原木露地栽培椎茸の生産再開に向けてー放射の汚染への対応ー 講演会

盛岡ひぐま先生のツダリより。
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moriokahiguma @moriokahiguma

本日は宮城県北部の原木シイタケ生産者の生産再開に向けた勉強会イベントお手伝い。工業的菌床栽培と異なり原木露地栽培は地元の風土に根差した農家林家の生業。ここが復興できなければ自然とともにあるムラの暮らしの復興はかなわない。地元の努力が報われるよう少しだけれどもお手伝いできればと思う

2013-05-14 08:56:50
moriokahiguma @moriokahiguma

宮城県北部流域森林・林業活性化センター登米支部主催「原木露地栽培椎茸の生産再開に向けてー放射の汚染への対応ー 講演会・パネルディスカッション開始。@宮城県庁大崎合同庁舎

2013-05-14 13:35:26
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第一報告 宮城県庁より 宮城県の現状と取り組みについて 原木椎茸生産量h23 302tからh24 44tへ激減 h24 1~6月価格低迷が大きく生産量も減少(菌床込) 県内生産者209名のプロの生産者、自家用をやるかたを加えると600名程度か。 

2013-05-14 13:45:47
moriokahiguma @moriokahiguma

震災前年間原木植菌本数年60万本、25年春は三分の一へ。やめる三分の一、様子見三分の一、強い意欲三分の一

2013-05-14 13:47:21
moriokahiguma @moriokahiguma

宮城家の場合 南部と北部に放射性物質降下 椎茸の検査 nalで測り基準値の二部の位置を超えたらGE検査。県による原木調査の結果 50bq越えが多く、安心して出荷できる原木は少ない。

2013-05-14 13:52:03
moriokahiguma @moriokahiguma

椎茸原木除染 高圧洗浄。流水洗浄により42%の除染が可能な試験結果 h23~24にかけて出荷制限は21市町村に広がった。処理が必要な榾木推定157万本にのぼった。

2013-05-14 13:57:28
moriokahiguma @moriokahiguma

仙台市場の生椎茸2009年は7割から2012年5割へ。価格は過去八年で最低へ。課題は1汚染榾木の存在 2原木がない 3路地際内再開困難 4出荷制限や自粛 5補償問題 

2013-05-14 14:02:35
moriokahiguma @moriokahiguma

宮城県としては露地栽培から施設栽培(原木をハウスにおく)への転換を支援。 汚染榾木撤去 榾場の除染 施設を建設 出荷制限解除を考えたが費用負担などが課題。

2013-05-14 14:09:24
moriokahiguma @moriokahiguma

h24汚染榾木モニタリング調査で50bq基準で検査 8割が超過 榾場からの汚染原木撤去は県が費用を森林組合に融資し委託 森林組合から東電へ請求、組合が県に返済という複雑な手順。(私見:こうした点にも東電側が被災者の立場に立つ態度がないことが見受けられる)

2013-05-14 14:11:33
moriokahiguma @moriokahiguma

汚染の少ない原木を近隣県から調達 必要量20万本に対して確保量10万本にとどまる。350円/本単価に対して半分が国庫補助。クヌギ・ミズナラなど宮城では使っていない原木の生産技術がなく利用は低調。生産技術の普及も必要か。施設栽培への転換のための投資は東電は賠償の対象にしないとの回答

2013-05-14 14:16:46
moriokahiguma @moriokahiguma

東電側の賠償は「合理的な理由」しだい(私見:合理的とはだれにとっての合理性なのか。被災者再度の生活・生産再建の容易性必要性こそが合理性ではないのか・・・)

2013-05-14 14:19:22
moriokahiguma @moriokahiguma

キノコの出荷制限解除要件は「条件の悪いところを徹底的に調べ50検体下限」なら解除:非常に厳しい。タケノコは49検体までOKだったが50検体めが100bqを超え、今年の出荷解除ならなかった・・・

