【エアミス研名物】春の愛川晶マラソン2【お玉さんの読書マラソン】
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お玉と毒をくらわば皿まで
@ottama709
さて、山田正紀の新作を読み終えたので、愛川晶マラソンに戻るとします。 第二部です( ´ ▽ ` )ﾉ 根津愛ですよ。 好きな探偵は誰ですか？ という質問が来たら、絶対五人のうちの一人に挙げちゃうね！ 最強美少女探偵ですぞ
2013-04-20 01:01:17
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@ottama709
というわけで、根津愛作品をこれから読み続けていきますよ( ´ ▽ ` )ﾉ ですので、根津愛シリーズを集中して書いていた時期に執筆されたノンシリーズものは第三部で採り上げるかたちとなりますよ〜
2013-04-20 01:10:24
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@ottama709
では開始。 春の愛川晶マラソンその9「一円切手四枚の謎」を読んだよ。単行本未収録の根津愛のデビュー短編なんですね。1995年刊行の『創元推理 NO9』に掲載♫ 桐野刑事のもとに郵送されてきた四枚の一円切手には一体どのような謎が隠されているのだろうか？ 根津愛の推理が冴える
2013-04-20 01:12:44
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@ottama709
「一円切手四枚の謎」 ウソです。この短編に関して言うと、根津愛の推理はあまり大したものじゃありません…… 根津愛大好きの35歳の桐野刑事、通称キリンさん、この根津愛シリーズのレギュラーキャラクターの暴走が楽しめる一編となっています
2013-04-20 01:15:22
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@ottama709
しかし『創元推理9』 江戸川乱歩の発掘作品(だけど少年探偵もの……)という柱はあれど、他の収録小説がくだんの愛川晶、美唄清斗のデビュー直後の新人作家と芦辺拓の四人だけなのよねΣ（ﾟдﾟlll） これで商売できるんだ…… http://t.co/sKQawCN0hM
2013-04-20 01:17:06
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@ottama709
笠井潔の「戦後探偵小説論」は高木彬光だぁ( ´ ▽ ` )ﾉ ……けど、これ高木彬光論というより『刺青殺人事件』論だよね。『人形はなぜ殺される』で高木彬光の本格探偵小説の試みは終息する、で締めているけど……、その後の本格趣味の揺り返しがあったことは示唆程度でも書いてほしいなぁ……
2013-04-20 01:18:03
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@ottama709
『創元推理9』 金田一耕助の生まれた里へや、佳多山大地の江戸川乱歩論がやたら面白いのぉ〜。芦辺さんはホテルミカドだし、これ、本当に1995年の雑誌なのだろうか……？
2013-04-20 01:18:18
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@ottama709
さてさて、愛川晶だ。根津愛だ。 一作目なのでまだ登場人物のキャラ造形がそれほど固まっていません。 根津愛はまだ推理に対してそれほど自信を持っておらず「間違いないと思うわ」なんて言い出すのが新鮮。キリンさんがすごーく新本格推理マニアで、めっちゃ推理するのも、何か変な雰囲気だぞ
2013-04-20 01:20:19
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@ottama709
「一円切手四枚の謎」 まぁ、一円切手の縦シートの謎って、アレくらいしか思いつかないし、実際アレなのだが……、そこまでに至る経緯がかなりグット！ 特に冒頭、桐野刑事の「五十円玉二十枚の謎」に対しての推理は、かなりのキレと説得力があるんだよねぇ〜
2013-04-20 01:22:53
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@ottama709
キリンさんの語る「五十円玉二十枚の謎」の推理、つまり愛川晶の推理は、当時、僕の考えた内容と似通っていたので、かなりの親近感が…… しかも、いい感じだって女の子に対して推理を捲し立てて相手を引かせてしまった、というのももはや他人事ではなかったりするぞΣ（ﾟдﾟlll） うわぁ〜
2013-04-20 01:26:58
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@ottama709
「一円切手四枚の謎」 で、桐野刑事が切手の謎に挑むわけなのだが、その的外れっぷりもユーモアがあるんだよなぁ……。 前島密でアナグラムって……、アグレッシブすぎるわ。このキリンさん、根津愛シリーズのキリンさんとは、べ、別人じゃないのかしら〜Σ（ﾟдﾟlll）
2013-04-20 01:28:43
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@ottama709
