「遺伝」「優生学」の政治利用＝科学的であるとは？

足柄（個人の感想です） @asigaranyanko

20世紀の中ごろまでアメリカでは「ヤっていい女」と「守るべき女」に明確に分類するため、前者の特徴を科学的・社会的に定義していた。定義は時代や場所によって変わるが、男にはこの分類を守る必要があった。これを欺瞞だと批判を続け、それがある程度共有されるようになったのが1970年代。

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これはアメリカでも他の西洋諸国でもわりと共通しているかもしれない。他国のことはよく知らないけど。アメリカの場合、「ヤっていい男」と「ヤったらリンチされて殺される男」の分類も行われていたけど。

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@kaede01mizuki 科学的というのは「ヤっていい女」（売春婦とか）の子どもは遺伝的にそういう資質を継承するという正当化、社会的というのは黒人や移民女性、あと貧困層が対象ということです。

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アメリカでは白人フェミニストとキリスト教系社会改良運動家、黒人権利運動家がずっとこの分類を批判し続けてきた。1970年代に変化が顕著になったのはフェミニズムの主張がある程度浸透し、また黒人の投票が可能になったからかも。今は政治家の発言だけでなく過去の行動もチェックされるし。

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@kaede01mizuki 優生学もこういう議論が入っています。当時の遺伝学の理解は、現代では遺伝ではないとわかっていることも遺伝として説明しようとしましたから。白人であっても誰とでも寝るような女はどこかおかしいに違いない、それは遺伝する、だから不妊手術を、という考え方です。

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@kaede01mizuki 移民と階級は20世紀初頭ではそこそこ一致していましたね。移民は下層階級からスタートしてのし上がるみたいな。

足柄（個人の感想です） @asigaranyanko

@kaede01mizuki 政治性というのはその通りですが、遺伝ではないと知りながらというのは違いますね。なにが遺伝形質なのか理解が進んでいなかったからです。今でもそういうのはたくさんあるでしょう。科学は発言に真実性の鎧をまとわせます。特に社会的に利用される場合は。

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@kaede01mizuki 今から見たら無理解ですが、当時は最新の、科学的に正しい、無関心層にも関心を持たせる理解だったのです。いま私たちが科学的に正しいと思っていることも100年後にはひっくり返されているかもしれません。

足柄（個人の感想です） @asigaranyanko

なんたって少年非行も遺伝で説明しようとしてたからなあ。非行にはしる少女は「ヤっていい女」に分類されてたし。だから市の裁判記録とか見ると、当該少女は非行を繰り返しており、その親も貧困層である、だから被告は強姦罪にはあたらない、なんて大真面目に書いてあってクラクラする。

足柄（個人の感想です） @asigaranyanko

あ、110年ほど前の話ですので念のため。