2013-05-14 14:22:40
moriokahiguma @moriokahiguma

続いて原木椎茸のセシウム低減の生産技術について東京農業大学 日本きのこ学会会長 江口文陽教授より。

2013-05-14 14:26:44
moriokahiguma @moriokahiguma

江口教授 海外からの輸入食品基準は370bqであり、実際測ると放射背物質の検出もあり外国産だから・・というほど単純ではなく、国産をきちんと生産・消費することが大事、生産者と消費者の双方に大事。

2013-05-14 14:31:40
moriokahiguma @moriokahiguma

林野庁の椎茸原木からの移行係数は椎茸直下幅5cmをおが粉にして算出。江口教授の数値は90Cmの原木を任意三か所5cm幅できったものをおが粉化した数値。植菌前は原木の皮に放射性物質は集中。菌子が樹木内部に入るとセシウムは内部に移動する傾向。

2013-05-14 14:48:31
moriokahiguma @moriokahiguma

椎茸5のセシウム含量を測るなら含水率を合わせる必要がある。含水率90%に統一すれば移行係数は0.65~1に収まる。原木の汚染率が低い方が移行係数は上がる傾向。100bq程度の汚染原木が多いことを考えると他の条件を整えれば100bq基準を守った栽培は可能ではないか

2013-05-14 14:52:14
moriokahiguma @moriokahiguma

樹冠に放射性物質がかなりあり 、シイタケの原木露地栽培はこの影響を受けざるを得ない。榾場に客土して榾場地面からの汚染を防ぐだけでは防げない

2013-05-14 15:01:01
moriokahiguma @moriokahiguma

福島などでは榾場になる森の樹冠に放射性物質がかなりあり、シイタケの原木露地栽培はこの影響を受けざるを得ない。榾場に客土して榾場地面からの汚染を防ぐだけでは防げない

2013-05-14 15:05:58
moriokahiguma @moriokahiguma

北関東から福島の森林土壌においてセシウムは土壌深くへ浸透していくことはほとんどなく、リター層に大部分とどまっている。 また林内作業(伐倒など)を行うと空間線量は僅かながら上がる。樹冠からの飛散が原因と思われる。  

2013-05-14 15:11:24
moriokahiguma @moriokahiguma

野生茸の移行係数を調べる場合、子実体の菌子が伸びていないところまで掘って調査している場合が多い、キノコの菌子のある深さ(リター層や浅い土壌)の土壌でみると移行係数は1.6(ちゃんと聞き取れませんでした)程度であまり高くない。キノコの利用する深さの汚染度を調べることで利用可能

2013-05-14 15:15:06
moriokahiguma @moriokahiguma

福島あるいは近隣県においてセシウムは樹皮のみでなく辺材にも入りつつある。心材部は低いので菌床原料には使るばあいもあるが、原木栽培には厳しい

2013-05-14 15:18:26
moriokahiguma @moriokahiguma

原木を他地域からもってくることにも問題がある。生産技術は異なるし、地域に置けるあり方を否定していいのか、害虫の移入などの問題もある。  桜や杉のように心材部の含水率が高い樹種は心材まで汚染が及ぶ。根茎細胞の分析の結果、根からの移行ではなく、樹皮から移行していると思われる

2013-05-14 15:21:43
moriokahiguma @moriokahiguma

ケルヒャーで一分間 7mパスカルで原木を除染。一分は現場でやれる時間を考慮。結果26%除染。もっと圧をあげれば46%ていどまでおちる。樹種による樹皮の差も大きい

2013-05-14 15:24:52
moriokahiguma @moriokahiguma

2011以前 韓国 中国 ロシアから輸入したキノコ 20~280bq 輸入基準以下ではある

2013-05-14 15:26:12
moriokahiguma @moriokahiguma

原木栽培は100bq程度の汚染原木を使用し、屋内環境制御を行えば食品基準はクリア可能。しかし施設栽培化には賠償、投資などの問題も大きく困難が伴う

2013-05-14 15:27:50