【エアミス研名物】春の愛川晶マラソン2【お玉さんの読書マラソン】

お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ベートスンの鐘楼』 視点主をキリンさんに固定することによって、吸血鬼を信奉している人物を第三者として扱えるメリットって、小説構成の上でかなり大きいと思うのだけど…… トリックも視点主であるキリンさんだけ騙せればいいんだし……、記憶喪失のくだりも根津愛とのドラマにできるのでは……

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『ベートスンの鐘楼』 慶太くんとの関連で事件の真相は気づいているけど解明することの出来ない根津愛。 だけどキリンさんが事故で記憶が曖昧、こちらも助けなきゃいけない。 根津愛のワトソン役という趣向の成立のために変な制限でガチガチなお話よりも、上のお話のほうがグッと来るのでは……

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『ベートスンの鐘楼』 新探偵の大隈クンに魅力はないし、設定を考えると物語をかき乱す力はあれど、物語を牽引するのには非常にキビシイ特性なんだよねこの人＼(´Д` )

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『ベートスンの鐘楼』 やっぱ惜しいんだよなぁ……。 死体消失のバカトリックを成立させるためだけに特化したお話の構成だったら、かなりイイモノが完成しそうな予感がヒシヒシしてくるんだよなぁ〜。 慶太くんの絡みに一つアイディアがいるが、新探偵よりかは楽だろぉ〜 惜しいよなぁ〜。

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というわけで春の愛川晶マラソン第二部、根津愛編は終わりなのです。 ベストは『巫女の館の密室』 ワーストは『ベートスンの鐘楼』 かなりいい展開でシリーズが進んできたのに、それをぶち壊してしまった新機軸の導入。小説成立のためのハードルが高すぎる新機軸で自縄自縛になっている〜

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キリンさんと根津愛ちゃん、冴えない中年刑事と女子高生探偵の組み合わせって赤川次郎っぽくてイイよね( ´ ▽ ` )ﾉ ミステリの濃度がちょっぴり高め、けれどもキャラクター小説としての読み応えはバッチリ カレーライス、巫女、ダイニングはそれを充分に堪能できる完成度だったのに……

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もう根津愛の新作って、書かれることはないんだろうなぁ……。 カッパノベルズも何か縮小しちゃってるし……。文庫も絶版だし……、新機軸の網とベーストンは文庫化すらもされてないし……＼(´Д` ) 根津愛シリーズは惜しいんだよ。本当に惜しい