T&B同題ログ(兎虎腐多め)

はるき@稀に動くアカウント @haruki_ssTB

「プレゼント有難うございます」嬉しくなさそうな表情なのにバニーは律儀だ。まあしかし素直でよろしい。「大事にしろよ。俺だと思って」「えっ、あなた僕と一緒に寝る気ですか」「お前ぬいぐるみと一緒に寝てんの？」「あ！」しまった、って顔。まて。何で赤く…ちょ、ええ！？5日目！#兎虎7日間

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子供の頃の幸せな夢を見て目を覚ました。右には去年もらった兎のぬいぐるみ。左には同じ種類の新しい虎のぬいぐるみ。記憶はなくても誰の仕業かなんて、わかりきってる。「仲間がいた方が楽しいだろ？」また余計なことを。「ハッピーバースデイ、バニー」一人じゃない4日目の、朝 #兎虎7日間

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「余計な事はしないで下さい」って言われてもＫＯＨ誕生日パーティの陰で「あー帰りたい」を連発してる駄々っ子バニーの面倒を見ない訳にはいかねえだろ。「迎えの車来たぞ」「ううっ」「いい夢見ろよ」バニーを押し込めて、ついでにプレゼントも押し込めて、送り出した。そんな3日目 #兎虎7日間

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「なあ、やっぱ何かあんだろ？」うるさい。放っておいて欲しい。昨日も告げたばかりなのにお節介なオジサンはまた土足で人の内部に踏み込んで来ようとする。「別に」「あっ」いきなり声を上げたオジサンの目はカレンダーに釘付けだった。まさか。「バニー明日誕生日」shit!2日目 #兎虎7日間

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「はあ…」今日何度目かのバーナビーの溜息。日に日に多くなっていくそれは明らかに悩み事を抱えていると訴えている。別に構わねえが、人前でやるな。辛気くせえ。っていうか気になっちまうだろ。「何だよ。悩みでもあんのか？」「オジサンには関係ありません」あっそう。1日目、終了。 #兎虎７日間

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信じちゃいないって言いながら結構気にする方だ。だからその日もＴＶの占いコーナーはしっかり見て出た。”金髪美人とお近づきになれそう”おっ、これイケる？いっちゃう？よし！プルルルと鳴るコール音。アイツ画面確認してそのまま仕舞いやがった。「うおおい無視すんなよ！」＜占い＞#同題ssTB

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基本的には統計学と心理学と人間観察の結果だと思っている。そんな僕が珍しく雑誌の占い欄に目を通したのはヒーローデビューという特別な日に多少なりとも不安と期待を抱いていたからだろう。“本日の運勢 運命の相手が空から降ってくるでしょう”ほら、やっぱり占いなんて。 ＜占い＞#同題ssTB

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「貴方のおかげで、私はいま、ここにいます」ありがとう、ヒーロー。小さなブーケを差し出されたワイルドタイガーは涙ぐんでいた。「母はつい先日、病気で亡くなりましたけれど」そう言って、まだ幼さを残す少女は笑った。「母から譲り受けたこの血が、私にはとても愛しい」＜血＞後 #同題ssTB

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足元には夥しい血溜まりがある。テロに巻き込まれたバス。「いま助ける！」伸ばされた手は振り払った。「どうせ、助からない」私の血はとても珍しい型だ。病院に運ばれても助かる見込みは。「諦めんな！勝負は最後までわからねえ！」無理やり連れ出された外の光は、眩しくて。＜血＞前 #同題ssTB

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「いいか！真のヒーローってやつはだなぁ！」居酒屋でバイトしてると必ずこういうオッサンと週に何度かは遭遇する。若い奴相手に熱血ヒーロー論。今日のはオッサンていうよりももうジイサンだ。「教官」「それもう」「耳タコよ！」変な集団。「ピザ９人前です、どうぞ」＜市民目線＞ #同題ssTB

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WTのそっくりさんのAV返しに来た背の高いお兄さん、利用慣れてないのか巻き戻し忘れてる。仕方ないなあ。あれ？これうちのテープ？”ばにぃ♡ばぁにぃ♡あっあっ♡おくっ♡らめっ♡あんっ♡もっとぉ♡もっとちょうらいい♡”…え、何、いまの＜市民目線＞＜もっとちょうらいい♡＞ #同題ssTB

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通勤途中の街頭でよく見もせずに受け取ったソレを昼に思い出して隣のデスクにポイっと放った。「やる。良かったら使え」「は！？まさか貴方に！？」「へ？まあ俺にでもいいけど」奇妙な表情。よくよく見ればプリントされた文字はティッシュじゃなくてコンドーム。いや。まて。 ＜誤解＞#同題ssTB

