Cinema Memo (2009～2012）

Minita🌿 @minita_

「ヘッドハンター」★4 屈強な追跡のプロから追われる身になった男（ブシェミにホント似てた！）が、どう考えてもすぐ捕まりそうなのに知恵でギリギリかわすの連続。しかも緊張感だけでなく、要所要所で爆笑させる。あの困り顔で大真面目にやられるから余計ね。伏線も全ていかしていて小気味よい！

Minita🌿 @minita_

「テイク・ディス・ワルツ」★4 ミシェルの心許なげに揺れる表情と体の緩いラインの破壊力よ！隣に誰かいるからこそ、ちょっとしたずれでできた隙間が身にこたえる時がある。埋めようと手に入れたものも直に色褪せる。ぐるぐる回りながらきっと終わりがない。彼は彼であり彼でない。

Minita🌿 @minita_

「イル・ディーヴォ〜魔王と呼ばれた男〜」★3 マフィアとの癒着に暗殺。司法の追求をのらりくらりかわし、権力維持に固執する政治家の老獪さはもう怪物級。もっと怒りや恐怖を感じていいはずなのにスタイリッシュな映像と音楽の組み合わせで不可思議な笑いがこみあげる。この監督面白いね。

Minita🌿 @minita_

「トガニ　幼き瞳の告発」★3 教育者による児童性的虐待事件。隠蔽に動く警察・司法制度の腐敗と地方の閉鎖性。美しい瞳の子役達の演技が凄くて、悲鳴に身を裂かれる。逆に、加害者側は笑っちゃうくらい気持ち悪く描かれていて善悪きっぱり。なので、理不尽さに対する怒りの増幅度合いが凄まじい。

Minita🌿 @minita_

「ムースの隠遁」★4 海辺に立つ大きなお腹のイザベル・カレが自然体で美しい。独りで産み育てる自信と覚悟があるわけではないけど、死別した恋人の面影を求めて子供を産みたいと思う気持ちはなんだかわかる。いい加減で自分勝手な女みたいだけれど、誰もが最初から強くなれない、揺らぐよねって。

Minita🌿 @minita_

「セブン・デイズ・イン・ハバナ」★3 今すぐにでも行きたひ。ハバナの魅力溢れた７篇のオムニバス。クストリッツァ監督が本人役で主演しやりたい放題の火曜日（トランペットの音色！）と、ハバナを初めて訪れたパレスチナ人が所在なさげに街を見て回る木曜日が好き。カストロ議長の演説長い（笑）

Minita🌿 @minita_

「ゴッド・ブレス・アメリカ」★3 うんざりするような馬鹿ばっかりの世の中に鉄槌を。わ、わらっていいものかしらと戸惑いながらも、結構楽しんでしまった。ラストはああでなきゃ。

Minita🌿 @minita_

「フィッシュ・タンク」★4 どこにも居場所がなくて鬱屈とした怒りをもてあましているミアが痛々しく息苦しくなる。そこに初めて自分を気にかけてくれる大人登場だもの。父性溢れる感じでね、ずるい。ラストのダンス素敵。風船が辿り着くのはCAの青空のように晴れやかな場所でありますように。

Minita🌿 @minita_

あんまり感想ツイートできてないけれども、7月は「きっとここが帰る場所」,「ベルタのモチーフ」（JLG映画祭）,「それでも、愛してる」,「桐島、部活やめるってよ」（試写会）,「苦役列車」,「盗聴犯～狙われたブローカー～」,「こっぴどい猫」がよかったです。

Minita🌿 @minita_

「体裁とか、不謹慎とか。友情とか、家族とか。生活とか、夢とか。社会とか、身分とか。そういう類いのものは『好き』という気持ちの前では無力だ。」人の恋路は何故にこんなにオモロい。「こっぴどい猫」好き♪

Minita🌿 @minita_

アビチャッポン・ウィーラセタクン監督「プリミティブ」at CNAC LAB。場所がわからず炎天下１時間程迷った末にたどりつく。死ぬかと思った。他に人はいなくて、ロックに合わせて走り回る少年たちや、熱帯の緑濃き土地に降る大粒の雨をぼんやりのんびり眺めているのが気持ちよかった。

Minita🌿 @minita_

「おおかみこどもの雨と雪」★3　全てを自然に受け入れて子供達に寄り添い共に成長していく花が素敵だけれど、この条件での子育ては一人では無理じゃ・・とファンタジーにちょっとのりきれなかった。でも雪山を走り回るシーンの躍動感にはぞくぞくしたし、台風クラブを思いださせるシーンも好き。

