ガルパンラジオ#20 「AMX-30」

ガルパンラジオ第二十回、今回はフランスの第二世代MBT、AMX-30です。 レオパルト1と腹違いの兄弟といった感じの戦車ですね。
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下呂子(げろこ) aka でゅらちん @Geroko

G弾はフランス語で"Obus à Charge Creuse de 105mm Modèle F1"(F1型105mm中空炸薬弾頭、とでも訳すか)という大変ご立派な正式名称がございますw #gpradio

2013-05-25 22:38:07
西住みほ @Miho_Nishizumi

砲弾はライフリングによって旋転することでジャイロ効果を得て安定します。しかし、その砲弾の旋転がメタルジェットを乱し、本来の威力を発揮出来なくなるのです。これを解消しようとしたのが『G弾』です。 #gpradio

2013-05-25 22:38:49
西住みほ @Miho_Nishizumi

G弾は弾穀が内外二重構造になっていて、外側の弾穀だけが主砲砲身のライフリングに噛み合い旋転するようになっていました。外殻の旋転で弾道は安定しますが、内殻と成型炸薬は旋転しません。これで命中時のメタルジェットが乱れないようにする、というわけです。 #gpradio

2013-05-25 22:44:55
西住みほ @Miho_Nishizumi

ナイスアイデア! と言いたいところですが、これ、大して意味が無いことが判明します。同一口径のL7用HEATに比べ威力が落ちるんです。G弾は垂直に命中した場合、均質圧延鋼板360mmを貫徹できますが、L7用のHEAT(M456)は同条件で432mmを貫徹します。 #gpradio

2013-05-25 22:47:33
下呂子(げろこ) aka でゅらちん @Geroko

(概ね、G弾の内殻の回転数は毎分20~30回転程度に抑え込まれるそうです。1953年からDEFAが研究をおっぱじめてAMX-30で満を持して投入…結果は西住殿のツイートの通り) #gpradio

2013-05-25 22:49:28
西住みほ @Miho_Nishizumi

この失敗に懲りたフランスは「それなら運動エネルギー弾だ!」とAPFSDSを開発します。OFL-105-F1と呼ばれるこの砲弾は、タングステン弾芯の装弾筒付翼安定徹甲弾で、砲口初速1525m。距離5000mで150mmの均質圧延鋼板を貫徹します。 #gpradio

2013-05-25 22:50:56
下呂子(げろこ) aka でゅらちん @Geroko

しかも、CN-105-F1主砲のライフリングはG弾に合わせてゆるめの旋転になっているため、当時のAPDSを撃つためには旋転をきつくしなきゃいけない、そうしないとサボ(装弾筒)が分離しない!→やーめた、G弾でいいわ…という流れがww(APFSDSでやっとまともに) #gpradio

2013-05-25 22:53:27
西住みほ @Miho_Nishizumi

CN-105-F1 105mm砲には砲口制退器や排煙機はついていません。排煙は圧縮空気を砲身に送り込むことで行います。砲身には熱による歪みを補正するため、マグネシウム合金のサーマルジャケットが装着されています。 #gpradio

2013-05-25 22:54:29
西住みほ @Miho_Nishizumi

主砲同軸機銃にはなんと100口径20mm機関砲を装備。初期型はアメリカ製のM2重機関銃だったんですが、なんで主砲同軸機銃に20mmなんで大きなものを……とおもったら、この機銃は対空用も兼ねていて、主砲とは別に+40度まで仰角が取れるようになっています。 #gpradio

2013-05-25 22:57:05
西住みほ @Miho_Nishizumi

車長用キューポラの上には7.62mm機銃が一丁ついています。 #gpradio

2013-05-25 22:58:42
💉×6ヰるへるむ・わっかかわっかー・三世 @marman_band

今だったら、ジェット自体を逆方向に回転させて相殺するのにね。 QT @Geroko: (概ね、G弾の内殻の回転数は毎分20~30回転程度に抑え込まれるそうです。1953年からDEFAが研究をおっぱじめてAMX-30で満を持して投入…結果は西住殿のツイートの通り) #gpradio

2013-05-25 22:58:45
西住みほ @Miho_Nishizumi

車体は均質圧延鋼板の溶接構造。車内レイアウトは車体前方左が操縦室、前方右が主砲弾薬庫、中央部が全周旋回式砲塔を装備した戦闘室、後部が機関室というごく常識的なものです。 #gpradio

