旭丘大戦最終巻第五章〜オペレーションメトロナゴヤ〜

包囲された防衛軍陸軍を助けるため・・・熱血少将率いる海軍が救出へ向かう!そして中部軍に不穏な動き・・・?
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情熱の赤色 @passion_red_sky

旭丘大戦最終巻第五章〜オペレーションメトロナゴヤ〜

2013-05-04 22:12:32
情熱の赤色 @passion_red_sky

あの作戦が行われたこと。それが、彼らの勢いを示していた。 西軍名古屋分隊隊長が残したメモより。

2013-05-04 22:13:02
情熱の赤色 @passion_red_sky

「桜通方面地下12次バリケード突破されました!最終バリケードでの攻防に入ります!」「ツインタワービルへの砲撃で5砲が使用不可になりました。随時大砲部隊の再編成を行っていますが・・・使える砲台を考えると、実質1中隊ほどしか残らないという報告がきております。」

2013-05-04 22:14:01
情熱の赤色 @passion_red_sky

名古屋駅二階の中心にある現役軍西方方面軍司令部。当初ここにはADF第5軍、特別軍、AAF第一軍、第二軍、第四軍がいたはずだった。だが、一ヶ月の防衛戦を超えられたのは、ほんのわずかだった。

2013-05-04 22:14:38
情熱の赤色 @passion_red_sky

「再編成を急いで、どれだけでもいいから。最後の最後まで抵抗しなきゃ何も起こらないよ!」「わかりました!」西方方面軍司令官の岡田少将もかなり満身創痍の状態だった。「あと、砲台陣地を5階下げてとオッキーに連絡しといて。これはさすがにやばいから。」

2013-05-04 22:15:06
情熱の赤色 @passion_red_sky

「了解です。後もう一つ。」「何?」「太閤口方面にいるはずの中部軍が4日前の攻勢以来、動いてきません。どうかしたのでしょうかネ?」「それはわからん。それでも気を抜くなよ。」

2013-05-04 22:15:36
情熱の赤色 @passion_red_sky

「もちろんです。こちらは任せてください。それよりも司令官は桜通戦線を!」「ありがと。後はよろしく!」そう言って彼は桜通戦線へ走り出す。

2013-05-04 22:15:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

そのころツインタワービル大砲陣地・・・「フィジ少将、陣地移動完了しました。」ツインタワービルでは、ADF第五軍(元物同連合陸軍)をメインとした大砲部隊が展開、高低差を活かして西軍、中部軍を寄せ付けなかった。

2013-05-04 22:17:18
情熱の赤色 @passion_red_sky

が、その砲台も敵軍の遠距離砲撃の前に次々と破損、使用不可能となり、だんだんその侵攻を防げなくなった。それでも、正確な射撃を行えるだけの数は残っていた。「よし、先ほど最終バリケードで攻防が始まったと連絡があった。すぐに援護射撃を開始せよ、1mmの誤差も認めない!急げ!」

2013-05-04 22:17:41
情熱の赤色 @passion_red_sky

「はっ。」すぐに彼らは射撃の準備を始める。「算出完了、ポイント2436に照準当て。よーい、撃て!」彼らが放った砲弾は正確に、敵陣地を捉えている。「数が少ない分、持てる力すべて出し尽くすように射撃しろ!ポイント2435に変更!」

2013-05-04 22:17:55
情熱の赤色 @passion_red_sky

「状況は!!」岡田少将が到着し、叫ぶ。「現在最終バリケードで守ってますが・・・もう限界です!」神戸大尉が答える。彼女はここの防衛部隊隊長でもある。「で、藤森は?」「あそこで死んでます、キャパシティオーバーです。」隅で、一人のお少女が横になって寝ていた。

2013-05-04 22:19:45
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・はあ。」「あいつが死んでから一気に押されてますよ。」そう二人が話している間、バリケードがみしみしという音をたてながら壊れ始めていた。「さて・・・そろそろやばいんじゃない?」「そうですね・・・」2人はバリケードを見て、構える。そして。

