ライトノベルの想像力と想像力の権力関係
次に、漫画・アニメ・ゲーム由来の想像力と非ミニマリズム的想像力から出発して00年代の日本SFを捉えて、極めて恣意的に作家と作品を挙げます。飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』、冲方丁の『マルドゥック・スクランブル』、池上永一の『シャングリ・ラ』
2010-09-09 19:46:40この3作品の『SFが読みたい!』2010年版で企画されたゼロ年代SFベスト30の順位は2位、3位、14位です。いずれの作品もライトノベル的な異能バトルが展開される小説です。これらの作品はライトノベルとして「も」堪能できると思います。
2010-09-09 19:47:3510年間のベストにランクインするSF小説と直木賞との権力関係が意識されるはずです。おそらく直木賞にとってはこれらの小説は論外の作品ではないでしょうか。むしろそのように、実際に権力的に振舞っているとすら言えます。
2010-09-09 19:51:00さらにこの権力関係は、作家と読者の権力関係にまで拡大します。売れなかった作家と買わなかった読者の関係は無意識のうちに結託して、他の権力からの侵略に加担することになるでしょう。そのときに「財産」や「武器」を持ったままでいられるでしょうか。
2010-09-09 19:52:05現在のライトノベルのメインストリームであろう西尾維新が幸福な作家であるのはある程度健全な権力関係の中にいるからです。ここまで幾人かの作家の名前を出しましたが、彼らが実際に越境作家となるかはともかく、それらをとりまく権力関係には敏感でありたいと思います。
2010-09-09 19:53:24冲方丁の存在に偏った、ライトノベルの越境の見取り図を極めて恣意的に単純化したものです。私の個人的な態度であることを明記します。
2010-09-09 19:55:45夏葉さんのこのつぶやきを援用してもいいかもしれません。http://twitter.com/kaolu4s/status/23989281581
2010-09-09 20:40:30しかしブチ切れてるのは私一人だけなのが寂しいのう。前島さんはかなり怒っている、そしてevatakaとかいう奴がメチャクチャ怒っている、という印象しか残らないんじゃないだろうかw
2010-09-10 02:09:27トゥギャッターの返答はほとんど読まれなかったようだwまあ最初の話題拡散した時、んでそれを当日、翌日ニュースサイトがとりあげる。よほどのことがないかぎりtwギャッターの消費期限なんてせいぜい36時間でしょうなあ。
2010-09-10 21:11:57ユリイカでウブチンをインタビューしてた前島さんの問題提議、私もけっこうな煽りしたつもりだったがこんなもんか、まあ最初の価値観の錯乱がどうとかつぶやきはじめたのがミスだったな。公共性ゼロのいつもの調子で行ってしまった。最初から桜庭一樹だったらもうちょい波風起きたかもしれんのう。
2010-09-10 21:30:37