橋下 徹 氏 5月4日~5日連続ツイート 96条改正は、改正手続きを「緩和」するのではない。

衆参3分の2による発議を2分の1にしたところで、軟性憲法(法律と同じ手続きで変えられる)になるわけではない。国民投票が必要なので、ここが法律と決定的に異なる。衆参3分の2の発議要件を2分の1にしても、硬性憲法憲法であることに間違いない。護憲派と呼ばれる人達は国民投票を軽視している。
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橋下徹 @hashimoto_lo

さ、憲法論議が盛り上がってきた。どこもかしこも憲法、憲法。僕が記憶する中では、ここまで憲法論議が盛り上がったことは以前にはない。非常に良いことだ。産経などもぶっ飛んだ憲法案を出して中曽根さんは賛成を表明。僕は反対。いやー、本当に良いことだ。憲法こそが国を形作っている根本なんだから

2013-05-04 21:16:57
橋下徹 @hashimoto_lo

しかしね、憲法学者の質も悪くなったものだ。小難しいことを並べるけども、小難しいことを並べすぎて、自分の論理の自己矛盾に気付いていない。これは憲法論ではなくて、単純な論理学、いや論理学とも言えない話なんだけどもね。まず96条改正は、改正手続きを「緩和」するのではない。

2013-05-04 21:19:50
橋下徹 @hashimoto_lo

憲法改正について、国民投票で決着を付けましょうよということ。だってここまで憲法の議論が盛り上がって、色んな意見が出てくる。今のままだと、結局国会議員による発議すらできずに、国民投票まで行かない。何のための議論だかさっぱり分からない。

2013-05-04 21:21:26
橋下徹 @hashimoto_lo

なぜ今回、ここまで憲法の議論が盛り上がっているのか。それは改正される可能性が高まったから、皆必死になり始めた。朝日、毎日、護憲派と呼ばれる人たちが必死になっている。これはこれで良いこと。ただ最後は国民投票で決着させてもらわないと。日本国憲法の憲法改正手続きの特徴は国民投票だ。

2013-05-04 21:23:17
橋下徹 @hashimoto_lo

衆参3分の2による発議を2分の1にしたところで、軟性憲法(法律と同じ手続きで変えられる)になるわけではない。国民投票が必要なので、ここが法律と決定的に異なる。衆参3分の2の発議要件を2分の1にしても、硬性憲法憲法であることに間違いない。護憲派と呼ばれる人達は国民投票を軽視している

2013-05-04 21:25:29
橋下徹 @hashimoto_lo

朝日新聞の石川健治さん(憲法学者)のオピニオンは凄かった。小難しいことを言い過ぎて、肝心要の論理が破たんしてしまっている典型。今の憲法学者って皆こんなのかな。朝日が統治の最重要モデルとする5人や10人の人間の単位では、対話や直接民主制が成り立つのだろう。こんなの夢物語。

2013-05-04 21:29:24
橋下徹 @hashimoto_lo

そういえば、内田樹氏も、自らが主宰する合気道道場こそが、これからの公のモデルになると公言していたな。日本は1億2000万人の国。ありとあらゆる課題について国民全員で対話して結論を出すなんて、そんなの無理。だから選挙で代表者を選らんで代表者で議論してもらうことにした(間接民主制)。

2013-05-04 21:31:12
橋下徹 @hashimoto_lo

こんなのは憲法前文を引くまでもなく当たり前のこと。ただ、あえて日本国憲法は憲法改正については国民投票に付すことにした。これは重すぎるほど重い。世界各国の中でも、国民投票まで付す国は少ない。そしてフランスやイタリアは、国民投票を回避できるのは、議員による特別多数決があった場合。

2013-05-04 21:33:26
橋下徹 @hashimoto_lo

96条改正反対派の主張の根幹は、国民投票は信じられないと言うこと。ところが、フランスもイタリアも、国民投票は議員による特別多数決に匹敵するもの。すなわち国民投票で決定すれば、議員による特別多数決は要らない。それほど国民投票で決めると言うのは重いことだし、それこそ国民主権そのもの。

2013-05-04 21:35:04
橋下徹 @hashimoto_lo

石川さんは、なんと国民投票を軽く扱っていることか。わざわざ日本国憲法は憲法改正について国民投票を求めているのに、それでもまだ国会議員による議論が重要だと言っている。憲法改正においては、国会は国民投票に出す発議の役割。案を作る役割。普段、政治家は官僚の作った案について決定する役割。

2013-05-04 21:37:24
橋下徹 @hashimoto_lo

石川さんは、政治家の政治討論の実際をご存知ないようだ。政治家が行政的な議論までできるわけがない。政治行政の議論には2つある。制度の中身の議論と、選択肢の中から決定する議論。日本の政治の場では、まだきっちりと整理されていないが、本来は政治的討論は決定のための議論だ。

2013-05-04 21:39:07
橋下徹 @hashimoto_lo

ところが憲法改正になると、政治家は国民に対して案を作る役割になる。そして決定は国民が行う。ゆえに、政治家は国民に対して案を出さなければならない。今の96条では、政治家が国民に対して、憲法改正案を出せない。だから変える必要がある。国民投票がきちんとできるようにしなければならないのだ

