隣国にたいしては「慈悲を実践し、侵略することはない」と告げ、遠方の国王たちにたいしては、特使を派遣して「平和と不侵略のメッセージ」を伝えました。
2013-05-22 17:54:17アショーカ王は、正直で誠実、慈悲があり、善行をし、非暴力を実践し、すべての生命にたいする思いやりある行為を行ない、浪費せず、欲張らず、動物を傷つけないなど、社会的な道徳を積極的に実践しました。
2013-05-22 17:54:31お釈迦様は、「社会の改革者」と呼ばれることもあります。さまざまなことを改革されましたが、その中でも「人はみな平等である」ことを理解して、カースト制度を認めませんでした。それから、
2013-05-22 17:55:05・社会の経済を向上させることの重要性 ・富裕者と貧困者のあいだで財を公平に分配することの必要性 ・女性の地位向上 ・政府や行政において人間の尊厳・理性を重視する立場を取り入れること ・欲ではなく、人々を慈しみ思いやることで社会を築くこと を教えられました。
2013-05-22 17:55:13これ以外にも、お釈迦様は人類にたいして偉大な貢献をされています。あとにも先にも他の社会改革者たちが考えつかなかったことを発見し、実践されたのです。いわゆる、人々の心に巣くう病の最も深い根本部分を治すことによって、改革されたのです。
2013-05-22 17:55:23真の改革ができるのは、人の心だけです。外の世界(社会)を強引に改革しても、それは長続きしません。根がないからです。他方、人の心を改善し、そこから生じる改革には、根があります。一つ一つの根が、樹の枝葉に栄養を与えるのだから。
2013-05-22 17:55:33お釈迦様が説かれた教えは、政治哲学に基づくものでも、世俗的な快楽を薦める教えでもありません。涅槃に達するために、涅槃へ至る道を教えられているのです。つまり、この世に縛り付けている心の渇愛(タンハー)を滅することが、仏教の究極の目的なのです。
2013-05-22 17:55:58これまで政治について述べてきましたが、仏教徒は政治に関与することができない、あるいは関与すべきでない、という意味ではありません。政治は、社会の現実です。国民の生活は、それぞれの国の政治制度で決められている法令と経済システムで形づくられています。
2013-05-22 17:56:17そこで、もし仏教徒が政治活動に関わろうとするなら、そのときは政治的な権力を得る目的で仏教を誤用してはなりません。一方、清らかな生活をするために世俗を離れた出家者は、政治活動には積極的に関わらないほうがよいでしょう。
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