「ザ・マペッツ」★4 わー、愛すべき作品!忘れ去られた者たちの復活劇。そして、壁を乗り越え一歩をふみだす者と。思いがけずにツボにはまり大泣き。歌も素晴らしいし、マペット達の表情や動きのなんと細やかで感情豊かなこと。(そしてまさかあの人のラップが聞けるとは…♪)
2012-05-26 16:47:24「裏切りのサーカス」★5じわりと詰められ気づけば圧巻のチェックメイト。彼らの視線の交錯は、台詞の空白を補ってあまりあるほどエモーショナルで、遠くから見つめるだけの己がもどかしいほど。忠誠のために大切なものを切り捨て失った孤独な男たちの涙は海へとつながる。完璧。
2012-05-22 21:13:12「劇場版 SPEC〜天〜」★2 今回の前提となる設定を長々説明する冒頭でテンション落ち。そして持つ者が持たざる者に宣戦布告する流れが雑じゃなかろうか。瀬文と当麻の絆の深化にはぐっときたけれど。あ、栗山千明のキャラは面白かった。キルビル(笑)
2012-04-10 21:44:42「アーティスト」★3 ストレートにロマンティック♪ジャン・デュジャルダンの笑顔はC・ゲーブルによく似ていて、彼が笑う度に華やかにスクリーンが色づくような。ラストシークエンスは、初めて映画を好きになったときの心躍る気持ちを思い出し泣き笑い。ただちょっと音楽が饒舌すぎた気が。
2012-04-08 13:24:29「ドライヴ」★4 色彩がとてもかっこよかった。そろりと息をひそめ這うような静けさと突如スパークする動の波が独特なリズムを刻み一筋縄ではいかず。奇妙な味わい。彼のハンドルを握る手にそそられる。
2012-04-02 09:17:40「ルート・アイリッシュ」★4 民営化されたイラク戦争は莫大な利益をうむ場となり人の命は理不尽に踏みにじられる。親友を亡くした男が憎しみのあまり徐々に道をはずしていく過程を激しく描けば描くほど、怒りは静かにキリリと冴え渡り伝わってくる。世界で1番危険な道を私は知らなかったよ。
2012-04-04 18:59:16「スーパー・チューズデー 正義を売った日」★3いい役者揃いで男達の丁々発止の駆け引きは派手じゃないけど静かに火花が散るような凄みがある。特に最初と最後でがらりと顔つきが変わるR・ゴズリングと陰陽あわせ持つクルー兄。ただ、あの彼女の行動はちょっと不可解やんね。
2012-03-31 21:39:20「ヘルプ 心がつなぐストーリー」★4 善悪対立の図式はやや単純でメイド達の行動は命の危険をも覚悟する程の切迫感が足りない印象だけれど女優陣が全て生き生きとすこぶる魅力的♪オスカーノミニー3名は勿論だけど悪役?のブライス・ダラス・ハワードがブラボー!60年代ファッションも可愛...
2012-03-31 21:40:44「マンク〜破戒僧〜」★2 V・カッセル主演に惹かれ。相剋する自らの欲望と信仰の間でもがき苦しみ引き裂かれる彼を見たかったのだけど物足りず。ジョセフィーヌ・ジャピの透き通るような無垢な美しさにはちょっとドキドキしたけれども。
2012-03-28 09:25:41「僕達急行 A列車で行こう」★3 主演二人のどこかとぼけた鉄っぷりと独特なテンポの会話が好感もてる。ほのぼのハートウォーミング。濃い緑の山あいを走る列車がどれも美しかった。
2012-03-26 12:37:31「マリリン 7日間の恋」★3 銀幕のスターが目の前に現れ恋してしまう。カイロの紫のバラを少し思い出し。柔らかく甘く繊細なミシェルマリリンの可愛さに尽きる。輝かんばかりの彼女に魅了されながらも同時に自らの衰えを感じ複雑な思いを抱くL・オリヴィエを演じたK・ブラナーもさすがでした。
2012-03-24 22:39:43「へんげ」★3 じわじわ侵食する得体のしれない恐怖から始まり、中盤では妻の愛の強さにぐっときて、ラストはのけぞるという・・・話がどう転ぶかこんなによめない映画ってあまりないので新鮮でした。(ただ、あの造型はちょっと気持ち悪くて苦手・・・。)
2012-03-22 13:59:38続)「SWはもはや時代に属するものだから、ルーカスといえども勝手に変えてはだめだ!」という主張や中年ファンが否定する新三部作を子供達は「新SWも面白いし、ジャージャーも好き!」と語ったりする。様々な主張が展開されているのが面白かった。愛されてるね。
