「学生への研究指導の勘所」を作ってみた。明日になるとまた変わるかもしれないが、記述しておく。不十分な点や違うのではないかという点を指摘願えれば幸いである。そういう中からよい「勘所」が出来上がっていく。
2010-09-10 20:18:06(2)4年生の卒研発表を見た3年生は「1年後にこんなことができるようになるとはとても思えません」というが、みんな出来るようになる。うまく指導すればそれだけ伸びるということだ。
2010-09-10 20:18:32(3)何を卒研テーマに選定すべきかは、学生に選択させなければならない。同時にいろいろな候補を挙げよく議論しなければならない。
2010-09-10 20:18:47(5)卒研であっても本当に役立つ研究か、何が世界にとって新しいことかを常に意識しなければならない。新しいことのないテーマを安易に学生に与えてはならない。
2010-09-10 20:19:122.研究の進め方 (6)研究を進める過程でよく議論しなければならない。しかし、2人だけでやっていると視野が狭くなり、どんどんやせた研究になっていく。いろいろな人と議論する機会を作ってやらなければならない。
2010-09-10 20:19:26(7)それは、企業の技術者だったり、他の大学の先生だったりすべきである。そして、それぞれの分野で一線で活躍している人や、一仕事した人であることが望ましい。
2010-09-10 20:19:39(8)いろいろな定期的な会合を作りそういう人たちに鍛えられていれば、力がつく。そして、自信がつく。自信は更なる飛躍のために不可欠な条件である。
2010-09-10 20:19:51(9)そこでは、いろいろな研究のやり方を知るように指導するとともに、いろいろな知り合いを作るように指導すべきだ。(ただし最近の学生は知り合いを作るのが苦手だ)
2010-09-10 20:20:03(10)研究室の先輩からいろいろ学べるようにしておくことが必要だ。研究室のメンバーを複数のグループに分け、その中でいろいろなノウハウを学べるようにすべきである。発表方法などはグループの先輩が教えてくれるようになる。
2010-09-10 20:20:15(11)グループ間でいい意味での競争意識が生まれ切磋琢磨するようになるともっとよい。グループリーダの人選が大切になる。
2010-09-10 20:20:273.成果発表 (12)また、学会発表することも大切である。発表は専門家が少なく発表時間も短い全国大会などでなく、その分野の専門家が集結する研究会やシンポジウムにすべきである。
2010-09-10 20:20:48実際に研究会の発表で論文を投稿するよう推薦されそれが論文になるとともに、論文賞を受賞した4年生や、論文賞を受賞するとともに関連研究が新聞に取り上げられた4年生もいる。
2010-09-10 20:21:17(14)賞をもらえるように配慮することも大切だ。賞の多いシンポジウムに参加したり、コンテストなどに積極的に参加させるべきだ。賞をもらうと自信にもなり、回りの人の見る目も変わってくる。MWSカップ2009不正侵入コンテスト優勝の成果は大きかった。
2010-09-10 20:21:44(15)海外発表させることも大切である。学部学生では難しいがM1の間にやらせるべきである。受賞者and/or海外発表者というのは就職活動で非常に有利になる。
2010-09-10 20:21:594.その他 (1)3年生までのプログラミング経験では圧倒的に不足している。卒研の中に何らかの形で少し長めのプログラムを作るようにすべきである。
2010-09-10 20:22:11(2)そのために4月になるまでに研究室でプログラム教育をやっておくことが望ましい。ノウハウをため先輩が後輩を指導する仕組みがあると先生は楽である。
2010-09-10 20:22:27(3)ネットワークの運用やセキュリティ対策をするグループを作り、先輩から実地で学ぶようにしておくとどんどん力がついていく。
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