2013.5.26, 消費税増税見送り請願を思い立った+飯田先生にそれをご一考いただけないかと会いに行ったら江戸経済のお話が面白すぎた件。

アベノミクスによる景気上向きがチラホラ出てきたかに見える今日このごろ、先行き不安は財務省が計画している消費税増税である。これについて、国会請願をしかるべき経済の専門の方に行なっていただけないかと思いついて、ちょうどトークライブがあった飯田先生に(上京ついでに)会いに行ってみた。そしたら飯田先生の江戸経済の解説が現代的含意がありすぎて面白すぎたので実況。これらをまとめました。
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招き猫 期間終了 @kyounoowari

@myfavoritescene @uzu_are 「共同で提出するのを呼びかけて欲しい」なら、動きやすいでしょう。

2013-05-26 06:00:09
招き猫 期間終了 @kyounoowari

@myfavoritescene @uzu_are その時、浜田先生に頭になっていただけないか?も提案してみてください。

2013-05-26 06:17:47
koji hasegawa @myfavoritescene

@kyounoowari @uzu_are 重ねてなるほどです。了解しました。

2013-05-26 06:19:07
ブサヨっちゃま♪くん @0ur_Sanctuary

均衡財政が憲法に明記されたらケインズ政策をするために憲法改正せなアカンくなるのか? だとすると積極財政するのにもの凄いハードル上がるな。 9条改正どころの騒ぎじゃないですわ。 憲法改正案の最も危険な部分と言っても良いんじゃないの?

2013-05-26 14:14:17
koji hasegawa @myfavoritescene

糖尿病みたいなもんで、貧乏だった歴史が長かったゆえの道徳が今の意思決定に適用されると、かえってみんな困ってしまうというオチ。とはいえ昔も(江戸時代にも)通貨は信用で発行されていたわけで(藩札など)、量も場合によっては商人の組合みたいなところで決まっていたという。(例:山田葉書)

2013-05-26 12:29:50
koji hasegawa @myfavoritescene

今は東京以外はみんな弱者なわけだがどうしたものかね。分配の正統性()

2013-05-26 12:25:58
koji hasegawa @myfavoritescene

江戸時代にも劣る金融政策で苦しまなくてもいい苦しみをしたのがバブル崩壊後の日本。じつはバブル形成だって金融政策の失敗だった。愚かなり。

2013-05-26 12:30:54

さて今日の飯田先生の講義。<面白かった>

リンク PeaTiX 飯田泰之「経済政策と貨幣の考古学―作為の契機としての金融政策」 当日券は3000円 (1drink付き)です。ゲンロン友の会または学生証のご提示で2500円になります。貨幣はなぜ貨幣なのか。本物の偽札は偽札なのか――社会における言語論と並んで経... powered by PeaTiX : Easy event & ticket creation online
koji hasegawa @myfavoritescene

ちなみに5時からはこちらに参加します。 http://t.co/741gtcII7J 飯田泰之「経済政策と貨幣の考古学―作為の契機としての金融政策」

2013-05-26 12:34:00
koji hasegawa @myfavoritescene

五反田で飯田先生なう。客員で財務省の留学前の官僚に3ヶ月で経済を叩きこむことをやってたらいつのまにか肩書きが上席になていた。本職は季節性のデータをどう扱うかなど。

2013-05-26 17:03:41
koji hasegawa @myfavoritescene

シノドスも立ち上げた一人だがドクターのときクレディ・スイスにいた故岡田さん=ドラえもんと昭和恐慌の研究会をやった。それが専門のようにみられている。貨幣の考古学が貨幣に深入りするきっかけ。岩井克人の貨幣論やマルクスなどが古典的。柄谷とかも。何故貨幣を語らないといけなくなったか。

2013-05-26 17:05:18
koji hasegawa @myfavoritescene

それは貨幣と言語の共通性から。日本語について考えるとき日本語で考えてるように、貨幣についても自分で自分を調べるという同じ構造がある。

2013-05-26 17:06:04

以下、貨幣数量説、貨幣の商品説と法制説そして現在はどちらだとしても大して意味が無いというお話、吉宗と家斉の経済政策の類似点と相違点(後半ブレーンを入れ替えてリフレ的改鋳をしたが、経済の発達度合いや改鋳の詳細で結果が違ったものに)などのお話。飯田先生のこちらの書籍が参考になると思われ。

歴史が教えるマネーの理論 [単行本]飯田泰之  
http://www.amazon.co.jp/歴史が教えるマネーの理論-飯田-泰之/dp/4478001634

経済学で言う短期と長期のお話もあり。

くろ @kuroseventeen

@myfavoritescene 経済学の長期の扱いは難しいですね。なくてよいか、と言われるとこれまたうーん、って感じで。確かに収束した時が長期なんですけど、そんな時くるはずないけど、短期の歪みが長期ででないかと言われると、これまたそうでもないわけで。

2013-05-26 17:30:53

最後はだいたいこんなお話に。

koji hasegawa @myfavoritescene

人為の不換紙幣をもちつつ自然な金融政策というものはない。ルールに基づく政策が必要。おさらいすると、商品説も法制説も兌換紙幣であるいまやどうでもいい。兌換だと、一万円はいつまでも価値を保つべきとなりがち。西洋の基礎付け主義と別に人為作為の話が日本ではかぶされている。

2013-05-26 18:23:59
koji hasegawa @myfavoritescene

不自然で何が悪いか。兌換への回帰を言わずに自然な金融政策とか言っても立場が矛盾している。自然を崇拝するのが日本人的。その発想が日本では根深い論争を生む気がする。ふんわりした話でここまでやりましたが質疑にします。

2013-05-26 18:25:40

質疑の一部。

koji hasegawa @myfavoritescene

Q物価の計測とか、税金については。A.複式簿記がないくらいで結構せいびされていた。諸色改方というのが南北奉行にあった。警察だけでない。江戸町奉行所は東京地裁兼都庁兼警察。物価調査だけやってる役人がいた。松山大学の岩橋先生が詳しい。三井など商家も取引は全部記録がある。お駄賃まで。

2013-05-26 18:48:30
koji hasegawa @myfavoritescene

なので結構物価は把握できる。税金だが、吉宗は財務省リフレみたいな、構造改革もかなりやった人。当時の税金はザルで、天領(とはのちに言われた、直轄領)は平均税率8%だった。江戸初期の検地でざっくり決めたから。大名領は検見も毎年あり定期的見直しあった。

2013-05-26 18:50:44
koji hasegawa @myfavoritescene

江戸時代はだから天領で税が安い上州から利根川下流までが非常に栄えた。それで天保の物語としてヤクザが登場する話ができる。博打うちが生きられる豊かさが会った。木枯し紋次郎の世界。薩摩は逆に限界税率85%と言われ、コメは売って借金を返し芋を食っていた。庶民は芋しか食えない。

2013-05-26 18:53:10