筒井康隆「マグロマル」(1966年)に出てくるインドネシア料理
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ということで、筒井康隆「マグロマル」に出てくるインドネシア料理の記述。SFマガジン昭和41年2月号初出。テキストは筒井康隆全集第二巻(1983年5月・新潮社)を使用。ウィキペディアにはあまりくわしく載ってないけど、検索すれば見つかる。
2013-04-12 00:09:13なお、筒井康隆「マグロマル」という小説は、別に料理の話ではなくて、地球人を含む宇宙人同士の会議を国連の会議に模して、国連の会議を風刺するという大変愉快なSFです。
2013-04-12 00:09:29筒井康隆「マグロマル」宇宙人の種族名の語源については、発表時(1960年代)からインドネシア料理の名前ということは明らかでしたが、21世紀になって誰でも検索で知ることができるようになりました。まぁ、日本語だとタラコ族とかショーユ族とかそんな感じ?
2013-04-12 00:09:54【マグロマル】「このウダン・パニキ系第三惑星カリアヤムの人工衛星上にある星連都市時間でいえば」ウダン・パニキ=エビ&コウモリ? ウダン=エビ、パニキ=コウモリ。カリアヤム=ジャワカレー。カリ=カレー、アヤム=鶏肉。
2013-04-12 00:10:13【マグロマル】「隣りの濃紺に染められた部分の歩道は、サテ・カンピン族専用の道路だ」サテ・カンピン=山羊のサテ。カンピン=山羊。サテ=肉の串焼き。サテ・アヤム(鶏肉)、サテ・サピ(牛肉)、サテ・バビ(豚肉)などもあります。
2013-04-12 00:10:30【マグロマル】「そのさらに向うのガドガド族の歩道は五・八Gで、黒く染められている」ガドガド=温野菜にブンブー・ガドガド(bumbu gado-gado)と呼ばれる甘辛いピーナッツ・ソースをかけたインドネシア料理。
2013-04-12 00:10:44【マグロマル】「この隔壁のことをラビドレ語でイカンテリという」イカンテリ=小魚、ピーナッツ、テンペ(煮た大豆をテンペ菌で発酵させたインドネシアの伝統的無塩発酵食品)の炒め煮。サンバルという辛いソースで食べます。
2013-04-12 00:10:54【マグロマル】「しいていえばそれはアヤム・リチャリチャをゴレンすることだが」アヤム・リチャリチャ=鶏の激辛トマトソース煮。イカン・リチャリチャは魚。ゴレン=油で揚げたり炒めたりすること。
2013-04-12 00:11:20【マグロマル】「中央の議長席では議長のカリアヤム族ダギン・ブンブトマト氏が書類を読みあげている」ダギン=肉。カリ・ダギン・サピで牛肉のカレー。ブンブ=ソースなんで、ブンブトマトはトマトソースですかね。
2013-04-12 00:12:44【マグロマル】「ダブダブ族の大使がいきなり立ちあがって喋り出した」ダブダブ=ダブダブソース。レシピはここにあった。 http://t.co/OtbR8jNOGa
2013-04-12 00:13:16【マグロマル】「さっきからうしろの席で勝手に興奮しているオモ・シャピエン族がいますが、あれは何ですか?」オモ・シャピエン=ホモ・サピエンスのモジリですね。
2013-04-12 00:14:42【マグロマル】「この会議は、もともとクワアサム方式による通商協定の検定会議であります」クワアサムもわからない。ここらへんになるともうあまりインドネシア料理関係ない気がするです。
2013-04-12 00:14:53http://t.co/BBoXwqk3vH ウィキペディア「インドネシア料理」。ナシ(Nasi)ご飯、ミー(Mie)麺、アヤム(Ayam)鶏、サピ (Sapi)牛、カンビン(Kambing)山羊、イカン(Ikan)魚、バビ(Babi)豚。イスラム教徒以外が使用。(続く)
2013-04-12 00:15:08http://t.co/BBoXwqk3vH ウィキペディア「インドネシア料理」。ウダン(Udang)えび、チュミチュミ(Cumi-cumi)イカ、クピティン(Kepiting)カニ、クラン(Kerang)貝、ダギン(Daging)肉、サユール(Sayur)野菜。
2013-04-12 00:15:22それではみなさま、Selamat tidur(スラマッ・ティドゥル)- おやすみなさい。次は筒井康隆「トーチカ」のルビ解説か、「トラブル」の身体用語解説行くよ!
2013-04-12 00:15:37