死刑制度について:@fsxtnkn氏の呟きまとめ

死刑制度について、死刑制度を巡る議論について。 江川紹子氏(amneris84)の死刑制度に関するつぶやきと、それに対するfsxtnkn氏のリプライ。 誰でも編集可能にしてあります。 ***** 続きを読む
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fsxtnkn @fsxtnkn

「厳しめ」と考えるのは、1.国家に人を殺す権限を認めない 2.「構成員が誤る場合を例外的に許容しあう」という理解をとり、「正当化」しない 点を一貫させ、帰結として戦争(「戦闘」)の正当性まで含めて、明確に否定する議論だからです。 RT @nishidak

2010-09-12 01:32:59
fsxtnkn @fsxtnkn

(承前) また、http://bit.ly/bAs4Nh の方向で議論がなされれば、ChieOsanai さんがおっしゃる意味で「自然」な「死刑存置論者」は、同様の「自然」さで死「刑」に反対する側にまわると思うからでもあります。 RT @nishidak

2010-09-12 01:56:38
fsxtnkn @fsxtnkn

(承前) 逆に「自然」に死「刑」に反対する側にまわらないのが「存置論者」の実態なら、その立場が自認するようなある種の正当性を整合的に主張できません。結論は「死刑存置」だが、実質は糾弾される犯罪者のそれに近めだと露呈します。 RT @nishidak

2010-09-12 02:04:01
fsxtnkn @fsxtnkn

もちろん、「近め」なのは、方向性です。犯罪者同然という意味ではありません。ただ、性格や、きっかけの組み合わせがいくらかまずくなるだけで危なくなりうることは、事件報道などをある程度見ている人なら納得いくかなと。そういう意味で根源的に死刑-殺人に反対するので「厳しめ」と考えてます。

2010-09-12 02:12:07
@nishidak

@fsxtnkn 丁寧な解説ありがとうございます。「死刑存置論者」が死「刑」に求めるものが犯罪抑止力であるならば、(何と呼ぶのが適切なのか思い浮かばないのですが、ええと、)「応報」「報復」にそれを求めることが出来るだろう、ということ?

2010-09-12 02:30:23
fsxtnkn @fsxtnkn

死「刑」制度を認める「存置論者」は、抑止力ではなく「被害者に近しい人の」感情(応報感情とは限らない)を理由とするはずです。抑止力の観点を重視するのであれば、「遺族感情」に言及する仕方で死刑を肯定することはそもそも筋が通らないと思います。 RT @nishidak

2010-09-12 02:38:43
fsxtnkn @fsxtnkn

抑止力の観点から見ると、確率的に小さい死刑相当事例については、強力な抑止力「のみ」があると考えられなければ、死刑支持に結び付けられないし (死刑が「狭い」抑止力を持つことは、「狭い」誘引(一つのきっかけ)となりうることの否定ではないので) (続く) RT @nishidak

2010-09-12 02:58:51
fsxtnkn @fsxtnkn

(続き) 平均的な人を想定するなら、死刑どころか無期懲役より軽い刑でも殺しを選ばないでしょう。そもそも実行に移す意味で「やろう」となるには相当飛躍があるし、冷静に考えれば有期刑でも十分嫌でしょう(観念的に死刑との比較で有期刑を語るから「軽い」と錯覚する) RT @nishidak

2010-09-12 03:01:23
fsxtnkn @fsxtnkn

刑の重さを語るときには、しばしば応報の観点と抑止の観点が区別されないので、数年間拘束されるという、日常的に考えるとありえないほどの苦痛が、正しく「軽い」ことになってしまうんですよね。効果を語るなら、そこを区別するのは当たり前なんですがやはりやりづらい。 RT @nishidak

2010-09-12 03:06:03
fsxtnkn @fsxtnkn

それから、すでに死刑相当の犯罪を犯した人間の再犯を防ぐという意味での抑止ですが、これは先日書いたとおり、国家に殺す権限を与えて実現することは戦争にも(ひいては、その種の観念を合理化する傾向へも)波及する論点として理解するなら、(続く) RT @nishidak

2010-09-12 03:13:32
fsxtnkn @fsxtnkn

(続き) 殺しという方法が選択されるとしても、方式は遺族感情の合理的な考慮も含めて総合的に判断されなければならないと言えます。遺族感情を考慮することは、かえって現行の死刑に反対していく理由の一つになります。 RT @nishidak

2010-09-12 03:19:06
@nishidak

@fsxtnkn 「抑止力」「遺族感情」他にもありそうでしょうかね?>存置論の論拠となり得る観点。

2010-09-12 02:45:02
fsxtnkn @fsxtnkn

「抑止力」「遺族感情」以外に存置論の論拠になる観点は、あまり大声では言われないのが普通でしょうが、収容にかかるコスト(殺す方が安上がり)ですね。でもこれは死刑の支持に見えるだけで、理由からみれば行政的措置に殺人を含められるかっていう話ですね。 RT @nishidak

2010-09-12 03:31:43
fsxtnkn @fsxtnkn

他の理由で死刑を正当化した上で、執行により帰結するコスト上のメリットを指摘するのはまともな議論になりますが、コスト上のメリットから「死刑」を正当化するのでは単に殺人を経済的理由から正当化しているだけということになると思います。 RT @nishidak

2010-09-12 03:36:50
fsxtnkn @fsxtnkn

ただ、「経済」の考慮には、江川紹子さんが言う「お世話」の実態に対する義憤も含まれるので、そこはもう他の論点と総合して、私たちがどれだけ正しい社会運営を志向するかという話に尽きてくるんじゃないかと…。いや、もう少し考えられるかもですが眠いですすみません。 RT @nishidak

2010-09-12 03:40:31
fsxtnkn @fsxtnkn

RT @mainichijpnews: 耳かき店員殺害:裁判員「命の重さ考えた」 http://bit.ly/cm612L

2010-11-01 23:05:55
fsxtnkn @fsxtnkn

RT @amneris84: 死刑は廃止すべきという人は結論は決まってます。人を殺したやつはさっさと死刑にしちまえ、という人も迷いはないでしょう。でも、そういう極論にはなれない人たちが、多いのでは?そういう人たちが裁判員になって、死刑の判断をしなければならない。それは荷が重すぎる、と思うのですよ

2010-11-01 23:34:10
fsxtnkn @fsxtnkn

http://togetter.com/li/49173 では、江川さんに対してかなり批判的なツイートから話をはじめたのですが、1つ前の公式RTについては同意見です。左のリンク先の考えは、そういう観点からも受け入れ可能な見方になっているのではないかと思います。

2010-11-01 23:42:46