慰安婦問題についての覚書

@tngnvmbr1227

によらない限り、何人も刑罰に処すべきではない（http://t.co/3l9PIwYarB 47頁）。処罰の怠惰を理由に軍に監督責任を帰属することは、軍人を処罰するためならデュー・プロセスの違反も辞さないことを許容する前例となりうる。ゆえに、 (2/3)

@tngnvmbr1227

処罰の怠惰を理由に軍に監督責任を帰属するべきではない。Q.E.D. (3/3)

@tngnvmbr1227

橋下徹氏の慰安婦をめぐる発言を受けて、元慰安婦と名乗る人物が来日した。その人物らの証言について、「経験した本人がここに生きて実在していることが何よりの証拠だ。」という主旨の主張がある。この主張は詭弁である。なぜなら、まず、一般に、目撃者（体験者） (1/8)

@tngnvmbr1227

の証言の蓋然性を審査する基準は、次の七つである。（１）事件当時、目撃者が、正確で客観的な観察の妨げとなりうるような肉体的、精神的欠陥をもっていなかったこと、欠陥があった場合には、その欠陥にもかかわらず目撃者の証言が信用に値するものであることが立証されていること、 (2/8)

@tngnvmbr1227

（２）観察が好都合な条件の下でなされたこと（たとえば，正確な観察をなしうるほど現場に近い位置にいたか、周囲は十分明るかったか、……）、（３）証言者が、バイアスによって歪められない客観的な観察をなしうる立場の人間であること、その出来事に強い利害関係をもつ人や、 (3/8)

@tngnvmbr1227

関係者に対して強い好悪の感情をもつ人の証言などは、一応疑ってみる必要があるだろう、（４）証言内容に内的不整合がないこと、（５）他に異なった、あるいは両立しえない証言がある時には、それより信用の置けるものであることが立証されていること、（６）故意に誇張された証言や、 (4/8)

@tngnvmbr1227

虚偽の証言でないこと、（７）証言が正確かつ適切に引用されていること（http://t.co/ld0IGYcrVD 133～5頁）。少なくとも、元慰安婦の証言は、（３）（４）に抵触する。なぜなら、まず、（３）については、元慰安婦を名乗る人物の証言が事実であれば、 (5/8)

@tngnvmbr1227

何らかの賠償が支払われる可能性があり、かつ、本人もその可能性を認識しているものと思われるからである。これは、「その出来事に強い利害関係をもつ人」に該当する。また、元慰安婦を名乗るある人物は、「橋下（徹）の口を引き裂いて（やりたい）」という主旨の発言をしている (6/8)

@tngnvmbr1227

（http://t.co/eW0l6VqO2a）。これは、「強い好悪の感情をもつ人」に該当する。したがって、元慰安婦を名乗る人物の証言は、（３）（４）に抵触する。ならば、単に証言が実在するというだけで、これを十分な蓋然性を持った証拠とするべきではない。したがって、 (7/8)

@tngnvmbr1227

「経験した本人がここに生きて実在していることが何よりの証拠だ。」というのは、詭弁である。Q.E.D. (8/8)

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

歴史学者のルイ・ゴッドシャルクは、「歴史学者の一般的規則は、2人以上の信頼できる証人の独立した証言に基づく事項だけを歴史的なものとして受け入れることである。」と述べ、これを「独立的実証」と呼んでいる.. http://t.co/SXZEsty7LT

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

「慰安婦の証言において、年齢などにバラツキがあるのは、旧暦・新暦や数え年・満年齢の違いによるものである。」という意見がある。しかし、一人の人間が過去の経験を回想するとき、「今日は新暦で思い出そう」「今日は満年齢で」などと選択的に思い出すことはありえない。 #慰安婦

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

「日韓請求権協定は、経済協力に関する協定であるから、慰安婦問題などの人権問題に対する賠償にはならない」という意見がある。しかし、日韓は戦争したわけではなく、韓国は戦勝国ではない。だから、名目上『経済協力』の形式になっただけにすぎない。 #慰安婦

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

1962年10月20日に、日本の大平正芳外相と韓国の金錘泌中央情報部長は、「経済協力の随伴的結果として、請求権の問題も同時に解決され、問題は存在しなくなることを確認する」と合意している（http://t.co/zp3SWlat2V 29頁）。#慰安婦

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

「歴史学では、文書に残らない事実については、証言に頼るのが通例だ」という意見がある。しかし、事実の記述を目的とする歴史学と、金銭に関わる外交問題では、要求される蓋然性が異なる。これを、哲学では文脈主義という。（http://t.co/njvwYzjobk 134-48頁）。

〓〓〓〓 @tngnvmbr1227

「慰安婦の給料はインフレでパーになった」という意見がある。しかし、「インフレが無ければそれが支払われていた」という事実は変わらない。また、インフレは、その経済体制の下にいる全ての人が被ることであって、慰安婦だけの特異的現象ではない。さらに、インフレは人為的現象ではない。 #慰安婦