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「バニー、おじさん疲れた。暑い。寝るから出ろ」「ムードの欠片もないですね…」「だって暑っちいんだもん。こら、動くな離れろ！」「今はアディショナルタイムですので」「…念のため訊くが、延長戦じゃねえんだな」「そうとも言いますね」「全然違ぇよ！」 ＜アディショナルタイム＞#同題ssTB

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例えば、評判の女優と共演するとき。スポンサーが僕に気があると噂されてるとき。スキンシップの好きなプロデューサーと打ち合わせをするとき。無意識にあの人は僕のジャケットの裾を掴む癖がある。そのことに気付いた時の、僕の気持ちといったら。 ＜嫉妬＞ #同題ssTB

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「全ての女を堕落させるために地上に現れた堕天使…何、この煽り文」「そのままじゃないですか。ファッション誌の煽り文」「バニーちゃんはこれでいいの？」「ええまあ。楽しかったですし、撮影」「マジかよ。っていうかお前ちょっとは仕事選べよ」「えっ、ダメですかそれ！？」＜堕落＞#同題ssTB

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「オリヒメとヒコボシは幸福ですね。一年に一度だけでも大切な人に会える」電話の向こうの声は静かだ。グラスの中の氷がカランと音を立てる。「そうだな」お互いに見ているのは写真立て。もう二度と会えない。「虎徹さん」「うん？」「今から行きます。会えるうちに」「…うん」＜七夕＞#同題ssTB

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「っだ！？してねえだろ！いつしたよ！？」「これからします。きっと、ぶっちぎりで今年一番のニュースになりますよ？」＜ニュース＞後#同題ssTB

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「CMとTVドラマ出演に加えて、映画主演も決定したこと」「ほーう、さすがはバニー。売れっ子だねえ」「そして一位は」「ドｩルルルルルルルル！」「何ですかそれ」「ドラムロール！」「…ま、いいです。一位は、ワイルドタイガーと結婚したこと」＜ニュース＞中#同題ssTB

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「今年も下半期に突入ってことで、バニーの十大ニュースって何」「十もないです。せめて三つにしてくれませんか」「まあいいけど。で、何」「そうですね。まずは二部復帰にも関わらず一部の三位と同ポイントを獲得したこと」「おっ、そりゃ確かに」＜ニュース＞前#同題ssTB

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「楓に”会う度に重くなるなあ！”って言ったらグーで殴られた」「女の子にそんな事言っちゃ駄目ですよ。せめて”大きくなったなあ”です」「お前俺には”太りました？”だったくせに」「良いなら言いますけど。”重さなんてないに等しいですよ僕の天使”」 「愛が重いぃ！」＜重さ＞#同題ssTB

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連日の熱帯夜。暑いスタジオ。過密なスケジュール。出動でもなくすれ違いでもなく、ようやくまともに顔を合わせたのが五日目の昼。「お疲れさん。飲む？」差し出されたジュースの容器。飲みかけのストロー。いつもなら眉を潜める所だけど。「ください」体も心もカラカラです。 ＜から＞#同題ssTB

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僕は僕の意志で自分に枷を嵌めた。それでも世界に制限はないと思っていた。そこがNEXTによって閉鎖された空間だとは思いもよらず。「バニーちゃん」キィワードは大変に不本意な。ああ、でも。「バニーじゃない。バーナビーです！」気づいた世界。ここはとても明るい。 ＜閉鎖空間＞#同題ssTB

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絶対ダメって言おうが何しようがバニーの奴、止まりゃしねえ。くそっ、てめえ俺の年考えろ！こーなったら締め上げてソッコーでイかせてやるからな！せいぜいてめえの若さを恨め！「ちょっ、虎徹さん、キツ…待っ、待ってって言…くっ、あ、ああああッツ！？」へっ、悪かったな！＜つい＞#同題ssTB

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今日はダメだ、絶対ダメだって言われた。連日連夜の出動とセックスで体がキツイと。そうは言われても興奮が覚めない。近日の一連の逮捕劇。ヒーローインタビュー。貴方の満面の笑顔。擦り合いなんかで満足できるか。「っだ！入れんなって言っ…うあッツ！」ああ、すみませんね！＜つい＞#同題ssTB

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「俺自身はやれねえけど、俺の命はお前にやるよ」なんて狡いことを言うものだから「じゃあ楓ちゃんをもらいますよ。貴方の命でしょう」って言い返したら虎徹さんは真っ青になって他のものなら何でもやるからそれだけは勘弁してくれと言った。最初から素直にそう言えばいいのに。 ＜命＞#同題ssTB