川崎市へ電話抗議、その顛末（朝鮮学校に対し「現物支給」と称して拉致被害者の本を補助金で購入配布の件)

takayamitsui @takammmmm

①川崎市が朝鮮学校への24年度補助金の一部を削減、その金で拉致被害者本を購入して市内の朝鮮学校の生徒に配布した件に抗議するために今日、川崎市役所市民・子ども局こども本部に電話した。中村本部長に出るよう求めたが叶わず、直接の担当である子育て支援課長も不在、同課の担当係長が応対した。

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②私「補助金削減、現物支給の件、失望している。どういう経緯でこのような変更が行われたのか」。担当「補助金支給には様々な意見が寄せられ、市議会でも『支給やめるべき』との意見があり、補助金は続ける方向だが、批判に答えるため、川崎市在住の横田滋氏の書籍等を配布し、啓発を行うことにした」

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③私「年度開始前に決めた予算の使い道を簡単に変更していいのか。補助金要綱には、それを可能とする条文がないが、何を根拠にそれができるのか」担当「市長の予算執行権限で変更できる。補助金を削り、その分を図書購入費に振り替えた」私「市議会や市民からそのような声があったからといって、…

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④「…市議会で決を採ったわけではないだろう。決定は恣意的すぎる。私は幸区に在住する市民だが、阿部市長の決定には全然納得がいかないし驚いているし失望している。『朝鮮の核実験』への抗議のためと聞くが、教育とは関係ないはずだ。補助金削って拉致の本を配ったら朝鮮との問題が解決するのか？…

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⑤私「…外交問題は外交で解決するしかないだろう。だとしたら、なぜこんなことをするのか。これは単なるいじめ、差別ではないのか。私は市民としてこの決定に反対だが、私の意見がどう反映してくれるのか」。担当「ですから、あなた様のような意見もあれば、支給反対の意見もありまして…」

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⑥担当「…神奈川県としても支給中止を決定しておりまして、川崎市としては25年度も補助金支給を続ける方向にあり、一方で（拉致問題について）一緒に考えて頂くために朝鮮学校の皆さんに配布することにしました」私「横浜市は補助金を続けますが、川崎のように現物支給なんてことはしていませんね…

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⑦私「…つまり、横浜のように反対の声があっても流されずに『それじゃダメだ。教育は別だ。支給する』と議員を抑え込むことだって阿部市長はできたはずだ。できたはずなのにやらなかったということだ。失礼だが、志が低い。政治家としての徳性や倫理性が低すぎると言っていたと市長に伝えて欲しい…」

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⑧私「…阿部市長は拉致の本を支給することで補助金支給を継続できると、何か良いことをしたように考えていらっしゃるようだけど、それは全くの誤解だと思いますよ。さっき言った通り、それはやっちゃいけないことでしょう。だったら、ただ減額するだけの方がマシだったわけですよ」。担当「はい…」

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⑨この辺りから私が一方的にしゃべる展開に。私「子ども本部ができていたのは知らなかったが、『子ども』とは日本人の子だけのことか。在日朝鮮人の子はこの『子ども』に入るのか入らないのか」担当「入ります」私「じゃあ、今回のような嫌がらせとしか思えないことしたらダメだろう」。担当「はい…」

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⑩このあと私は、「日本が植民地支配した結果としての在日朝鮮人の存在なのだから、民族教育をむしろ後押しするようでなければならないはずだがどう思うか、あなたは市役所の人だが、それを離れて一人の市民に戻った時、市が、今回のようなやり方、歴史認識ではたしていいと思うのか」と問うた。

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⑪担当は私の問いに同意するかのような返事をした。彼は最後まで辛抱強く聞き、神妙に「はい」の返答を重ねた。30代と思われる彼は、クレームを聞く訓練も受けてるのだろう。「また電話するから」と言って切った。そして切った後に気がついた。

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⑫担当は右翼からも反対の立場から攻撃を受け、私の時と寸分の違いもない態度で神妙な返事をして凌いでいるのだろう。阿部市長にしても（おそらく）大した定見がないだけに、今回の件も市議会の「世論」や政府の在日政策をみきわめつつ、より摩擦の少ない方向を探った結果と言いたいのだろう。

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⑬だとすれば、補助金不支給や現物支給させないようにするには、市長に「それをやったらとんでもない摩擦が起きる」ことを知ってもらうしかないだろう。権力者の判断基準は、情だの論理だの以前に「力」である。右翼が反対側で喚くなら、こちらはより大きな声をあげ続けるしかないということだ。（終）