。初めて見る学生には、裁判の基本原則について引率のバスの中で簡単な説明を行ったりしてから、見ることにしている。

2013-04-06 14:20:33
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】平野:学生がどんな印象を持つか、模擬評議をさせて、学生がどのように判断するか、学生の判決と実際の判決を比較してもらう、ということもしている。

2013-04-06 14:21:52
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】平野:実際に傍聴すると、裁判員制度に否定的になる学生が一定程度出てくる。そのあと、模擬評議をすると、どんな風に学生の意見が変わるか、ということも調べている。模擬評議では、教員は基本的に評議に入らない。誤りがあれば、指摘する程度。

2013-04-06 14:23:55
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】平野:模擬評議をした学生の判決は、量刑は軽くなる傾向。理由は分析中。

2013-04-06 14:25:34
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】模擬評議に参加した院生の感想:裁判員制度が始まるまでは自分たちには関係ないものと思っていた。実際に傍聴すると身近に感じた。授業で知識だけを得た段階では、素人が法律を知らずに判断していいのか、と思っていた。しかし、実際の裁判では裁判員が積極的に質問していて印象的。

2013-04-06 14:28:05
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】院生:模擬評議をやって不安だった点。弁護側も検察側も決め手に欠けている感じがしていたので、不安だった。いい点。いろんな意見が出てきて、見方が変わる。気づかない点にも気づくことができる。傍聴だけでも一度でいいから行くと、裁判の捉え方が変わる。膨張する価値がある。

2013-04-06 14:31:17
法教育たん @houkyouiku_tan

裁判員シンポ@弘前大学、始まったみたいですね。@norinori1968 がツイートしています。

2013-04-06 14:32:48
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】飯:裁判員裁判を教育に取り込めないか、ということで2011年度から授業に取り入れた。「市民生活と地域社会(1)」という授業を開始。裁判員に選ばれた際の心構え、市民として裁判および社会に積極的に参加し得る資質を養うという目的。学生は、裁判員制度に否定的でも構わない。

2013-04-06 14:38:20
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】飯:学生には、模擬裁判員裁判のシナリオ作りもさせる。青森市内などでこのシナリオに基づいて上演している。2011年度は20名、2012年度は53名の学生が受講。

2013-04-06 14:40:34
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】飯:シナリオ作りに関わった学生は、模擬裁判員裁判を演じる時も、シナリオに欠けている部分をアドリブで演じることもできるようになる。この科目の学生による授業評価は、5点満点で4.52点となり、かなり評価が高かった。

2013-04-06 14:42:50
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】シナリオ作りをした学生A(教育学部3年):いじめを題材としたシナリオを作った。高校で上演させてもらった。いろんな判決が生徒から出た。少年法との絡みで難しいこともあったが、成果はあったと思う。

2013-04-06 14:45:00
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】シナリオ作りをした学生B(医学部):シナリオ原案に関心があったのは、ダウン症と児童虐待問題だった。従って、そこから、子どもの命を断つことをどう考えるか、という問題意識。殺意の有無を争点としたが、そこが難しかった。争点となりうる証拠を作るのが難しい。

2013-04-06 14:48:28
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】学生B:単に、本物の裁判でありそうな質問は何か、と考えていたが、指導をしてくれた弁護士から、「その質問で何を立証するために質問するのかがポイント」といわれ、興味深く、やりがいが出た。

2013-04-06 14:50:28
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】シナリオ作りをした学生C:アスペルガー症候群のある人を被告人を設定。実際の裁判では求刑より重い判決が出た例に関心をもち、取り上げた。アスペルガー症候群をよく知らないのに判決を考えていいのか、ということを考えた。実際の裁判でも医師からの説明が難しかったとのこと。

2013-04-06 14:53:38
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】学生C:病気の説明について、精神科の先生から専門用語を教えていただいて、裁判員を困らせるシナリオを作ってみようと考えた。自分が裁判員になったら、と考えられるようになった。

2013-04-06 14:55:13
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】宮崎:教育学部の社会科教育講座の法学担当。新学習指導要領に裁判員制度を教えるということが入った。2009年ぐらいからシナリオを作って、20回以上、いくつかのシナリオで上演した。中学校10校、高校7校、公民館2回で実施。

2013-04-06 14:57:56
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】宮崎:中・高での授業の前に、裁判員をやりたいか、とプレアンケートを取り、授業をし、さらに授業のあとにポストアンケートをとった。学生から、実施報告を。

2013-04-06 14:59:48
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】院生:執行猶予、実刑など、高校生は意見が別れた。量刑を決めるまでのワークシートを配って、高校生には考えてもらった。実際にやってみるというのは生徒に残る。去年、教育実習に行った時、裁判員制度の授業をしたが、普通の授業では伝わらない感じがしてモヤモヤした。

2013-04-06 15:06:01
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】学生A:模擬裁判の演技によって、学生・高校生の反応が違う。話し合っていくうちに高校生の意見は変わっていく。もし、この授業がなかったら、裁判に一度も触れなかった人も触れられ、良かった。

2013-04-06 15:08:31
国立研究開発個人原田知世研究機構 @norinori1968

【裁判員シンポ】院生2年:アンケート結果について。プレとポスト。模擬裁判の体験を通して、裁判員裁判への就任意欲が高まる。参加したい理由。興味関心から、裁判員として積極的に意見を述べるという姿勢に変化。

2013-04-06 15:10:40