- hachisu716
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いまいち下ネタって言われるのがわからん、とぼそりと呟く霊夢に、ああもうこの人はそうなんだろうな、と思いながらも、お仕置きで腰の辺りをつねる咲夜さん。
2013-05-15 21:21:19霊夢「さっちゃん。ひょっとするとこれも下ネタかもしんないけど、とりあえず、今一番言いたいことがある」 咲夜「なによ」 霊「───好きだ……今日、いや昨日から、すごくそう思った。咲夜が好きだ。すごく好きだ。寝顔見てたら、なんだか泣けてきた」 咲「……うん」
2013-05-15 21:51:57霊夢「大事だ。好きだ」 自分の言葉を、じっくりと噛んで含めるように、そしてどこか、母親にすがって甘える子供のように言葉を繰り返して、咲夜の首に顔を埋める霊夢。 咲夜「(自分がされたのと同じように頭をなで返しながら、笑って)……それは下ネタじゃないんじゃないの?」
2013-05-15 22:01:00霊夢「……そうかなぁ」 咲夜「それが下ネタなら、この世界に下から逃れる術なんてないわ」 霊「……。奥深い」 咲「あなただけね」 霊「……なんだもう、課題難しいな……」 咲「頑張ってね」
2013-05-15 22:11:10咲「(一旦体を離して、青みがかったグレーの瞳で霊夢を覗き込んで)私も好きよ。すごく好き。泣けてくるくらい……というか、ご覧の通り、もう泣いているけどね」 霊「泣き顔も好きだ。相思相愛」
2013-05-15 22:31:08しばらく霊夢の胸に顔を埋めて、大好きな人の香りを胸いっぱいに吸い込んでいた咲夜さん。 霊「(咲夜の頭を優しくぽんぽんと叩きながら)……さて、そんなわけで」 咲「ん、」 霊「愛を確かめあったところで、俺からも今後の課題」 咲「なあに」 霊「今後のために、今、出来ることをする」
2013-05-15 22:40:57咲夜「その心は?」 霊夢「今日はふたりで昼寝」 咲「……ん?」 霊「咲夜は寝る時間足りてないんだから、もっと寝ないとダメだろ。俺は昨日楽しくて楽しくてちっとも眠れなかったから、もう限界。布団敷いて寝る」 言うが早いかむくりと起き上がってさっさと二人分の布団を敷き始める霊夢くん
2013-05-15 22:50:03咲夜「ちょ、ちょっと待って。昨日から殆ど無断で外出してるのよ、さすがにこれから仕事に戻らないと。それに、睡眠時間については今後もっととるようにするけど、言ったでしょう、生理が来ない以外には体調に変化はないって。別にすぐに倒れたりする訳じゃ──」 霊夢「いいから、」
2013-05-15 22:57:21有無を言わさず、咲夜の手を引いて布団に一緒に倒れ込む霊夢くん。 咲夜「──っ……」 霊夢「今日は昼寝。ばあばだって、これからは自分のことももっとやってもらわないと」 咲「ばあばって、やっぱりお嬢様のこと……」 思わず吹き出す咲夜さん。 霊「(笑って)だってばあばだろ?」
2013-05-15 23:04:11咲夜「ま、待って……色々とつっこめないわ……」 これまでの緊張が解けたように、ケラケラと無邪気に布団の上で背を丸めて笑う咲夜さん 霊夢「あー、やっぱ笑った顔だな」
2013-05-15 23:07:46笑い転げる咲夜を見て、満足そうに呟く霊夢くん。 そしてひとしきり笑った咲夜が、力が抜けたように霊夢の方へ体を向けるのを見て、手をとって笑う。 霊夢「……今日は昼寝」 咲夜「……分かったわよ」 昨日の夜のようにそっと霊夢の手を握って、昨日とは違い、ゆったりと微笑む咲夜さん
2013-05-15 23:15:26咲夜「思うんだけどね、」 今日はすぐ眠りに落ちずに、ゆっくりと言葉を繋ぐ咲夜さん。 霊夢「……ん、」 咲「これからも避妊はするべきだと思うの」 悪い意味じゃないのよ、というように、繋いだ手を指先で小さくくすぐりながら、言葉を続ける咲夜さん
2013-05-15 23:20:57咲「赤ちゃんが出来たら、私は嬉しいわ。霊夢が喜んでくれるのも分かった。でもね、真面目な話ね。子どもひとりを養うのって先立つものがいるでしょう」 霊「……んん」
2013-05-15 23:27:42咲「食料とか、水とか、資材とか、ふたりで生活していくだけのものを手に入れることは私だって出来るわ。あなたもね。でも、赤ちゃんを育てるのって、きっともっと色々なものが必要になると思うの。きっと里にいかないと手に入らないものとかね」
2013-05-15 23:30:08霊夢「うむむ」 咲夜「分かるでしょ? いい環境で育ててあげられるようにするには、調べることも、用意するものも多いってこと」 霊「よくわかる。……言いたいことが」 咲「そうよ、だからね、」 悪魔の館の一切を取り仕切る、類を見ない腕利きのメイド長の顔で人差し指を霊夢の鼻に突きつける。
2013-05-15 23:36:13咲夜「中身の侘しいお賽銭箱と、ひとり寂しくお話してるようではダメってこと」 霊夢「そこに落ちるのかぁ……」 ううむむ、と眉間にシワを寄せて考え込む霊夢くん。 咲「頼りにしてますわ、博麗の当代巫女さん」 霊「うぎぎ……参拝客か……」
2013-05-15 23:44:01霊夢「分かった。超働く……超仕事するぞー。手始めにまず罪のない妖怪を手近なところから手当たり次第討伐」 咲夜「お嬢様以外でお願いしますわ」 霊「賽銭箱に賽銭が入るときがきたか」 咲「地味に普段まるで入ってないことを仄めかさないで頂戴」
2013-05-15 23:49:34ん? 入念に準備をしてから子育てしたいということは、これってもしかして行為自体をこれから控える方向では? と霊夢くんがちらっと思った矢先、 咲夜「……でも、もし、それでも。予定より早く“そんなとき”がきたら」 霊夢「……」 咲「そのときは、」
2013-05-16 00:17:58咲夜「(少し考えてから、肩を竦めてクスリと笑って)……そのときね」 霊夢「さっちゃん意外と行き当たりばったり」 咲「なんとかなるわよ、(霊夢を笑顔でじーっと見て)……頑張るから」 霊「主に俺が……」 咲「だって、私は今後の課題として、無理はしないことにしたの」
2013-05-16 00:23:49霊夢「あー、そうだった。無理するな」 咲夜「(体調にまつわる話を口にした途端、素直に頷いて、頭を撫でてくる霊夢にくすぐったそうに笑って)優しいのね」 霊「咲夜には」
2013-05-16 00:37:32妖怪には厳しくいきます、と真面目に言う霊夢くん。 それからちょっと考えて、 霊夢「あー、あのさ……えー……明るい家族計画もいいんだけども……うー」 ちょっと言葉を濁して首をかしげて考え込む 咲夜「なに? 珍しく歯切れ悪いじゃない」
2013-05-16 12:18:51霊夢「あー、いや、課題を考えないと、その……頭突かれるし」 咲夜「ん?」 霊「子どもの前に……俺と……んー……いや、俺の……? あー……」 咲「……、」 首をひねってなにかしきりに考え込む霊夢くん。
2013-05-16 12:20:52