Dupuy 『チェルノブイリ:ある科学哲学者の怒り:現代の悪とカタストロフィー 』からのメモ①
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http://t.co/4mDL5lOBrF メモ #本 ●チェルノブイリ:ある科学哲学者の怒り:現代の「悪」とカタストロフィー: Jean-Pierre Dupuy 永倉千夏子
2013-04-13 23:05:28メモ #本 ●チェルノブイリ:ある科学哲学者の怒り:現代の「悪」とカタストロフィー: Jean-Pierre Dupuy http://t.co/2NlYaayUIF たとえば:
2013-04-14 00:17:34冒頭の一節から
/ 誰も、チェルノブイリへの旅から、いかなる影響も免れて帰ることはできない。 人の肉体を蝕むのは、石棺のそばで数時間を過ごしたことで何mSv被曝したかという、その値ではない。 そこで過ごしたことからくる動揺が、人を蝕むのである。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:34:28/私は忘れることは無いだろう。 バスの隅で、ぎゅっと身体を抱えて丸くなっていた、あの若いウクライナの女子学生のことを。 「私は恥ずかしい。私の国が。私は恥ずかしい。人間というものが」 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:37:47/ 「それ」を中心としたあの同心円状の「30km地帯」は、死が生に勝っているエリアを、多かれ少なかれ恣意的に画するものだ。 そこにただ一度、短期間滞在したに過ぎない自分の印象を語るのは、おこがましいとも思う。私は恥ずかしい。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:42:55/なぜなら、私が体験したことを、何百万もの人々が、20年来日常的に経験してるからだ。 そして、泣き崩れる若い娘のようなあの反応は、私のものだった。 しかるに専門家達は、そうした反応に溺れてしまう不幸な人々を非難しさえする。/ #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:45:50/彼らは、「人の感情を麻痺させる運命論」を持ち出しさえする。 非難されることで、人はさらにもう一度犠牲者となる。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:47:53/ドイツの哲学者ギュンター・アンダースは、1958年8月、第四回・原水爆禁止及び、軍縮世界大会の出席者として、初めて広島と長崎を訪れた。彼は一つの手記を携えて戻った。/ #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:54:41/ そこには、次のようなくだりがある: 私の心にはあの集まりのことがある。 そこでは、広島で犠牲になった生存者たちが、「それ」が起こった瞬間のこと、その瞬間に引き続いて起こったことについて、話そうと努めてくれた。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 01:11:37/迷い込んできた1人のヨーロッパ人のビジネスマンが、我々を見た。 肌の白いのも黒いのも、黄色も褐色も、全員が同じように地に目をふせていた。彼はこの同じ行動を、共同儀式とでも思ったに違いない。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 00:59:47/それとも、我々がそこで一つの共通体験をしているのだと納得したに違いない。再び強調するまでも無いだろう。 同じ行動をとることは同じ感情を持つことに他ならないということだ。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 01:01:29/我々みなに共通していたあの感情がどこから生まれたのか、問うてみるがいい。 答えはこうだ --- そして、どのような会話においても、またいかなる口からも、同じ答えが返ってくるだろう。 / #現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
2013-04-14 01:04:24/ この感情は、我々一人一人が、他者の前で【 恥じている 】ということからきている。 より正確に言うならば、【 我々が人間であることを恥じている 】、ということから、きているのである。 /#現代の悪とカタストロフィー : Dupuy
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