渡邊先生が語る「就活の正体」

就活に苦しみ、思い詰めてる人、これを読めば少しは気が楽になるかも?
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渡邊芳之 @ynabe39

まさに心理検査の悪用・誤用です。知能検査が「特殊教育を受ける権利のある子を探すため」に作られたように,心理検査は人の可能性を制限するためでなく拡大するために用いられるべきです。RT @meishisakusen: 悪用(?)されているわけですねw 幸せには繋がりませんね。

2010-09-11 11:21:28
渡邊芳之 @ynabe39

学生の側は「企業がこう考えているからこうしなきゃ」と言い,企業の側は「いや俺たちそんなこと考えてないし」といい,じゃあそれを考えてるのはいったい誰なのか。「就職マニュアルの社会的構築に関する研究」とかないのかな?

2010-09-11 11:25:12
渡邊芳之 @ynabe39

難しいですね。ないのかもしれない。RT @saitofumihiro: ...システムの不整合性に気がついた学生が、現行の大学と社会に出る前(就職)の狭間で行き詰った場合の一次的な対処療法はあるのでしょうか。

2010-09-11 11:36:11
渡邊芳之 @ynabe39

私が院生時代がバブル絶頂期なんですが,たしかにその前後で大学生の雰囲気は大きく変わりましたね。 RT @K0Ei: 先生の実感としては、この学生の意識の転換が起こった要因は何だとお考えですか?やはり、バブル崩壊以降でしょうか?.....

2010-09-11 11:37:37
渡邊芳之 @ynabe39

いま的な「就活地獄」が初めて描写されたのが「ふぞろいのリンゴたち」だと思う。三流大学に通う中井貴一,時任三郎,柳沢慎吾が就職活動で傷つきまくる。

2010-09-11 11:45:52
渡邊芳之 @ynabe39

だけど「ふぞろい」では3人のうち2人は継ぐべき家業があってそれを拒否して就活してたわけで,大学進学がまだ「親の階級からの脱出」を意味していた点で今とはまるで違うともいえる。

2010-09-11 11:49:50
渡邊芳之 @ynabe39

私の父は中卒の職人だったので,私が高校,大学,大学院と進むことは「親とは違う社会階層への移行」を明らかに意味していた。そしてそれはいとも簡単に成し遂げられることだった。今といちばん違うのはその点。

2010-09-11 11:53:21
渡邊芳之 @ynabe39

いま大学へ行っても親より多い生涯収入はまず期待できない。それ以前に親が行ったのと同じレベルの大学になかなか入れない。社会そのものが縮小していく時代に若者であることは辛い。

2010-09-11 11:55:31
渡邊芳之 @ynabe39

うちの学生でも両親とも北大で親は息子も当然北大に入れるものと思っていたのが受かったのが畜大で「そんな大学寝てても入れるでしょ」と言われみたいな話を聞くと,自分は幸せだった自分の世代は幸せだったと思う。

2010-09-11 11:58:52
渡邊芳之 @ynabe39

社会に出ること=就職というイメージしか持てない若者に「就職しなくても仕事はあるし食っていける」というロールモデルを示すことは大切だ。まあ大人でも仕事=就職というイメージしか持てない人が多いのが問題だが。

2010-09-11 12:18:21
渡邊芳之 @ynabe39

「普通の人」を減らしちゃいましょう。 RT @dietdamashii44: いまヤバイのは普通の人は、公務員かサラリーマンになるしか食っていけない「現実」 

2010-09-11 12:40:19
渡邊芳之 @ynabe39

じゃあ現実の方を変えちゃいましょう。 RT @dietdamashii44: 訂正「普通に教育された人」これは減らせないです。

2010-09-11 12:49:05
渡邊芳之 @ynabe39

ああ普通じゃない教育を増やすんでもいいか。

2010-09-11 12:50:22
渡邊芳之 @ynabe39

現実をリアルに見ることはもちろん大切ですが、現実は変えることができず、われわれはそれに適応せざるを得ないと考えちゃうことが、かえってその現実を固定化しちゃうと思うんですよ。

2010-09-11 12:52:05
渡邊芳之 @ynabe39

今ある「現実」の大多数は人間がつくったものです。人間がつくったものであれば、人間が変えることもできるはずですよね。

2010-09-11 12:53:01
渡邊芳之 @ynabe39

それで全くかまわない。ロールモデルがひとつでないことが大事なんです。 RT @imaisat0 雇われ人と異なるロールモデルが現れても、またそうじゃないロールモデルが必要だという話の繰り返しになりそうな気がします....

2010-09-11 12:55:14
渡邊芳之 @ynabe39

自営業なんか始められるわけないじゃん、非現実的、というけどもはや「上場企業に就職する」なんて同じくらい非現実的なわけで。

2010-09-11 13:14:54
渡邊芳之 @ynabe39

少し前までは学生には「就職は結婚のようなものだ,受験とは違うんだよ」といえばある程度わかってくれたのだが,最近は「婚活」などといって結婚まで「情報収集して努力して成功を目指すもの」になってしまった。

2010-09-11 19:01:35
渡邊芳之 @ynabe39

若者にとって就職が地獄になったのと同じ理由で,これから結婚も地獄になるだろう。え?結婚は昔から地獄? そんなことありませんよ!

2010-09-11 19:01:57
渡邊芳之 @ynabe39

結婚は「墓場」ではあるかもしれないが「地獄」ではない。少なくとも墓場には死の安らぎがある。

2010-09-11 19:02:38
渡邊芳之 @ynabe39

そもそもいつから就職は「活動」になったのだろう。私の頃は「会社まわり」とか「面接」とか個別に呼んで「就職活動」「シューカツ」なんて言葉はなかった。「コンカツ」も「結婚活動」なんだと思う。「歌手活動をスタート」とか「芸能活動40周年」なんて言い方も最近だと思う。

2010-09-11 19:07:26
渡邊芳之 @ynabe39

それで成功する確率が向上するなら,という大切な条件が抜けています。情報収集して努力しても結婚の成功率は上がりません。「事前に成果が予測できない」という点で就職も同じです。RT @shinji_kono 失敗のコストは結婚の方が高いから、それは悪いことではないですよ。

2010-09-11 19:21:20
渡邊芳之 @ynabe39

大学3年から一生懸命準備して,適性試験や自己分析もさんざんやって,授業にも出ないで会社を回ってやっと就職して半年でやめちゃう人。3月まで就職が決まらないで就職課に紹介されてイヤイヤ勤めたところで生きがいをみつける人。どちらも大学ではよく見る風景です。

2010-09-11 19:23:42
渡邊芳之 @ynabe39

就職活動をまじめにやった人ほど希望の就職ができる,まじめに就活して入った会社の方がその後の職業人生が幸福になる,というデータなんてどこにもないと思いますよ。

2010-09-11 19:25:14
渡邊芳之 @ynabe39

結局「就活」も「婚活」も,そのモチベーションは「不安」なんですよ。就職も結婚も「縁」ですから自分の意志でコントロールなどできないけど,そう認めてしまうと恐ろしくて眠れなくなるから,報われる保証がなくてもとりあえず頑張る,受験のようなものだと思おうとする。

2010-09-11 19:28:34