Dupuy 【現代の悪とカタストロフィー 】からのメモ② 「実際的放射線医学文化」
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http://t.co/4mDL5lOBrF メモ #本 ●チェルノブイリ:ある科学哲学者の怒り:現代の「悪」とカタストロフィー: Jean-Pierre Dupuy 永倉千夏子
2013-04-13 23:05:28関連めも
キエフからチェルノブイリへ -- 闇の奥
「こうやって世界は終わる」
T・S・エリオット
(P30~33からメモ)
P32:原作者による注2:
「ETHOS-CORE:COREとは、ベラルーシにおける
チェルノブイリ原発事故汚染地域における
生活環境回復のための協力体のことである。」
#現代の悪とカタストロフィー : Dupuy P30 /確かに、参加者たちの何人かはエートス・コア計画のメンバーである。 この計画の創始者の幾人かは、フランス人研究家であった。/
2013-04-14 02:01:08#現代の悪とカタストロフィー /その目的はいくつかあるのだが、まるでSFさながらである。 「核の黙示録のあとで、いかに可能な限り健康に生きるか」が、そのスローガンになるであろう。
2013-04-14 01:48:36#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P31 /メンバーは事故の発生地帯で働いており、人類が決して経験してはならなかったある世界での生活の知恵のごときものを伝達することを仕事としている。/
2013-04-25 16:51:09#現代の悪とカタストロフィー /この知恵は、もしそれが根付くことがあるとするならば、まさに現代の特殊用語で「リスク・カルチャー」と呼ばれるものとなるだろう。/
2013-04-25 16:55:24#現代の悪とカタストロフィー /各人が、日常生活のあらゆる行為の中で、災害の記憶を忘れず、定期的かつ頻繁に、自分の家や庭の花や、自分の牛の出す乳や、暖炉の薪の放射線量を測らなくてはならないのだ。どの村も、その地区の汚染カルテを作り、継続して更新しなければならない。/
2013-04-25 16:56:58#現代の悪とカタストロフィー /恒常的に食料品や家畜の飼料に含まれる放射能を測り、情報を開示し、公共の場所に提示しなければならない。そうすれば、母親達は子ども達に割り当てられる食料を「最適」なものにできるかもしれない。/
2013-04-25 16:58:51#現代の悪とカタストロフィー /誰もが、年2回、地区の病院に足を運び、線量計の検査を受けなければならない。どの村でも、子ども達一人一人の内部被曝を表すパネルが設置されねばならない。リスクの高い家族が、それによってチェックされる。/
2013-04-25 17:00:17#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P31 /全ての教育・文化施設、すなわち学校、文化会館、芸術センター、民族博物館、、学校や図書館の展示室なども、「実際的放射線医学文化」を誕生させることを目的とするこの巨大な試みに参加することになるだろう。/
2013-04-25 17:04:32#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P32 /そうそれは、(生活の知恵としての)文化なのだ。なぜなら、その目的は、それを維持する行動が、一つの実際に生きられた歴史、存在価値を生み出す歴史となることなのだから。/
2013-04-25 17:06:24#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P32 /生徒達は、外国の文通相手に宛て、汚染地域での生活についての作文を書くよう、勧められる。森への遠足は、片手に線量計を持って。こうすれば、役に立つと同時に楽しさも倍増というわけだ。/
2013-04-25 17:10:23#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P32 /子ども達の芸術性は、若い想像力を駆使してあらゆる方法であの事故を表現することで目覚めるだろう/
2013-04-25 17:11:01#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P33 /こうしたことすべてが、数百万人規模の住民に関わることなのだ。 /同僚達を視界の隅で観察すると、この意味で「文化」という言葉を使うことを、何かいかがわしいことのように思っているのは、私一人ではないことに気づいた。/
2013-04-25 17:13:03#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P33 /私はドストエフスキーの言葉を思い出した。 「あらゆることに慣れる存在、それが人間というものに与えることのできる最良の定義である」。/
2013-04-25 17:16:47#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P33 /もし「実際的放射線医学文化」というものがありえるとすれば、それは、いかなる文化もそうなのだが、文化としてどのように誕生したかの契機を忘れるところに基づく、第二の自然のようなものとなるだろう。/
2013-04-25 17:18:19#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P33 /互いに矛盾してはいるが、文化としての誕生の契機を忘れるということと、あらゆる瞬間における事故の記憶を蘇らせ役立てるということは、同時になされなければならない。/
2013-04-25 17:20:08#現代の悪とカタストロフィー :Dupuy P33 /ではいったい、それが習慣として根付くためには、何が忘れ去られねばならないのだろうか。端的に言おう。 人間を、非人間的諸条件に適合させるという非人間性、これが忘れ去られねばならないのだ。/
2013-04-25 17:22:04こういう光景
地面の小石を拾う幼児、叱る母親。3才位の子供に怒られた理由が理解出来る筈もなく、ただただ泣いていた。今日の南相馬で見た光景。
2013-04-27 19:00:12