平尾剛さん

平尾 剛 / 新刊『スポーツ3.0』（ミシマ社）絶賛発売中‼️ @rao_rug

「限定的な条件下で最大パフォーマンスを発揮する」ための鍛錬と、「どんな状況下でも最大パフォーマンスを発揮する」ための鍛錬は、似て非なるもの。長年、繰り返すことで培われる「心を含み込んだ身体」は、どちらの鍛錬をするかで大きく異なる。

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この違いが生への構えまでも決定してしまうとするならば、そろそろ「身体を鍛える」ことの本質を考え始めなくてはいけないと思う。と、限定的な条件下で最大パフォーマンスを発揮するための鍛錬を繰り返してきたボクは、考えています。

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もしかして自分がしでかしたかもしれない過去の出来事について考え込んでしまっています。当時は「していない」と思い込んでたけど、今は「しでかした」かもしれないと思う。とにかくごめんなさいという気持ちで一杯です。この気持ち、またいつかちゃんと伝えたいな。

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自分を大きく見せようとしたところで、その素振りから人は器量を計り知る。気が小さくて人の助けがないと何もできないアカンタレで、こうした己れの弱さを真っ正面から凝視できる人が本当に強い人。眼前に続く道はまだまだ険しい。

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背伸びしたところでたかだか20cmほど高くなるだけやもんなあ。それよりちゃんと地に足つけて歩んでいかんとね。まだ見ぬ彼方へ、少しでも遠くへ。おやすみなさい。

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ここ数日は畳での生活。そこで改めて気づいたのは、地べたでの生活は肚をつくるってこと。背筋を伸ばしてあぐらをかいたり立ち上がったり、体幹に適度な負荷がかかる。ジムに行かなくても身体を練ることはできるもんだ。

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@aoyama_kobe @handainakano 本当に身体というのはその人の習慣とか、ちょっと大げさに言えば生き方がそのまま繁栄されてますよね。自分では普通だと思ってた部位が、他人からすればそんなことないって、探せばもっとみつかるんでしょうね。

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権力へのほおずり、実績へのぶら下がりが本質を損なわせ、その意味や価値を下落させるのだと思う。生きてくためには仕方がないという言明には耳を貸しません。大勢の血で築かれた上にのさばることが成の果てではなんのためのスポーツか。うーん、酔うてますね(汗)。

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なんとかして切り開いてやろうやないの。と意気込んでみてもすぐに落ち込む自分を愛でながら、酒を飲んで語りつつそしてあれこれぶつぶつ呟いて、一歩一歩を着実にやっていくしかない。って腹をくくれば気が楽になる。

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一瞬にして感情が沸点にまで達し、その後説教モードに突入して、最後は握手や抱擁に終わる。泣きも笑いも交えながらのこの振る舞いは、間違った心酔や狂信を呼び起こす点で空恐ろしい。この定型性は見渡せばあっちこっちでみられるから、もっとコワイ。

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これからも何度も言い続けますけれど、子どもたちに対して怒鳴りつけるような口調で至らなさを指摘するスポーツ指導は、明らかに間違っています。そうした指導者に限って間違った基本プレーを平気で教えている。本当に、やりきれません。

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だからボクは教えられないプレーについては「よくわかりません」とうなだれることにしています。たとえ教えたことができなくても、怒りません。継続的に努力できるような言葉がけを考えます。言葉が浮かばなければ学生のプレーぶりをジッと観察します。それでいいと、今は思っています。

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苦しむことだけが目的のスポーツを日本社会からなくしたい。そのためにあれこれ考え、ジタバタ手足を動かしていきたいと思います。ラグビーというスポーツに育てられた人間として（未だに育てられているのですけど）、言葉を発していきたいと思います。時々くよくよしたりもしますけれど（笑）。

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現役時代からお気に入りの本『他者と死者』（内田樹）が文庫本になったので早速購入。思い立ったら積極的に再読してたにもかかわらず、改めてページをめくるとまた違った印象を受けるから不思議。グッとくる、その感じが違うんだよなあ。

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社会学的にスポーツを考えることは思った以上に複雑である。私たちが思い込んでいるほどスポーツは健全ではない。だが、私たちにスポーツがもたらしてくれるものは、人類学的にみても大きな意味がある。ただそれを語る言葉が極端に貧しい。ってなことについて話しながら飲んだ今夜。

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明日お話する内容についてあれこれ考えてたら、いまのボクが取り組んでいることが不意に言葉になりました。スポーツについて語る言葉をふくよかにしたくて、じたばたしてたのですね、ボクは。ちょっとすっきりしました。

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考えれば考えるほどラグビーって複雑なスポーツで、だからこそおもしろいのだけれど複雑なだけにそれを物語るのもまた困難である。そして困難だからこそそれを乗り越えようとして、またそこにはさっきとは違った面白さが生まれてくるから、ずっと続けてきてよかったなあと幸せになる。

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言葉と感覚、思考とパフォーマンス、意識と無意識、「わかる」と「できる」。どのように表現してもいいのだけれど、身体について語るときには決して避けては通れない両者を、どれだけ鮮やかな言葉で語れるか。ひとつの挑戦だな、うん。

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いわゆる『ゾーン』に入った経験は、スポーツをやってきた人なら一度や二度はある。それは場面を切り取るような仕方で記憶されている。はっきりとした映像として残っている。その記憶は、言葉で慎重に縁取り誰かに語りかけることによって永遠なるひとつの現象になるのだと思う。

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久しぶりに走った。「ボールを蹴っては追いかける」を30分と、50mのインターバルを30本。とても気持ちがよかった。ただ走るってことに心地よさを感じるのは随分前のような気がする。反対にいつから走ることが苦役になったのか。フィットネスメニュー（走り込み）が習慣化してからだろうなあ。

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苦しいのを我慢するのではなく、一本一本を楽しむ。「今のは上手く走れたぞ」「力み過ぎたな」「ふくらはぎを使いすぎだ」「上半身が硬いねん」「踏ん張ったらアカンのになんで踏ん張ってしまうんやろ」てな具合にブツブツやれば楽しいんだなあ。みなさんもぜひ！

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考えれば考えるほど「ええやん」って思っても、胸のあたりが一向にドキドキしないことってあるんだよなあ。これほどあからさまに感じたのは初めてで、これってそういうことなんだよねえ。うん、そうなんだよなあ。

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朝起きてすぐに１時間ほど走る。正確には３０分走って４０分歩く。深層筋を使うためにやや「すり足」で、四肢の先まで意識を行き渡らせながら（足の裏には随時、意識を向けておく）できるかぎりゆっくり歩いた。ただ闇雲に走るよりもゆーっくり身体が整っていくような感じでとても気持ちがよかった。

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魂のこもった試合を見たら心の奥底にある何かが疼き出す。その疼きに正直に応じればやがて興奮してきて、いても立ってもいられなくなる。これってつまりは本能的な部分が騒がしくなるってこと。だからラグビーはやめられないんだよなあ。いや、ボクの場合は「ラグビー」ってだけなのですけれど。

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何かが終わるのは一抹の寂しさがあるけれど、それは次の始まりでもあるわけだからこの先におそらく何かが待っているのだろうなあ。ワクワクしながら、またひとつひとつ言葉に置き換えていこうと思います。とにかく書きまっせー。