2012-03-12 18:33:14「ピープル VS ジョージ・ルーカス」★4 SWの熱狂的ファン達からのG・ルーカスへの愛憎いりまじる悲痛な訴えに笑ったり、頷いたり。全世界から寄せられたファンの手作り映像がまた大好き!が溢れていて本当に素晴らしい。ただの映画じゃなくて遊び場であり子供時代そのものでもあり。
2012-03-12 18:32:48「SHAME」★4 全編に漂う男の孤独と絶望感がたまらなく息苦しく、それらを麻痺させるように繰り返される行為は官能的というよりは痛々しい。具体的に語られないのだけれども全て伝わってくるところが好み。ファスベンダー、素敵でしたけどC・マリガンの危うさもとてもよかった。
2012-03-10 23:16:13「預言者」★5 天涯孤独な青年が刑務所内で、知恵を、度胸を、仲間を我が物にし徐々に精悍な顔つきに変わっていく。凄惨な場面があるにも関わらずそれが清々しく、逆に萎んでいくマフィアのボスとの対比も面白く。今後の彼にも預言者は現れ、今度はマクベスのように苦しむのかもと想像したり。
2012-03-06 12:15:20「ヒューゴの不思議な発明」★3 最新技術によって映画黎明期における作り手の情熱と観客の喜びが時間を超えてこの身で感じることができる、幸せ。今の時代に映画ファンでいられてよかった。もう少しで手が届きそうで泣けた。機械人形を介して二人の想いがもっと融合していたらさらに好きだった。
2012-03-02 12:53:44「戦火の馬」★4 ジョーイが草原を、森の中を、砲弾飛び交う中を、疾走していくシーン毎に泣いていた気がする。生命の躍動そのものの美しい姿に魅せられる。戦場シーンの迫力は「プライベート・ライアン」を思い出し軽く血の気がひいた。(いまだに怖くて再見できない。)
2012-03-04 22:12:45「霊魂の不滅」OMG!貴重な上映機会なのにジム・オルークの音楽に誘われ前半うとうと…。その後「タクティカル・ユニット 機動部隊 絆」トー先生製作。部隊の迷走ぶりはコメディかと思うくらい笑ったけれどラストはやはりかっこよい銃撃戦。ラム・シュー大活躍♪?
2012-02-26 21:17:34「おとなのけんか」★4 大人っていやーね(笑)。夫々の言動がいちいち癇に障り、最初は穏やかだったのに徐々に不穏な雰囲気に変化していくのをねちっこくみせる。怒りの方向がくるくる代わるのも面白かった。OP&EDも巧いなぁ。ニヤニヤ笑いがとまらない79分間でした。あー、面白かった。
2012-02-18 21:19:12「ペントハウス」★4 痛快!騙しとられたお金奪還作戦。メンバーは普通の人々。チームワークはそれなり(笑)。リーマンショック後のNYを舞台にこんなに面白いの作っちゃうのね。久々にみたM・ブロデリックのくたびれた風情やE・マーフィーの軽快なマシンガン・トークに楽しくなる。
2012-02-18 20:44:26「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」★3 突然に愛する者を失ったら、残された者はどう生きていけばよいか。どこかにあるはずの父の痕跡を求め、町を疾走し早口でまくしたてる少年と言葉を失った老人との交流がとってもいい。ただ収集のつけかたはさくっとしすぎで、おいてけぼりになった。
2012-02-18 20:44:01「DOCUMENTARY of AKB48」★3 裏で熱中症等でフラフラになりながらも、何かにつきうごかされるようにステージに笑顔ででていく。傷だらけのShow must go onの迫力たるや。一直線な情熱はあまりに強く、歪ですらある。だからこそ放つ輝きは凄まじいんだな。
2012-02-17 13:00:24「キツツキと雨」★3 映画製作の映画は楽し。ベテランのスタッフや俳優に囲まれ完全に萎縮しちゃう小栗新人監督が気の毒で(笑)。映画製作のドタバタに巻き込まれる木こりのおっちゃん役所さんの愛嬌が堪らない。ただどちらに重心をおくのかが中途半端だった気が。後味いいけどつるんと流れて...
2012-02-11 23:40:45