2013-05-04 22:20:17
情熱の赤色 @passion_red_sky

「うらあああああああああああ!」大声を上げて西軍が流れ込んできた。「うりゃっ!」岡田少将は浮かび上がった火薬入り鉄球をひたすら打ち続けた。着弾したところに煙幕が広がる。その煙幕を切り裂くように、巨大なぬいぐるみの熊が襲いかかる。

2013-05-04 22:20:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

「その熊を囲め!ここを突破するんだ!」西軍の誰かが叫ぶ。状況は、完全に劣勢。それを見た神戸大尉が操作している熊を西軍の前に倒れ込ませた。「!!なにやってんの!神戸さん!」「ここは絶対に行かせない・・・まだここを守らなきゃいけないの!守りたいの・・・!」

2013-05-04 22:21:15
情熱の赤色 @passion_red_sky

それを聞いた岡田少将がその熊の前に出る。「先輩!」「僕だってここを守らなきゃいけない!リーダーだからこそ・・・ここを守る!俺はここだ!」西軍が一瞬足を止め、一斉に彼の方を向く。「あそこに隊長がいるぞ!攻め込め!」西軍の部隊長が叫んだ。

2013-05-04 22:21:54
情熱の赤色 @passion_red_sky

だが、動きはしなかった。「?」覚悟を決めていた岡田少将が顔を上げる。西軍部隊長の胸には、光の矢。「・・・この状況で一瞬の隙を作ってくれるとは。岡田くん、さすがだね。」「俺の計測のおかげだろ?」そこには、海軍にいたストらバ大尉とさね大尉がいた。

2013-05-04 22:22:47
情熱の赤色 @passion_red_sky

その後ろには・・・「あと一日保たせてほしかったんだけどね。ま、上出来。」熱血少将が立っていた。「むしろあと一日早く来てくれるとうれしかったんだけどな。」「さすがにそれは無理だったわ。あれは。とりあえず・・・」

2013-05-04 22:23:12
情熱の赤色 @passion_red_sky

そう言って彼は態勢を整えて、「旭丘防衛軍東方面軍改め、旭丘防衛軍海軍。上陸ー。」「ついにやっちゃったのか。」「まあなwさて、状況は?」「見ての通りです。先輩たちのおかげで第一陣こそかわせましたけど・・・」

2013-05-04 22:23:53
情熱の赤色 @passion_red_sky

「これからが本番ってことか。」「はい。」「念のため聞くけど、まさか君たちだけで乗り込んできたってことはないよね?」「まさか!そろそろ第二陣が到着するよ・・・」

2013-05-04 22:24:17
情熱の赤色 @passion_red_sky

西軍あおなみ線補給ライン。

2013-05-04 22:25:11
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・もう定刻から30分経ってるぞ・・・補給そろそろヤバいんじゃない?」西軍の検問担当兵士がつぶやく。その遠くから列車が来るのが見えた。「お、やっと来たか・・・かあ?!」その瞬間、検問は砲弾によって木っ端微塵に破壊された。「命中!やっぱり動かないものだと楽に当たるねぇ。」

2013-05-04 22:25:44
情熱の赤色 @passion_red_sky

「そんなことはない。」アフロ少将がつぶやく。「よーし、第二陣行くぞー。地下で基地張ってるところを潰してくぞー。」そう言いながら前に出るいのっし少将。その隣には補佐官として付いているchacky中尉。そしてその後ろには・・・

2013-05-04 22:26:24
情熱の赤色 @passion_red_sky

「じゃあ侵攻ルートを確認しよう。いのっし先輩率いる第二攻撃部隊は太閤口から地下に入って下さい。陽炎部隊は中央の階段からおります。」そう指示を出す陽炎部隊新隊長そーし大尉がいた。

2013-05-04 22:27:44
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・そのルート危なくない?敵軍だって能力持ってない人がいないわけじゃないんでしょ?」彼にそう話しかけたのはマドレーヌ中尉。Chacky中尉と同じく補佐官である。

2013-05-04 22:27:59