日本軍資料から見るWW2フランスのAPDSと漸減口径砲【アジ歴】
「丙第38号 仏国に於ける円錐砲身の発達」 昭和19年月1日25 技術院総務部調査課 C12121835100 フランスにおけるAPDSと漸減口径砲についてのラインメタルの報告書を訳出したもの。やはりAPDSの原理は日本にも伝わっていたようです #SW42
2013-04-28 16:34:20日本軍のAPDSについてはこちらを参考:砲弾小話2本立て~ドイツの軟鉄製徹甲弾・日本軍のロケットアシスト弾?~
漸減口径砲ことゲルリッヒ砲がフランスでも検討されていた、ということも初めて知りました。少なくとも11/7.5mm、20/14mm、29/20mm自動連発式の計画があったようです #SW42
2013-04-28 16:42:5920mm漸減口径砲は既存の25mm対戦車砲を置き換えるものとして考えられていたようです。装甲貫通力を少なくとも同等としつつ砲架の重量を480kgから200kgにまで抑えられることが大いに注目され、山岳兵を含む多方面で使用できると考えられた、と #SW42
2013-04-28 16:53:17これ以外に、砲口付近でのみ口径を絞るリトルジョンアダプタ的な漸減口径砲についても記されてます。円錐形付属物のみが衝撃を受けるために、通常の漸減口径砲よりも砲身の摩耗が抑えられるとされています #SW42
2013-04-28 16:56:40仏軍において漸減口径砲は、中戦車や野砲等の中口径砲向きであるという考えと、歩兵携行武器のような小口径砲向きであるという2つの見解があったようです。ただ、実際に計画されたのは29/20mm版が最大のようですから、前者の意見は採られなかったのかも知れません #SW42
2013-04-28 17:05:03仏軍は75/58mmと37/25mmの2種類のAPDSを開発していましたから、29mmまでは漸減口径砲、37mmから上はAPDSという棲み分けに落ち着いたようにも見えます。ひょっとすると、漸減口径砲は榴弾の弾量が小さいために、超小口径砲以外では嫌われたのかも #SW42
2013-04-28 17:11:58件の資料は漸減口径砲が主で、APDSについては75/58mm弾について少し書かれているのみ。APDSには「塞環弾」とい訳されてます。「弾丸は弾帯が不要であるため砲外弾道に都合の良い形とすることができる」という見解もあり、これは他ではあまり見ない珍しい着眼点です #SW42
2013-04-28 17:19:35資料冒頭には前提知識として、砲口エネルギーを増大する方策を数式を踏まえたうえで解説されてます。これも自称火砲クラスタとしては興味深い #SW42
2013-04-28 17:25:25なんともはや興味深い資料でした。仏軍関連は意外に日独資料から読んでいったほうが探しやすいのかも知れません
2013-04-28 17:32:14や、フランス語が読めたらそんなこと無いんでしょうけどね。どうも仏軍関連は日本語にも英語にもなっていない情報が多いみたいで、なかなか見つけづらいです
2013-04-28 17:33:42……あれ、おかしいな。日本のソミュアS-40の輸入計画について調べてたはずなんですが、もう調べ終わったような気がして満足しちゃってる
2013-04-28 17:36:59