- literaryace
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「夢見る文学青年カフェ」はどうか。中に入るとさえない青年が「おかえりー。また文学賞ダメだったよー」とか言いつつ迎えてくれる。お茶を入れながら「今書いてる原稿、また読んで感想聞きたいな」と、ほんとに原稿渡される。店を出る時は「気をつけていってきてね。僕も原稿がんばるからさ」って。
2013-03-04 23:01:52だいたいいつもこんなふうに思いつきで書く悪い癖があるのですが、ここからちょっとだけ会話が広がり。
@literaryace かわいい文学少女に気に入られようと、原稿持ってくおれの姿があまりに情けないところまで想像しました。
2013-03-04 23:19:03@literaryace テーブルにコーヒーカップが置けないよう原稿おいてみたり……やめましょう。想像だけで切なくなってきた。
2013-03-04 23:24:48とかいいつつ、いくつか書いてみました。
でも、メイドカフェとかのシステムよくわかんないんだよなー。
「ムカイさんはいいですよね」「どこがすか?」「いつも彼女さんに原稿読んでもらえて。僕なんかさっぱりだもん。新人賞もちっともだし」「……(かんがえている)あ、でもこの前、なんか難しそうなおじさん来たじゃないすか」「あれ……ぼろくそ言われて泣きそうだったんです」 #文学青年カフェ
2013-03-04 23:25:00「ここはごっこ遊びをするところかね」「あ、いえ。基本は喫茶店なのでお茶でごゆっくりしてくだされば」「この原稿は君が書いたのかね」「ええ、まあ、はい」「君は言葉をもう少し勉強した方がいい。題材に描写が追いついてない」「(え、なに、このおじさん。本気だ)は、はあ」 #文学青年カフェ
2013-03-05 20:33:20「おかえりなさーい」彼はいつものように私を迎えてくれる。元気だった?「うん。まあまあかな。何か飲む?」お茶を入れながら彼は続けた。「やっと文学フリマに出す原稿ができたからちょっと間が空いちゃったけどね」笑う彼を見て複雑になる。好きだけじゃダメなんだなあ、って。 #文学青年カフェ
2013-04-06 10:02:40ムカイさん、ビラまきしてたら「ムカイさんの本ください」って駆け寄ってきた女子がいたらしいよ。マジすか。すげえなあ。さすが一番人気。そんな会話を聞きつつ、読んでいただく原稿の準備。そういやワタベ見ないな。地元戻ったって。就職するらしいよ。全員顔を見合わせてため息。 #文学青年カフェ
2013-05-21 11:30:02ムカイさん。僕は一度聞きたかったことを聞いた。小説流星で連載してますよね。どうしてここに残ってるんですか。んー、という顔で僕を見る。コウヘイ、いつからそう思ってた? 去年くらいからです。根拠はないですけど。ビラまきしてくるよ。ごまかすように僕たちは外に出た。 #文学青年カフェ
2013-05-21 12:57:16エージェントにスカウトされれば小説家になれると聞いたワナビーたちは毎日のようにこの街のこの通りに集まる。彼らはまだ見ぬエージェントに見せるために原稿を持ち歩く。汗で滲んで読めなくなっても。疲れた彼らが立ち寄る場所、それが「夢見る #文学青年カフェ」。「どうした? 疲れた顔して」
2013-05-26 17:14:22「エージェントって見たことありますか?」あー、なんか最近噂になってる人でしょ? 見たことないなぁ。いるんだったらここにもきて欲しいよね。原稿持ってるの? 見せて。「お前自分の原稿を見せないでなにやってんのさ」……どうしよう。僕のより全然面白いんだけど。「バカか」 #文学青年カフェ
2013-05-26 17:19:56