2013-05-25 23:01:46
西住みほ @Miho_Nishizumi

車体の装甲は前面が79mm、側面前部57mm、側面後部および後面が30mm、上面下面が15mm。砲塔は防弾鋼の鋳造で、装甲厚は前面80.8mm、側面41.5mm、後面50mm、上面20mmです。薄いですね。 #gpradio

2013-05-25 23:05:06
下呂子(げろこ) aka でゅらちん @Geroko

恐らく、初期はホントにG弾しか撃てなかった(戦闘のストレス下で少しでも弾種選択の手間を減らすための施策だったそうです)ので、ソフトスキン殺し用に20mm機関砲積んだんですかね…(のちに榴弾と発煙弾が追加されたそうです) #gpradio

2013-05-25 23:05:37
西住みほ @Miho_Nishizumi

砲塔内には3名の乗員が搭乗し、主砲をはさんで右側に砲手と車長が前後に並び、左側に装填手が乗り込みます。砲塔上面には中央右側に後ろに開くハッチを備えた車長用キューポラが、左側に後ろ開き式の装填手用ハッチがあります。 #gpradio

2013-05-25 23:07:25
西住みほ @Miho_Nishizumi

車長用キューポラには周囲に10基のペリスコープが備え付けられ、周囲の視界が確保されています。 #gpradio

2013-05-25 23:10:13
西住みほ @Miho_Nishizumi

射撃統制装置は光学式照準器と測遠器を組み合わせたごく単純なもので、コスト圧縮のために砲安定装置は採用されませんでした。暗視装置は赤外線投光器を使うアクティブ式で、防盾に投光器が取りつけられ、赤外線と白色光の切り替えが出来るようになっていました。 #gpradio

2013-05-25 23:15:16
西住みほ @Miho_Nishizumi

投光器の有効距離は赤外線で1000m、白色光で2000mとされています。74式もそうですが、アクティブ暗視装置の投光器はもの凄く強力なライトなんですよね。 #gpradio

2013-05-25 23:18:22
西住みほ @Miho_Nishizumi

操縦席のペリスコープは赤外線暗視、または光量増幅式暗視ペリスコープとの交換が可能でした。 #gpradio

2013-05-25 23:22:22
西住みほ @Miho_Nishizumi

エンジンはイスパノ・スイザ製HS-110水平対向12気筒液冷スーパーチャージドディーゼル。2基のスーパーチャージャーで加給し、出力は720hp。水平対向ゆえか、やや高回転型のエンジンです。 #gpradio

2013-05-25 23:28:29
西住みほ @Miho_Nishizumi

変速機はAMX社の5-SD-200D手動変速機。自動遠心クラッチ付で前進5段/後進5段。トルクコンバータ付の自動変速機を採用したレオパルトに比べると簡素ですが、これも性能よりコストを重視した結果です。 #gpradio

2013-05-25 23:33:27
下呂子(げろこ) aka でゅらちん @Geroko

(ちなみにAMX-30プロトタイプでは水平対向12気筒ガソリンエンジンが載っていて、こいつの時はパワーウェイトレシオが22hp/tと猛烈な高さであったそうな…NATO標準化でディーゼルエンジン化の必要性に迫られて生まれた子がHS110であります) #gpradio

2013-05-25 23:37:26
西住みほ @Miho_Nishizumi

エンジンと変速操向機はパワーパック化されて、3名の人員で45分で脱着が可能だそうです。 #gpradio

2013-05-25 23:37:55
西住みほ @Miho_Nishizumi

足回りは片側五個の複列式転輪と、片側五個の上部支持輪の組み合わせ。五個の転輪のうち奇数番の転輪はリーティングアーム、偶数番の転輪にはトレーリングアームでトーションバースプリングに連結されています。ショックアブソーバーは最前輪と最後輪にのみ付けられています。 #gpradio

2013-05-25 23:40:03
西住みほ @Miho_Nishizumi

リーディングアーム、トレーリングアームについては『独立懸架』で調べると詳しいことが出てきますので、興味のある方は検索してみてください。 #gpradio

2013-05-25 23:41:28
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