2013-05-04 21:40:54
橋下徹 @hashimoto_lo

そして朝日や毎日は論理破綻。原発政策をはじめ、様々な政治課題で朝日や毎日は市民運動を重視。市民運動によるデモによって政治をしろと言う。議員よりも、市民の声を聞けと。その場合には、その市民の声はいっときの熱狂的な声だとは言わない。信用できない声だとは言わない。

2013-05-04 21:43:24
橋下徹 @hashimoto_lo

これは違う。日本の国の統治の建前は、原則間接民主制。議員による討議によって決定する。市民運動に流されてはならない。しかし憲法で定めるような場合には例外的に、直接民主制を発動する。憲法改正の場面においては、まさに直接民主制で国民によって決しようと言うのが日本国憲法の考え方だ。

2013-05-04 21:46:55
橋下徹 @hashimoto_lo

日本国憲法はその憲法を信じるかどうかも国民の自由とした。憲法尊重擁護義務は国民に課されてない(99条)。そして他の国の人を信じていれば、自らの安全と生存を保持できるとした(前文)。極限まで人間を信頼しているのが日本国憲法だ。ところが石川さんをはじめとする護憲派はどうだ?

2013-05-04 21:50:57
橋下徹 @hashimoto_lo

朝日や毎日、石川さんをはじめとする護憲派と言われる人たちは、国民投票を信じていない。これは極限まで人間を信頼する日本国憲法の価値に反する。すなわち護憲派と言われる人たちこそ、日本国憲法の価値を守っていない。

2013-05-04 21:52:12
橋下徹 @hashimoto_lo

3日の毎日新聞で僕の記事と並んだ憲法学者樋口さんの意見にもがっかりした。極限まで人間を信頼しているのが日本国憲法なのに、樋口さんも国民投票を信じていない。そして彼らの決定的な論理矛盾は、これから行う国民投票は信用していないのに、日本国憲法を作った当時の国民は徹底的に信じている。

2013-05-04 21:54:16
橋下徹 @hashimoto_lo

樋口さんも石川さんも96条改正の憲法学者は皆口を揃えて言う。「後の国民は間違う判断をするかもしれない。ゆえに先の国民が後の国民の力を縛るのが知恵だと。」しかし先の国民がなぜ絶対的に正しい判断をしたと断言できるのか。日本国憲法を制定した当時の国民が間違っている可能性もあるではないか

2013-05-04 21:58:27
橋下徹 @hashimoto_lo

そして憲法学者は政治の現実を知らない。樋口さんは、「先の民主党への政権交代は間違っていたではないか。国民の判断なんかあてにならない」と。しかし民主党への政権交代が絶対的に間違いなのかどうかはわからない。ただ国民は自民党への政権交代を選択した。これこそが国民の判断だ。

2013-05-04 22:00:28
橋下徹 @hashimoto_lo

絶対的に正しいかどうかは分からない。それが問題なのではない。国民の選択に委ねると言うことが重要なのだ。民主党がだめだったから国民は自民党に政権交代させた。しかし民主党への政権交代があったからこそ、今の自民党がある。これが国民の判断に委ねる最大のメリットだ。

2013-05-04 22:02:10
橋下徹 @hashimoto_lo

憲法も同じだ。今議論が盛り上がっている。しかし何が正しいかは分からない。だから国民の判断に委ねる。仮に行き過ぎた改正があるかもしれない。しかし、その場合には次の改正でまた正されるはずだ。樋口さんも、石川さんも一回の改正しか考えていないのではないだろうか?

2013-05-04 22:03:46
橋下徹 @hashimoto_lo

何が正しいか分からないが、国民投票に委ねることで、正しいものに近づいていくだろう。これが国民投票を重視する僕の立場。ところが国民投票を軽視する人たちは、自分の価値観が絶対的に正しいと確信している。他の価値観を全否定。これこそ、日本国憲法の価値相対主義に反する。

2013-05-04 22:05:34
橋下徹 @hashimoto_lo

護憲派と呼ばれる人たちは、自分の考えが絶対的に正しいと確信している。まさに価値絶対主義。僕は、自分の考えが正しいとは思うが、絶対的かどうかは分からない。他人の考えも尊重する。しかし決しなければならないので、国民投票で決しましょうと言う考え。これが日本国憲法の価値相対主義だろう。

2013-05-04 22:07:48
橋下徹 @hashimoto_lo

石川さんは、「勝つためのルール変更」選手はできぬと、よく分からない喩を用いている。議員が選手なのだろう。しかし憲法改正においては、国民がFIFAだ。国民はルールを変えることができる。96条改正は、国民が自ら憲法を変えることができるようにする改正だ。議員による憲法改正ではない。

2013-05-04 22:10:30
橋下徹 @hashimoto_lo

そして石川さんの究極の論理のドツボは憲法改正権について。妄想的論理で96条は変えられないと結論付けている。ここでの前提は国会議員が憲法改正権者であると言うこと。国民が憲法改正権者とするだけで、石川さんの論理は崩れていく。そんなうすっぺらい論理。

2013-05-04 22:13:39