「機動警察パトレイバー」25周年なんだってね!ってことで
別冊宝島編集部「パトレイバー25周年メモリアルBOOK」買った。別冊宝島らしいガチャガチャしたページ構成ながら、こういうお祭り的雰囲気のムックはなんだか持っているだけでうれしい。中身も設定資料ばかりでなく、特集ページも楽しい。んで、いまTVシリーズを視聴中www
2013-05-23 18:11:37パトレイバーが25周年なんだそうで、思い出したようにTV版を見ているんですが、パトレイバーの面白さっていわゆるロボットものの面白さじゃないよね。面白いのは第2小隊の面々だし、彼らがパトレイバーを動かしている世界観の面白さに、クリエイターが見たいものを突っ込んでいる感じかな。
2013-05-23 19:42:17パトレイバーっていい意味でまとまりがなくて、企画のごった煮なんだけどね。少なくてもロボットアニメの筋道で語られちゃいるけど、イングラムがパワーアップしたり、追加装甲があったりするわけでなし。明確な敵の存在が、単なる犯罪者でもない上、経済や産業が背景にある。
2013-05-23 19:45:29特赦2課が正義の味方じゃないし、公僕として国から給与をもらっているのに、映画とかだと平気でその垣根をとっぱらうことをドラマのカタルシスにもってくるし。ものすごくあいまいなラインの上を、綱渡りしながらきわどいバランスで成り立っているのがパトレイバーって作品の本質なんじゃないか?
2013-05-23 19:47:37そういう現代的なバランス感覚の中に、押井さん的な好みで「2.26事件」とかを放り込むと、映画の2になるし、うる星的なドタバタをほうりこめば新OVAの「黒い三連星」とか「CLAT」ネタとかになるわけで。
2013-05-23 19:53:42ちなみにね、コンピュータウイルスの犯罪を描いたとして評価の高い映画のパト1ですけどね、あれで本当に見せたかった事って、ウイルスの恐怖でも、帆場の犯罪動機でもなくて、移ろいゆく街や時代の流れの中でどうしようもなく変化を強いられる人間の悲哀を叙情的に示すことだったと思います。
2013-05-23 19:57:36パトで面白いのはね、最初に作ったいわゆる「アーリーデイズ」ってOVAで、押井さんったいはやりたいことぜんぶやっちゃってるんだよね。その中でマンガの連載をやり続けなきゃいけなかったゆうきまさみさんが、わり喰っちゃうんだけどw、そういうメディアミックスがちゃんと評価された。
2013-05-23 19:59:42そのおかげでね、映画のパト1やTV版という土壌ができあがっていった過程そのものが、すでにメディアミックスとしての商売の輪郭が、きちっとできあがっていった作品だって思ってまして。様々な断片が寄り集まって、断続的にゲリラ的に作品があって、互いに邪魔しない関係性が気持ちいい事になってる
2013-05-23 20:01:57簡単に振り返っても、アーリー、漫画、TV版と3回も1話を作っているのに、どれが正史とかだれも言い出さないってあたりがね、見ている側のパトに対するモラルみたいなものがちゃんとあって、わかってて全てを愉しんでいるの。まるで観客側も当事者的な感じで。これってコミケっぽい楽しみ方。
2013-05-23 20:06:11そういう意味では、パトのTV版のころって、見ているアニオタにしても当事者意識が高くって、作品を「買い支えてる」って自覚みたいなのもあってねw メディアミックスの蜜月期って感じもするんですよね。だから「パト」ってとても幸せな作品だなって思います。
2013-05-23 20:08:20