「一円切手四枚の謎」 キリンさんや根津愛ちゃんのキャラクターはまだ固まってないが、二人の会話のテンポはいい感じ〜。
2013-04-20 01:31:14
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@ottama709
「一円切手四枚の謎」 しかし、後の『夜宴』や『巫女の館の密室』の殺人ワンダーランドっぷりを考えると、根津愛のデビュー作品がかなりまっとうな日常の謎ものということに、多少の驚きがあるんよねぇ。 日常の謎に挑む根津愛。こういう可能性もありえたかもしれないのよね
2013-04-20 01:32:03
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@ottama709
ちょっとネタバレ。なぜ「一円切手四枚の謎」が単行本に入らなかった理由をは。 まぁ、読めば一発でわかるのだけど……、この作品の、ちょっとした叙述(！)トリックが、『創元推理』の雑誌誌上でしか使えないという制限があるからなのですよね。 はい、ネタバレ終わり〜
2013-04-20 01:37:19
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@ottama709
というわけで根津愛一作目の感想終わりなのです！ 作品発表順で考えると短編「カレーライスは知っていた」「だって、冷え性なんだモン！」へ行くべきなのだが、単行本の刊行順番で行きますよ〜( ´ ▽ ` )ﾉ
2013-04-20 01:40:47
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@ottama709
というわけで、次はアレだ、アレ。 そうですよ、『堕天使殺人事件』( ´ ▽ ` )ﾉ さぁ、感想は明日かな……、いやいやかなりアレは突っ込まなきゃだから、明後日になるかも〜
2013-04-20 01:43:14
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@ottama709
さてさて春の愛川晶マラソンその10。新世紀「謎」倶楽部『堕天使殺人事件』を再読してみました〜。 1999年刊行！ 豪華11人の作家の手による本格探偵リレー小説なのである。うん、本当に豪華やのぉ〜 http://t.co/fMoFWsBGbR
2013-04-23 01:30:30
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@ottama709
『堕天使殺人事件』 目立ちがりやで派手好きの作家の暴走により途中からトンデモない事態に陥りチグハグでグダグダの凡作化、もしくは冒険心がなく無難すぎるカタチで進んで収まりやはり凡作化。 長編リレー小説はそんなイメージを持つのですが、堕天使に関しては、これ、素直に面白いんだよね
2013-04-23 01:32:15
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@ottama709
『堕天使殺人事件』 まぁ本編での暴走は心配ないのよね。導入部担当の二階堂黎人が一番ぶっ飛んでいるのだから。いきなり15人(だったっけ?)もの人死にが起こるの…… 花嫁衣装を着た女性のグループとバス車内での男性グループ殺害。事件が二つに別れているのも、後の展開の助けとなっているね
2013-04-23 01:33:28
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@ottama709
『堕天使殺人事件』 そんな奇妙で無茶な二グループの事件は、後に続く作家さんたちの取捨選択の幅を広めることとなった。結果、前の作家の内容を尊重する必要性があまりない、作家の個性がより発揮できるリレー小説になっているのだ 私の中での、二階堂黎人の三大よい仕事の一つなんだよね、堕天使
2013-04-23 01:35:48
お玉と毒をくらわば皿まで
@ottama709
『堕天使殺人事件』 柴田よしきは死骸に着せられたウェディングドレスを掘り下げるし、小森健太朗はバスの中で死んでいた男たちの頭にあいていたドリルの穴に注目する。 冒頭以降も密室殺人とかも起こるのだけれども、やはり二階堂黎人のインパクトに比べると小粒なんだよね
2013-04-23 01:36:40
お玉と毒をくらわば皿まで
@ottama709
『堕天使殺人事件』 また中盤の歌野晶午と西澤保彦が、これまたええ仕事をしているのだよねぇ〜。 それまでの情報を取り纏めて、ブレインストーミング、推理を繰り広げるわけなのよ。 この二章のおかげでストーリーがわかりやすくなってますし、後半のいい箸休めとなっているのだ。ステキ！
2013-04-23 01:37:04
お玉と毒をくらわば皿まで
@ottama709
『堕天使殺人事件』 この作品で一番暴走しているのは小森健太朗Σ（ﾟдﾟlll） す、すげえ…… こ、後続の作家さん、ちょ、ちょっとだけでも、ここでのネタを拾ってあげてよ…… まぁ、小森先生のネタを拡げたらトンデモナイ展開になること必須だけれど……
2013-04-23 01:37:31
お玉と毒をくらわば皿まで
@ottama709
『堕天使殺人事件』 ラストは我らが芦辺拓( ´ ▽ ` )ﾉ それまでのファンタジックな内容から一変、かなり現実的なスケールで着陸してしまうのがザンネンなのですが……、あの暗号やあのキャラクターの処理、事前打ち合わせのないリレー小説でコレをやるかっΣ（ﾟдﾟlll） ひゃ〜
2013-04-23 01:38:19