Minita🌿 @minita_

「リンカーン弁護士」★3 事件の収拾のつけ方がやや雑に感じたけれど、主役から脇役にいたるまでオールキャスト、とても魅力的で楽しかった♪マコノヒーはいつからあんな渋いいい男になったのですか？ライアン・フィリップの端正な顔立ちからちらりとみえる得体のしれない気持ち悪さや。

Minita🌿 @minita_

「きっと ここが帰る場所」★4 目線はふわふわ漂い優しい。白塗りメイクに幼い泣き笑いの表情が貼りついたシャイアンの、父の人生を辿る旅の過程で出会う人達との会話が素敵に可笑しい。誰もが喪失や後悔を抱え。帰らせてもらえる場所に気づき大人になるんだ。世界は美しいもので満ちている。

Minita🌿 @minita_

5月＆6月は見逃した作品も多いのだけれど、2012上半期お気に入り映画は「テトロ」「アニマル･キングダム」「預言者」「戦火の馬」「裏切りのサーカス」「この空の花　長岡花火物語」「ミッドナイト・イン・パリ」「虹色ほたる～永遠の夏休み～」かな・・・。

Minita🌿 @minita_

「虹色ほたる～永遠の夏休み～」★4タイムスリップし古きよき田舎の夏休みを満喫する少年のほのぼのノスタルジック物語かと思っていたら！夏祭りの疾走シーンから世界がぐんにゃり変容し物凄い勢いで加速し体ごと持っていかれる感覚が忘れがたい。眩いくらいの光の洪水としっかり握った手の温もり。

Minita🌿 @minita_

「この空の花　長岡花火物語」★5 全ての爆弾を花火に変えよう。時間も空間も手法も自由自在に枠を超え伝わってくる思いは怒涛の如く。しかと受けとめたよ。一輪車のわっか。花火の輪。平和への祈りと未来への希望でつなぐ円環。天災や人災で幾度傷ついても途切れることなく、途切れさせることなく。

Minita🌿 @minita_

「ロボット（完全版）」★4　面白い要素を全部いれこみ徹底的に楽しませようとする作品に身を任せることの楽しさときたら。エンターテイメントのフルコースを堪能、満腹！笑って笑っておなかが痛くなったけれど（蚊モードにマチュピチュて）最後は泣かせるのだもんねぇ。スーパースターめ！

Minita🌿 @minita_

「ミッドナイト・イン・パリ」★4 真夜中のパリの街は夢のように美しくて、しかも時間を飛び越え１度は会ってみたかった人達がそのまま息づいている場所に行けるなんて。別世界にワープした感覚がぬけなくて終わった後もしばしふわふわ。生きる場所はここだけど。

Minita🌿 @minita_

「ファミリー･ツリー」★4 ゆったりした気持ちのよいハワイの風に吹かれる感じ。自分という存在は「点」でも、過去から脈々と継がれてきた多くの命の「線」上に成り立ち、これからもつないでいく。一所懸命ドスドスと走り回るクルー兄がとてもいい。

Minita🌿 @minita_

「コネクション　マフィアたちの法廷」★4 被告はマフィア20名。米国史上最長の裁判を意外にも軽やかに笑える法的劇としたルメット監督の手腕。一人だけ弁護士をつけなかった男が、自身の言葉でユーモアたっぷりに法廷全体を魅了していくさまが小気味よい。台詞はほぼ実際の発言だと。面白かった。

Minita🌿 @minita_

「幸せへのキセキ」★4寂れた動物園の復活にからめ、最愛の人の死をどう受け入れ進むか葛藤する家族の物語で笑いと涙の配分がとてもいい。終始光が溢れている優しい画が素敵なうえ、愛らしすぎる動物、子役に眩いくらいに輝く美少女（エル・ファニング）が揃っていて無敵。音楽はヨンシー♪

Minita🌿 @minita_

「サニー　永遠の仲間たち」★3 この子が成長したらなるほどこんな大人（顔つき含め）になるよねと納得する丁寧なキャラ設定や高校時代と現代を違和感なく行き来する場面転換（乱闘シーン最高）等よくできているし、ラストの切り方も好き。ただ、所々ノレない部分が（あの遺言とか・・・）。

Minita🌿 @minita_

「別離」★3 保身のための嘘が相手の疑心暗鬼を誘う。徐々にずれてつみあがっていく積み木のような人間関係がいつ破綻するのかとハラハラさせられ巧いと思うのだけど、延々と続く落としどころのない諍いにいたたまれなくなる。嘘は一旦ついたら頑張ってつきとおそう。

Minita🌿 @minita_

「孤島の王」★3 この世の果てのような趣の島と灰色に澱む海と空、見ているこちらもどんよりとした気分になり、なかなかエンジンがかからず。従順に飼いならされた少年達が覚醒し放たれる後半は面白かったのだけれど。霧の中からアレが現れるシーンはぞくっとした。