- zatugakutan
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大切にしているものはあるっすか?修理しながらずっと使っているものっす。メカ好きの人なら、車とか自転車とかは消耗したパーツを交換したりするっすよね。全ての人がそのように一つの物を大切に使い続けているわけではないっすけど、体は別っす。所謂新陳代謝ってやつっす。
2013-05-22 13:32:38自分が、他の何者でもなく確かに自分であると認識できるのは何故っすか。鏡に映った自分を見たときに人はそれを自分であると理解するっす。でも、それは十年前から変わらぬ自分っすか。違うっす。連続はしていても、あなたが見る自分自身は十年前自分を構成していた細胞ではないっす。
2013-05-22 13:33:55車のアイデンティティーとはいったい何処にあるんすかね。どこからが車っすか。フレーム?ボディ?エンジンっすか?ボディーのデザインが同じなら、大抵は元の車と見なされるっす。でも、それ以外の全ての要素が変わってもそれが元の車と言えるっすか。
2013-05-22 13:37:49ミニクーパにフェラーリのエンジンを積んだらそれはフェラーリっすか?いや、フェラーリのエンジンを積んだミニクーパっす。フェラーリにミニクーパのボディを被せたらそれはミニクーパっすか?いや、それは多分フェラーリっす。
2013-05-22 13:39:03それぞれの構成要素が何%置き換わったらそのアイデンティティが失われるっすか?我々の「変わらぬもの」、我々を構成していたオリジナル部品は僅かな神経細胞など、限られたものだけっす。我々は、何度も複製されたDNA,RNAの塩基配列の個性に、個としてのアイデンティティを感じているんすか?
2013-05-22 13:41:37それともニューラルネットワークの個性っすか。人間にとって「変わらぬもの」とは、精神の重要なよりどころのはずっす。しかし、人はその正体をはっきりと見つめることが出来ないっす。人間は非常に精神的な生き物だと思うっす。「我思う、故に我あり」肉体ではなく精神に依存しているっす。
2013-05-22 13:42:56精神を仮に魂と呼ぶならば、魂は何に宿っているんすか。物質的な物の全てを疑わざるを得ない中で、我々はどうして生きていられるんすか。
2013-05-22 13:44:04ある物体の構成要素が全て置き換えられた段階で、それが元の物体と同じであると言えるのか。これが「テセウスの船」のパラドックスっす。もっと簡単な話だと「おじいさんの古い斧」という話があるっす。「この斧は刃は3回、柄は4回交換されているが、ずっと変わらぬおじいさんの古い斧」という話っす
2013-05-22 13:44:53仮に自分の完全なコピーを作ることが出来て、記憶も引き継げるとして、それははたして自分自身と言えるっすか。オリジナルと差がない完全なコピーは永遠の命の鍵かっす。
2013-05-22 15:41:32イモムシがチョウに変態する過程も面白いっす。イモムシはサナギの中でドロドロに溶けてからチョウに変わるっす。チョウはイモムシっすか?
2013-05-22 15:53:28そこには正しいフェラーリなど存在しない。あるのはフェラーリのイデアのみっす・・・